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2023年6月3日

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子どもの生きる力につながる「論理的思考力」 そのメリットと家庭でできるサポートとは

仕事の場面でも役立つといわれる「論理的思考力」。この力は子どものうちから少しずつ鍛えていくことができます。論理的思考力が身につくと、子どもにとってどのようなメリットがあるのでしょうか。論理的思考力を伸ばすポイントについて解説します。

比較や分析をしながら論点をはっきりさせていく「論理的思考力」

比較や分析をしながら論点をはっきりさせていく「論理的思考力」

論理的思考力とは

「ロジカルシンキング」とも呼ばれる論理的思考力は、複雑なことに筋道を立てて整理し、論点をはっきりさせられる力のことをいいます。

具体的には、以下のような力を指します。

・物事と物事の関係を比較したり分析したりして考える力。
・自分の知識や経験をもとに、物事を判断し解決する力。
・筋道を立ててわかりやすく説明する力。
・課題を発見して新しいアイデアを生み出す発想力。

いずれも社会で生きていくために必要な力といえるでしょう。

学校でも論理的思考力を伸ばす授業が行われている

近年、教育の現場でも論理的思考力を育てていこうという流れがあります。

たとえば、子ども同士が意見を出し合って結論を導き出していく「アクティブラーニング」という学習スタイルがあります。
「アクティブラーニング」とは、一つの課題に対して「なぜそうなるのか」という仮説を立て、比較・分析したり観察したりして結論を出していく学習方法です。
最終的に結果をレポートにまとめ、発表するためには、筋道の通ったわかりやすい説明をする必要があります。このような作業をする中で、論理的思考力がはぐくまれていきます。

また、「プログラミング学習」が必修化されたのも、プログラミング学習を通して論理的思考力をはぐくむという目的があったためとされています。

このように、学校教育でも論理的思考力を伸ばしていく内容が、授業の中に取り入れられているのです。

論理的思考力が身につくと「生きやすさ」にもつながる

論理的思考力が身につくと「生きやすさ」にもつながる

論理的思考力が身につくと、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

問題解決能力が身につく

AI(人工知能)の発展で、今の子どもたちが大人になるころには、なくなってしまう仕事もたくさんあるといわれています。そんな中、自分で考えて問題を解決していく力をつけることは、とても重要といえるでしょう。

論理的思考力が身につくと「何が問題なのか」を理解できるようになり、その問題を解決するためにはどうしたらよいのかということがわかってきます。AIにはない人間だからこそのアイデアで、世の中を渡っていくことができるでしょう。

自分の考えをまとめ、上手に伝える力が高まる

子どものうちはどうしても感情的になりやすく、意見を伝え合う場で言い合いになってしまうこともあります。論理的思考力が身につくと、筋道を立てて説明することができるようになり、このようなトラブルが避けられるようになるでしょう。

また、自分の考えを明確に伝えられる力は、受験などで面接を受ける際や、将来仕事をしていくうえでも大いに役立つでしょう。

周囲の人とのコミュニケーションがとりやすくなる

物事を分析したり深く考えたりする習慣がついていると、周囲の人の考えていることや気持ちを理解しやすくなるのも大きなメリットです。

誤解によって生じてしまう衝突が少なくなり、コミュニケーション能力がアップするため、本人の生きやすさにもつながります。

家庭で論理的思考力を育てるためにできること

家庭で論理的思考力を育てるためにできること

では、子どもが論理的思考力を身につけていくためには、どのようなサポートをしたらよいのでしょうか。

会話の中でときどき質問をする

日々の生活の中で、子どもといろいろな話をすることでも論理的思考力は鍛えられます。
学校や習い事などでどのようなことがあったか、本やテレビの感想などを話し合ってみましょう。

子どもと話すときには、ときどき「誰がそう言っていたの?」「なんでそうなったのかな」「たとえばどんなところが気になった?」といった質問をしてみるとよいでしょう。物事のプロセスを確認すると、話の論点が明確になってくるからです。
子どもは保護者の質問に答えるために経緯を詳しく思い出したり、深く考えたりしながら説明するようになるでしょう。

読書をすすめる

物事の筋道を立てて考えるのに、読書はとても役立ちます。本を読むことで文章の構成や流れに沿って、内容を正しく読み取る力がついていきます

また、本を読むことで知識や語彙が増えると思考力がアップし、物事を伝える際により的確に話をまとめることができるようになります。
保護者と同じ本を読んで、内容について話し合ったり感想を伝え合ったりするのもおすすめです。保護者が日常的に本を読んでいたり、本が身近にあったりすると、子どもの読書へのハードルは低くなります。

たくさんの体験をする

子どもは、体験をする中でいろいろなことに関心を持つようになります。関心を持つと興味や疑問がわき、もっと知りたいという気持ちが芽生えてくるものです。自分なりに考えたり調べたりするうちに、論理的思考力がどんどん育っていきます。

子どもができるだけたくさんのことに関心が持てるよう、さまざまなイベントに参加する・体験学習をする・旅行に行ってみるなどしてみましょう。「うちの子が好きなのはこれ」と決めつけずに、いろいろと体験する機会を作りましょう。

絵を描いたり工作をしたりする

手を動かしてものを作るのが好きな子には、絵や工作がおすすめです。対象物をよく観察したりバランスよく作る工夫をしたりする中で、論理的思考力がはぐくまれていきます
出来上がりをイメージすることで、創造力や発想力も鍛えられるでしょう。
また、子どもが完成させた作品に保護者が感想を言ってあげたり、作ったもので会話をしてみたりすると、子どもはうれしいものです。見ただけでは何か分からない場合でも否定せず、どんなものを作ったのか、工夫したところはどこかなどを聞いてあげるとよいでしょう。

学研教室では、国語の読解問題や算数の文章題などを通して、論理的思考力が身につく学習指導を行っています。お子さまの生きる力をサポートする学研教室をぜひご利用ください。

学研教室をこの機会にぜひ、体験してください

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