2025年1月21日
- 小学生
- 子育て
- 生活
- 教育
将来の夢が見つけられない子どもへ やりたいことを見つけてもらうためにできること
小学校に入ると、作文を書く際などに「将来の夢」を聞かれることもあるでしょう。しかし、経験の少ない小学生のうちから将来の夢を持つのは難しいかもしれません。子どもに将来の夢がない理由や夢の見つけ方、保護者がサポートできることについてまとめます。
将来の夢ややりたいことが見つからない理由はさまざま

子どもに将来の夢が見つからないのはどうしてなのでしょうか。その理由について見ていきましょう。
目の前のことで精いっぱい
学校での活動はもちろん、習い事や友達とのつき合いなど、子どもは忙しい毎日を送っています。体力のない子や精神的な負担を感じやすい子は、目の前のことをこなすのに精いっぱいで、将来のことを考える余裕がないのかもしれません。将来に思いを馳せるには、体や心に余裕があることも大切です。
経験が少ない
子どもは、いろいろな経験の中から好きなことや興味のあることを見つけ、夢を持つようになります。たとえば、サッカー選手になりたいと思うには、サッカーの試合を見たり実際にボールを蹴ったりしなければ、夢にはつながりません。そもそもの経験値が少ないと、夢を見つけることができないでしょう。
やりたいことを否定される
やりたいと思ったことを話したとき、「それは無理」「できるはずがない」などと否定された経験があると、夢を持つことに臆病になってしまうことがあります。
また、代々同じ職業についているといった家庭の子どもは、やりたいことがあっても保護者に否定されると思い、夢を持てなくなってしまうのです。
興味の方向が定まらない
やりたいことがあり過ぎて、方向が定まらない子どもは、将来の夢を決めきれないところがあります。好奇心が旺盛なのは素晴らしいことですが、その分一つ一つのものごとへの興味が浅く、夢としてしっかり考えることができないのです。
子どもが将来の夢を見つけるためには、多くの経験をすることから

将来の夢を見つけるために必要なのは、どのようなことなのでしょうか。
いろいろな体験をする
まずは子どもの心を動かすような、いろいろな体験をさせることが大切です。子どもの好きなことや興味のあることはもちろん、保護者が思っていなかったようなところに夢との出会いがある可能性もあります。幅広く、さまざまなことに挑戦してみるとよいでしょう。
得意なことを見つける
将来の夢を持つには、子どもの得意なことを見つけるのも重要です。得意なことは周囲からも褒められやすく、子どもの自信にもつながります。小学生のうちから自分の得意なことを理解していると、仕事を選ぶ際に方向性を決めやすいといえます。
さまざまな職業を知る
世の中には、子どもの知らない職業もたくさんあります。また、日ごろ目にしていても見過ごしている仕事などもあるでしょう。外出したときに、いろいろな仕事を見つけて「こんな仕事もあるんだね」と話してみるとよいでしょう。
習い事を活用する
習い事を活用するのも一つの方法です。その際には、保護者がやらせたいことよりも、子どもが自分からやりたいと思うものに取り組むことが大切です。実際に取り組むことで興味が深まり、将来の夢へとつながる可能性があります。
子どもが夢を見つけるために、保護者が手助けできること

子どもが夢を見つけるために、保護者はどのような手助けをすればよいのでしょうか。具体的な方法をご紹介しましょう。
質問表を作ってみる
質問表を作って、子どもの好きなことや興味のあることを探すのも一つの方法です。以下のようなことを質問項目にしてみてはいかがでしょうか。
・好きな科目は何か
・何をしているときが楽しいか
・会ってみたい人は誰か
・誰みたいになりたいと思うか
・今日が地球最後の日だったら何をするか
・自分の一番の宝物は何か
・今、一番欲しいものは何か
子どもと一緒に体験してみる
子どもが何かに興味を持ったとき、保護者が一緒に体験してみるのもおすすめです。一人では取り組めなくても、保護者が一緒なら楽しくやれるということもあるでしょう。「新しいことに取り組むのは楽しい」という気持ちがあれば、さまざまなことに挑戦する勇気が湧き、子どもの世界が広がっていくはずです。
干渉し過ぎない
子どもの夢は、子ども自身が見つけるものです。何度もしつこく聞いたり、保護者が誘導したりするのはあまりおすすめできません。子どもに干渉し過ぎると、何ごとも自分で決めることができなくなる可能性があります。あまり干渉し過ぎず、ある程度の距離を置いて見守ることも大切です。
大人の考えを押しつけない
日ごろから「こんな仕事はよくない」「あなたには向いていない」など、大人の考えを押しつけないよう心がけましょう。保護者の価値観を押しつけると、子どもの夢が狭まり、将来に希望が持てなくなってしまいます。保護者の考えはひとまず置いて、子どもの気持ちを大切にするようにしましょう。
子どもの主体性をはぐくむ
「早く○○しなさい」と、指示ばかりしていると、子どもの主体性はなかなかはぐくまれていかないものです。着ていく服や夕食に食べたいものなど、日常の細かいこともできるだけ子どもに決めさせるようにすることが大切です。主体性を身につけることで、自分の力で夢を見つけることができるようになるのです。
焦らず子どものペースで将来の夢を見つけられるとよい
子どものうちは将来の夢が決まらないことも多いので、無理に考えさせる必要はありません。いろいろな体験をする中で、子どものペースでゆっくり将来の夢を見つけられるとよいでしょう。
学研教室では、お子さま自身で考えて答えを導き出せるよう、丁寧な学習指導を行っています。お子さまの主体性を伸ばしていくサポートとして、学研教室をぜひご利用ください。