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2025年2月9日

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今、注目の「勇気づけ」とは? 子どもの非認知能力を高めるためにできること

アドラー心理学の考え方をもとにした「勇気づけ」という子育ての方法が注目されています。子どもの非認知能力を伸ばせる可能性があるといわれている勇気づけ。勇気づけとは何か、また、普段の生活にどのように取り入れたらよいのか解説していきます。

心理学者アドラーが提唱した子育て法「勇気づけ」とは

心理学者アドラーが提唱した子育て法「勇気づけ」とは

子どもには、多少の困難があっても乗り越えられる力をつけてほしいと思うものです。その力を身につけるために、勇気づけは効果があると考えられています。

アドラー子育ての「勇気づけ」とは

勇気づけは、オーストリアの心理学者アルフレッド・アドラーが唱えた考え方であり、手法でもあります。アドラー心理学では、子育ての中で以下のことを目標としています。

・自立できるようサポートする
・子どもの可能性を信じる
・社会と調和することを目指す
・長所や努力を肯定する

これらを保護者の心構えとして、子どもの力をはぐくんでいくのが勇気づけです。

子どもを一人の人間として尊重する

子どもが自立するためには、子ども自身が自分で選択し判断しながら生きていく必要があります。そのために、保護者は子どもを一人の人間として尊重する姿勢を持つことが大切です。子どもが幼いうちはある程度手助けも必要ですが、成長にともなって少しずつ手を放し見守ることが、子どもを勇気づけ成長させていきます。

「褒める」と「勇気づける」の違い

アドラー子育てでは、子どもが何かしてくれたときには「えらいね」と褒めるのではなく、「ありがとう」と言うことが子どもを勇気づけるとしています。「えらいね」ということばは保護者と子どもの間に上下関係を生じさせますが、「ありがとう」は保護者と子どもが対等な立場のときに出てくることばです。同じ目線で保護者が自分に感謝しているということが子どもに伝わり、それが自信へとつながります。

勇気づけの効果

保護者から多くの勇気づけを受けると、子どもは「自分は大切にされている」と感じることができます。その気持ちが子どもの自信となり、さまざまなことにチャレンジしようという気持ちにつながります。困難に直面しても状況を切り開いていく力が身につき、自分の判断で問題を解決できるようになっていきます。

保護者が普段の生活の中でできる勇気づけ

保護者が普段の生活の中でできる勇気づけ

普段の生活の中で勇気づけを行うには、どのようなことに気をつけたらよいのでしょうか。一つ一つ見ていきましょう。

子どものよいところを見る

生活していると、どうしてもさまざまなところに目が向き、小言が多くなりがちです。ただ、注意ばかりしていると、子どもにうるさがられてしまい肝心なことが伝わらなくなることもあります。
子どもと接するときは、悪いところではなくよいところを見るように意識することが大切です。子どものことをポジティブにとらえて前向きに対応することで、子どものやる気を引き出していきます。

結果ではなくプロセスを認める

よい成績をとったとき「すごいね」と結果を褒めるのではなく、「がんばって勉強してたもんね」などと、プロセスを褒めるようにしましょう。結果だけを褒めていると、結果がすべてだと思ったり、悪い結果を隠したりするようになります。何か失敗したとしても、「ここをこうすればうまくいくかもしれないよ」とプロセスに関わるアドバイスをすることで、子どもはもう一度がんばってみようという気持ちになるものです。

他の子どもと比べない

「他の子はできているのになんであなたはできないの?」のように、他の子どもと比べるのは避けたいものです。子どもは保護者に否定されたという気持ちになり、やっても無駄だとあきらめたり、取り組むのをやめてしまったりするでしょう。比較する場合は、過去と現在とを比べ「これだけできるようになったね」と励ますのが勇気づけのポイントといえます。

完璧を目指さない

「完璧でなければならない」と思うと、緊張感が高まり伸び伸びと力を発揮することができなくなります。まずは完璧を求めず、何か失敗してもそのつど子どもを元気づけることを心がけましょう。人間には長所もあれば短所もあります。また、長所と短所は表裏一体です。保護者がありのままの子どもを受け入れることが、子どもの安心感と成長につながります。

保護者の気持ちを伝える

「子どもを導かなければ」という思いが強いと、どうしても命令することや指示が多くなってしまいがちです。ただ、命令や指示ばかりしていると、子どもが自分で考えることをしなくなる可能性があります。「本当に助かったよ」「そんなことを知っていてすごい!」など、保護者の気持ちを素直に伝えることも大切です。

叱るのではなく気づかせる

注意をする際は叱るのではなく、子どもが問題点に気づくような声かけを心がけましょう。「○○しないとダメでしょ」と否定するより、「○○してくれたらうれしいな」と、保護者の気持ちを言った方が伝わりやすく、子どもも自発的に動こうという気持ちになるものです。

勇気づけは、家族の信頼関係を築くうえでも効果がある

勇気づけを意識した対応は、子どもの非認知能力を高めるだけではなく、家族の関係を良好にする効果もあります。子どもの成長にともなってさまざまな問題が出てきたとき、家族の間に緊張が生じても、勇気づけで培った信頼関係があれば乗り越えていくことができるでしょう。
子どもがこれからの社会を乗り越える力を身につけ、幸せに生きていくことができるよう、アドラー子育ての考え方をもとにした勇気づけをうまく活用できるとよいでしょう。

学研教室では、日々の学習指導の中でお子さまの自己肯定感が高められるよう、適切な勇気づけを行っています。お子さまの非認知能力を高めたいとお考えの際は、学研教室をぜひご利用ください。

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