2025年3月6日
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「メンタル」が弱い子どもと強い子ども 心の強さを育むために保護者ができること
子どもが少しのことで落ち込んでいると、保護者としてはもう少しメンタルの強い子になってほしいと思うものです。子どもが成長していくなかでは、メンタルの強さが必要になることもあるでしょう。メンタルを強く持つことの大切さと、保護者ができることについてご紹介します。
「メンタルが弱い子」と「メンタルが強い子」にはどんな違いがある?

メンタルの弱い子どもと強い子どもにはどのような違いがあるのでしょうか。
「メンタルが弱い子ども」の特徴
自分に自信がない
自分に自信が持てず、「自分には無理」「もうダメだ」と感じてしまいやすいところがあります。自信がないことから不安や緊張が強く、自分らしさを出すことが難しい傾向にあります。
傷つきやすい
メンタルの弱い子どもは、ささいなことで傷ついてしまいがちです。相手の様子に過敏に反応して、すぐに傷つけられたと感じてしまいます。
ネガティブに考えてしまう
ものごとを悪い方に考えてしまうのも、メンタルの弱さにつながります。最初から「自分にはできないだろう」「嫌われているに違いない」などと、ネガティブに考えてしまうのです。
すぐにあきらめる
何かに取り組んでいても「どうせうまくいかないだろう」と、すぐにあきらめてしまいがちです。うまくできるというイメージがなかなか持てないため、少しの失敗でもすべてがうまくいかないと感じてしまいます。
決断力がない
メンタルが弱いと、失敗を恐れてなかなか決断できないところがあります。「失敗したらどうしよう」という不安が強く、結論が出せなくて苦しくなってしまいます。
「メンタルが強い子ども」の特徴
自分に自信を持っている
メンタルの強い子どもは、何ごとにも自信を持って取り組むことができます。自分の考えをしっかり持っているため、多少のことがあっても動じることがありません。
気持ちを切り替えられる
失敗をしても、すぐに気持ちを切り替えられるのも大きな特徴です。別の方法でやり直したり、新たな展開を考えたりして次へ進んでいくことができます。
前向きに考えられる
自分に自信があるので、多少難しいことでも「なんとかなるだろう」と前向きに考えて、挑戦することができます。
やり抜く力がある
目標を達成するまで粘り強くものごとに取り組むことができます。最後まであきらめずに、やり抜く力を持っています。
チャレンジ精神がある
知らないことや新しいことにも、勇気を持ってチャレンジすることができます。成功することをイメージしながら、まずはやってみようと考えます。
子どもに自信をつけさせることで、強いメンタルは育まれていく

幸せに生きていくためにも、子どもにはメンタルを強く持ってほしいものです。メンタルの強い子どもに育てていくには、どのような接し方を心がけたらよいのでしょうか。
好きなことや得意なことを伸ばす
メンタルを強くするうえで重要なのは、自分に自信を持つことです。そのためには、子どもの好きなことや得意なことを伸ばすのがおすすめです。好きなことや得意なことは周囲からも褒められやすく、子どもは楽しみながら自然と自信をつけていくことができます。
否定的な声かけは避ける
「どうしてできないの?」「ダメな子だね」などの、否定的なことばは子どもの自信を失わせてしまいます。たとえ失敗しても「よく頑張っていたね」「もう一回挑戦してみようか」など、できるだけ前向きな声かけをするように心がけましょう。
子どもの気持ちを受け止める
保護者に自分の気持ちをわかってもらえると、子どもは「自分はこれでいいんだ」と思えるようになります。子どもが「できないかもしれない」と言ったときには、「そうか、不安なんだね」といったん気持ちを受け止めてから「挑戦してみたらできるかもしれないよ」と、励ましてみましょう。まずは、自分の気持ちをわかってもらえたことで子どもは安心し、もう一回やってみようという勇気が湧いてくるはずです。
あまり手を出し過ぎないようにする
子どもを信頼し、あまり手を出し過ぎないことも大切です。子どもだけでは頼りない、失敗したらかわいそう、と思う気持ちもあるでしょう。しかし、保護者に頼る気持ちが強くなり、子ども自身で困難を乗り越える力がつかなくなってしまうこともあります。子どもが自らの力で問題を解決することが、強いメンタルへとつながります。
子どもの性質や発達段階を見ながら対応することも大事
メンタルの強さは大切ですが、なかには繊細な気質を持った子どももいます。そのような子どもに、「もっと頑張ろう」「勇気を出してやってみよう」とメンタルの強さを無理強いすると、ストレスに感じてしまう可能性があります。また、経験の積み重ねで、徐々にメンタルの強さを身につけていくこともあるでしょう。
「メンタルは強くなければならない」「早くメンタルを強くしなければ」と焦ることなく、子どもの性質や発達段階をよく見ながら、子どもに合った対応をすることも大切です。まずは、子どもが安心して過ごせる環境を整え、ありのままの子どもを認めることから始めてみるとよいでしょう。
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