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2025年3月24日

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子どもが主体的に取り組む「自由進度学習」とは? メリットやデメリットについても解説

多様性が重要視される昨今、学校でも、一人一人に合った学びが必要なのではないかと考えられるようになってきました。その中で取り組まれているのが「自由進度学習」です。自由進度学習とはどのようなものなのか、また、メリットやデメリットについて解説します。

子どもが自分で学習計画を立て、自分のペースで学ぶ自由進度学習

子どもが自分で学習計画を立て、自分のペースで学ぶ自由進度学習

まずは、自由進度学習の概要について説明していきましょう。

自由進度学習とは

自由進度学習は、子ども自身が自分で計画を立て、自主的に学習を進めていく学習方法です。一定の約束事のもと、それぞれの子どもがオリジナルの学習計画を立てて、独自の教材を使ったり調査や実験をしたりしながら学習を進めます。
教科の中の単元で行う場合は、「単元内自由進度学習」といいます。一つの単元で行う、いくつかの単元を組み合わせる、複数教科の複数単元を組み合わせるなど、学びのバリエーションはさまざまです。

自由進度学習が注目されている理由

従来の一斉授業では、子どもが十分理解をしないまま学習が進んでしまったり、学習態度が受け身になってしまったりするところがありました。学習のつまずきに早めに気づくことや、主体的に学ぶ姿勢を身につけるため、個々に応じた学習が必要と考えられるようになり、自由進度学習が注目されるようになったのです。

まとめや発表をすることも多い

自分で取り組んだ学習内容をレポート形式でまとめたり、プレゼンテーション形式で発表をしたりすることもあります。他の人のまとめや発表に触れることで、新たな気づきが得られるでしょう。

協働的な学びを深めることも

自由進度学習は、文部科学省が提言している「個別最適な学び」と「協働的な学び」(※)の両方が行える学習方法といわれています。個別に学習を進めるだけではなく、グループワークで学習を進めることもあります。グループで話し合って学習の目標を立て、友達と関わり合いながら学びを深めることが協働的な学びにつながります。
(※) 「育成を目指す資質・能力と個別最適な学び・協働的な学び」文部科学省
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/senseiouen/mext_01490.html

自分のペースで主体的に取り組めるのが自由進度学習のよさ

自分のペースで主体的に取り組めるのが自由進度学習のよさ

自由進度学習にはどのようなメリットがあるのでしょうか。一つ一つ見ていきましょう。

それぞれのペースで学ぶことができる

一斉授業の場合、早く課題を終えた子どもは待ち時間が長くなり、反対に時間内に課題が終わらない子どもは、よくわからないまま次へ進んでしまう、といったことが起こりがちです。自由進度学習では、それぞれのペースで学習を進めることができるため、このようなことが起こりにくくなります。理解度に合わせて学習を進められるのは、自由進度学習のよさといえるでしょう。

学習のつまずきに気づきやすい

一斉授業では、わからないことがあってもその都度手を上げて質問しにくいことがあります。自由進度学習では、わからないことを気軽に先生に質問することができます。本人にとっても先生にとっても、学習のつまずきに気づきやすいのは自由進度学習のメリットといえます。

子どもの主体性が高まる

自分で計画を立てて自分のペースで進められる自由進度学習は、子どもの主体性を高めてくれます。自分に合った学び方を選ぶことができるため、より興味を持って学習に取り組むことができるのです。

友達同士で教え合える

自由進度学習を進めるうえでは、先生だけではなく友達に質問をすることもできます。反対に、友達がわからなくて困っているとき、助けてあげることもできるでしょう。友達同士で教え合う中で、お互い協力しながら学習を進めることができます。

自由進度学習のデメリットとして考えられること

自由進度学習のデメリットとして考えられること

自由進度学習を進めるうえで、デメリットとなることはあるのでしょうか。問題点として考えられることをあげてみましょう。

学習指導要領の基準と学習進度の兼ね合い

学校の授業は学習指導要領にのっとって行われるため、ある程度進度の基準があります。子どもによって学習ペースが異なる自由進度学習では、学習指導要領の基準に追いつかないケースが出てくることもあるようです。その場合は、適宜、一斉授業を行うなどして、調整することが求められます。

教員の人手不足

子どもによって学習方法が異なるため、先生にはよりきめ細かい指導が求められます。しかし、実際のところ1人の先生ですべての子どもを見ることは難しく、どうしても人手不足になってしまいがちです。

学校全体で取り組む必要がある

自由進度学習には、十分な人手の確保や、他のクラスや学年との連携などが求められます。また、ICT環境を整えるなど学校全体で取り組む必要があります。学校の総意がまとまらないと、スムーズに進みにくいのはデメリットといえるでしょう。

自由進度学習で主体性が身につくと、家庭学習にもよい影響が現れる

自由進度学習を取り入れている学校は、徐々に増えつつあるといわれています。主体的に考えて学ぶ習慣が身につくと、家庭学習にもよい影響が出てくるでしょう。各学校の事情もあり、自由進度学習の広がりはこれからといえますが、家庭でも子どもと一緒に学習計画を立てるなどしてみてはいかがでしょうか。

学研教室では、お子さまに合った学習内容をそれぞれのペースで進め、しっかりと知識を定着させていきます。学びの楽しさを実感したいとお考えの際は、学研教室をぜひお選びください。

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