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2025年5月6日

  • 小学生
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上手に「子離れ・親離れ」するためには? 子離れできない保護者の特徴と子どもに与える影響

わが子のことを思い、手助けをしたいと考えるのは保護者として当然の心情です。ただ、成長に伴って少しずつ子どもが自立できるよう対応を変えていくのも保護者の務めといえるでしょう。適切に子離れ・親離れするにはどうしたらよいのか考えていきましょう。

子離れできない保護者によく見られる特徴とは

子離れできない保護者によく見られる特徴とは

まずは、うまく子離れできない保護者の特徴について見ていきましょう。

何かと口を出し、何でもやってあげようとする

子どものことが心配で、つい口を出し過ぎたり干渉し過ぎたりする保護者がいます。子どもの行動をすべて把握したがり、いちいち指示を出す、最初から「できるわけがない」と決めつけて子どもの挑戦をあきらめさせるといった行動をとります。子どもが取り組む前に「やってあげる」と手を出して、経験する機会を与えないこともあります。

成長による子どもの変化を受け入れられない

子どもは成長するにつれてできることが増え、保護者の手助けは徐々に不要になっていきます。それをうまく受け入れられないのが、子離れできない保護者の特徴といえます。成長した子どもはもう助けてもらわなくてもよいと思っているのに、いつまでも子ども扱いをし続けてしまいます。

子どもへの期待が大きい

子どもの将来を期待するのは決して悪いことではありませんが、期待が大き過ぎるせいで子離れできなくなっていることもあります。たとえば、何かのスポーツで選手に選ばれたことをきっかけに「この子はプロになる」と期待して、子どもの生活全般を厳しく管理するようなケースです。子どもが生活の中心となり、他のことに関心が向かなくなってしまいます。

自分の価値観を子どもに押しつける

子離れができていない人は、知らず知らずのうちに自分の価値観を子どもに押しつけてしまいがちです。子どもは自分の言うことを聞くのが当たり前だと思い、子どもの考えを否定してしまうのです。勉強に役立たないことは認めない、自分の気に入らない友達とはつき合わせないなど、子どもの気持ちに理解を示さずにものごとを進めてしまう傾向があります。

親離れできない子どもは、主体性が育ちにくく自分に自信が持てない

親離れできない子どもは、主体性が育ちにくく自分に自信が持てない

「子どものため」と思っていることが、子どもにとってはプラスにならないこともあります。子離れ・親離れができないことが子どもに与える影響についてまとめます。

子どもの主体性に影響が出る

過保護や過干渉が常態化すると、子どもは自分で判断しなくなっていきます。何かやろうとしても「間違っていると言われるかもしれない」「言っても否定されるだろう」と、保護者に決定をゆだねたり、あきらめるくせがついたりしてしまうのです。自分で決断する機会が少なくなり、主体的に行動することができなくなっていきます

いつまでも周囲の人に依存してしまう

最終的には保護者が助けてくれるのが当たり前になってしまうと、子どもは保護者が関与しない場面であっても「誰かがやってくれるだろう」と思うようになります。成長しても周囲の人に依存して、なかなか自立することができません。相手が期待に応えてくれないと、相手のせいにしたり、孤独を感じて心身に不調をきたしたりしがちです。

自分に自信が持てなくなる

小さな挑戦をして、失敗を重ね、それを乗り越えることで子どもは自信をつけていきます。子どもが失敗しないよう保護者が先回りばかりしていると、子どもは自信をつける機会を失ってしまいます

自分の本心が言えなくなる

子どもによっては保護者に気を遣い、自分の気持ちを抑えて従っていることもあります。言いたいことややりたいことがあっても言い出せず、常に本心を隠して過ごすようになります。保護者との関係だけではなく、集団生活の中でも周囲に気を遣い過ぎて本当の気持ちが伝えられず、ストレスを抱えてしまいがちです。

上手に子離れするための、保護者の心構えとは

上手に子離れするための、保護者の心構えとは

うまく子離れするには、保護者の意識を変えていくことが必要です。次のような考え方を参考にしてみてはいかがでしょうか。

自分と子どもは「違う人」ということを意識する

幼い頃から見守ってきた子どものことは、すべてわかっていると思っているかもしれません。しかし、子どもは保護者とは別の人格を持った一人の人間です。子どもの感覚や考えていることは子どもだけのものであり、保護者のものではありません。自分と子どもは違う人間であることを意識して、子どもの人格を尊重する気持ちを持つことが大切です。

保護者の役割とは何かを見つめ直す

そもそも保護者の役割は子どもを保護することであり、管理したり言うことを聞かせたりすることではありません。最終的に、子どもが自立して社会で生きていくことができるようサポートするのが保護者の大きな役割といえます。成長とともに子どもとのかかわり方を見つめ直し、その段階でできる適切なサポートを行うよう意識するとよいでしょう。

子どもを信頼してまかせてみる

「まだできないだろう」と思うことも、思い切って子どもにまかせてみると、意外とできることもあるものです。少し難しいことも、子どもの代わりにやってしまうのではなく、やり方を教えてまかせてみるのもよいでしょう。

保護者自身の生活を充実させる

子離れができない背景に、保護者自身の生活に不安や不満があるというケースもあります。子育て中だからといって、自分の生活をすべて子どもに捧げることはありません。また、保護者が充実した生活を送っていれば、子どもも保護者を見習って自分で頑張ってみようという気持ちになるものです。

子どもの成長段階をよく見ながら、子離れの時期を考える

子どもの幸せを考え、サポートしたいと思う気持ちは尊いものですが、それが度を越えると子どもの成長に影響を与えてしまうこともあります。子離れの時期は子どもによって異なりますが、成長段階をよく見ながら適切な距離感を保てるよう意識していくとよいでしょう。

子離れ・親離れがうまくできると、子どもは主体性を持っていきいきと活動できるようになります。学研教室では、お子さまの学びに向かう気持ちを大切に、その主体性をさらに伸ばしていきます。お子さまの主体性を育みたいとお考えの際は、学研教室をぜひご利用ください。

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