2025年5月10日
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小学生の生活リズムが乱れたら? 子どもに与える影響と上手な生活リズムの整え方をご紹介
子どもの健やかな成長のために、生活リズムを整えることはとても重要です。ただ、長期休みなどをきっかけに、生活リズムが乱れることもあるかもしれません。生活リズムの乱れが子どもに与える影響と、生活リズムを整えるためにできる工夫についてご紹介します。
生活リズムの乱れが引き起こす心身の不調とは

夜でも明るい照明のもとで過ごせる現代は、小学生でも生活リズムを崩しやすいものです。生活リズムの乱れが子どもに与える影響について説明します。
自律神経のバランスが崩れやすくなる
生活リズムが乱れると、体内時計に狂いが生じて自律神経のバランスが崩れやすくなります。自律神経は、呼吸や体温調節など生命を維持するための活動を自動的に行う働きをしています。この自律神経のバランスが崩れると心身にストレスがかかり、さまざまな不調を引き起こす原因となります。
精神的なストレスを感じやすくなる
自律神経のバランスが崩れると、ストレスを感じやすくなるといわれています。普段ならさほど気にならないようなことに強い不安を感じたり、ちょっとしたことでイライラしたりするようになるでしょう。不機嫌になってコミュニケーションがとりにくくなる、友達ともめてしまうといったトラブルが生じることもあります。
睡眠不足による体調不良が起こる
ゲーム機やスマートフォンなど電子機器の画面は、目からの刺激が強く眠りが浅くなる原因となります。夜更かしをして睡眠時間が短くなり、疲労感が抜けずに体調不良を招くこともあるでしょう。また、睡眠中に分泌される成長を促すホルモンが、十分に分泌されなくなる可能性もあります。睡眠不足は、子どもの成長にも影響を及ぼすのです。
授業に集中できなくなる
十分な睡眠がとれていない状態で登校すると、授業中に眠くなってしまいます。集中力も低下して、授業の内容が頭に入ってこなくなるでしょう。本来の力を発揮することができなくなり、成績が下がってしまうこともあります。
不規則な食事は消化器系の働きに影響する
生活リズムを整えるには、決まった時間に栄養バランスのとれた食事をすることも大切です。夜遅い時間に食事をすると、食べ物が十分に消化されずお腹に残った状態で睡眠に入るため、朝ご飯を食べたくなくなります。朝食を抜くと脳のエネルギーが不足して、日中活動する気力が湧かなくなってしまいます。また、お腹が痛くなるなど、消化器系の不調を招くこともあるでしょう。
生活リズムを整えるうえで心がけたいポイント

子どもの健康に、さまざまな影響を及ぼす生活リズムの乱れを整えるには、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。そのポイントをご紹介します。
就寝時間と起床時間を一定にする
夜は決まった時間に就寝し、朝は一定の時間に起きることを意識しましょう。まずは、毎朝同じ時間に起きることから始めるのがおすすめです。その際、休日もできるだけ同じ時間に起きるのがポイントです。夜も「○時になったら寝室へ行く」など、時間を決めておくと生活リズムが整いやすくなります。
夕食は寝る2時間くらい前までに済ませる
食べたものを消化するには、2時間程度かかるといわれています。食べたものがしっかり消化されると睡眠の質が向上し、朝もすっきりと目覚めることができます。夕食を食べてすぐ寝るようなことは避け、食事はできるだけ寝る2時間くらい前までに済ませましょう。
寝室の環境を整える
眠りにつきやすいよう、寝室の環境を整えることも大切です。部屋の照明を落とし、カーテンやドアを閉めて外からの光や音が入らないようにします。暑すぎたり寒すぎたりしないよう室温を適度に保ちましょう。ストレッチをする、読み聞かせをするなど、寝る前のルーティンを作るのもおすすめです。
朝は日の光を浴び、朝食をしっかりとる
体内時計は、日の光を浴びることでリセットされるといわれています。朝目が覚めたらカーテンを開け、部屋の中に太陽光を取り入れましょう。また、朝食をしっかりとることも大切です。食事をとることで体が目覚め、脳も活動モードに切り替わります。
規則正しい生活リズムのために、保護者がサポートできること

子どもの生活リズムを整えるために、保護者がサポートできることをまとめます。
ゲーム機やスマートフォンのルール作り
子どもが寝る前にゲーム機やスマートフォンを見ていて、なかなか眠らずに夜更かしをしてしまうとお困りの保護者も多いことでしょう。ただ、保護者が一方的にルールを押しつけると、子どもとの信頼関係にひびが入ってしまうこともあります。ルール作りをする際は、子どもが納得するよう話し合うことが大切です。寝る1時間前には終わらせる、寝室には持ち込まないなど、子どもと一緒にルール作りをするのがポイントです。
スケジュールの見直しをする
塾や習い事などの関係で、連日寝るのが遅くなってしまう場合は、スケジュールの見直しをする必要があるかもしれません。小学生であれば朝は7時前後に起きて8時ごろ登校し、15時ごろ下校して放課後を過ごし、18時~19時ごろに夕食をとって遅くとも21時ごろに就寝するのが理想です。あくまでも目安ですが、規則正しい生活リズムを整えるため、スケジュール調整を考えみてはいかがでしょうか。
家族みんなで規則正しい生活リズムを作っていく
小学生の間は子どもだけで生活リズムを整えるのは難しく、保護者の協力が必要です。家族みんなで規則正しい生活リズムに取り組み、健康的に過ごしていけるとよいでしょう。
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