2025年5月16日
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「子どもの字が汚い」と感じたとき 字を汚く書いてしまう理由ときれいに書くためにできること
子どもの書いた字が汚いと、もう少しきれいに書いてほしいと感じるのではないでしょうか。字はその人のイメージにも影響することがあります。字が汚いことによるデメリットや、子どもが字を汚く書いてしまう理由、きれいな字を書くために保護者がサポートできることなどについてまとめます。
字が汚いことが原因で生じる困りごととは

字は読めれば問題ないとはいえ、汚い字よりもきれいな字の方が印象はよいものです。字が汚いことによるデメリットについて見ていきましょう。
その人の印象に影響する場合がある
字がきれいな人は、知的で落ち着いた印象を持たれやすい傾向にあります。反対に字が汚いと、だらしない、がさつ、いい加減、大ざっぱといった印象を持たれがちです。本来の自分とは異なる印象を持たれてしまうと、その後の人間関係に影響が生じることもあります。
テストで減点されることがある
国語のテストでは、とめ・はね・はらいなどがきちんと書けていないと、減点対象となることがあります。また、社会の説明問題などで、自分ではしっかり書いたつもりが、字が汚いことで先生が文章の内容を読みとれず、正解と認めてもらえないこともあるでしょう。字が汚いと、算数の筆算で桁を間違えてしまうミスも多く、計算間違いの原因にもなります。
自分でも読めないことがある
授業中、ノートに書きこんだ内容をあとで読み返したとき、字が汚くて自分でも読めないことがあります。すると、せっかくノートをとっても学習のポイントがわからなくなってしまいます。また、連絡事項や翌日の持ち物などをメモしたときも、あとから読めないと、大切なことがわからず困ってしまうでしょう。
学習に対して苦手意識を持ちやすい
テストで点数がとれない、ミスをしやすい、学習ポイントがわからないといったことが度重なると、学習に対して苦手意識を持ちやすくなります。また、字が汚いことを注意されると、書くことへのコンプレックスが強まり、自己肯定感も下がってしまいがちです。
子どもが字を汚く書いてしまうさまざまな理由

子どもが字を汚く書いてしまう理由について、見ていきましょう。
姿勢や鉛筆の持ち方が悪い
姿勢が悪いと、字が汚くなりがちです。斜めの角度から字を見ている、手の位置が正しくないといったことなどが原因で、字をきれいに書けないのです。また、鉛筆の持ち方が適切ではない、書くときに力が入り過ぎていたり反対に力が入っていなかったりするなどのせいで、字が汚くなることがあります。
急いで書いている
急いで書く習慣がついているせいで、字が汚くなっていることがあります。頭で考えているスピードが速く、書くのが追いつかないという子どももいます。また、単に書くのが面倒で汚くてもかまわないと考えて、早く書き終えたいという気持ちから雑に書いているケースもあります。
字の形をとらえる力が不足している
字の形を全体のイメージでとらえる力が不足していて、字がきれいに書けないという子どももいます。年齢が上がると字の形をとらえる力が追いついてくることも多く、お手本を見ながら練習をしたり、なぞり書きをしたりすることで、少しずつ字が上手に書けるようになっていきます。生まれつき字を書くことが苦手な特性を持っていることもあるので、書くことに苦労している様子が見られたら、医療機関で相談してみるとよいでしょう。
きれいな字を書くために、保護者がサポートできること

子どもがきれいな字を書けるようになるため、保護者がサポートできることをご紹介します。
正しい姿勢で書く
悪い姿勢で字を書いていると、それが習慣になってしまいます。まずは、きちんとした姿勢で机に向かえているかどうかを確認しましょう。机や椅子の高さを調整することで姿勢が直り、字がきれいに書けるようになることもあります。
鉛筆の持ち方や種類を確認する
子どもが正しく鉛筆を持てているか、確認しておきましょう。うまく持てていないときは、親指と人差し指の位置にシールを貼るなどの工夫をしてみてはいかがでしょうか。
また、低学年の間は2B~Bの柔らかい鉛筆を使い、学年が上がるごとに細かい部分が書きやすくなる硬い鉛筆に変えていくのも一つの方法です。
ゆっくり書くよう促す
急いで書いている様子が見られたら、ゆっくり丁寧に書くことを伝えましょう。急いで書いた汚い字よりも、丁寧な字の方が伝わりやすくわかりやすいものです。すべてをゆっくり書くのが難しければ、「これから5分間だけゆっくり書いてみよう」と時間を区切って練習するのもおすすめです。
子どもに声をかけるとき、気をつけておくとよいこと
きれいな字を書いてほしいあまり、口うるさくすると逆効果になってしまいます。子どもに声をかけるとき、保護者が気をつけておくとよいことを確認しておきましょう。
こまごまと指摘し過ぎない
字の書き方について、細かいことを指摘し過ぎるのは避けましょう。あまりこまごましたことを注意されると、子どもは字を書くことが嫌になってしまいます。まずは、ゆっくり丁寧に書けていればOKとしましょう。
できているところを具体的に褒める
できないところを叱るより、できているところを褒める方が、子どものやる気はアップします。ポイントは具体的に褒めることです。「昨日書いたときよりバランスがいいね」「字の大きさがそろっていて見やすくなったね」など、どこがどのようによかったのかを褒めるのがおすすめです。
字をきれいに書く大切さを子どもに伝えよう
字をきれいに書く方法がわかれば、子どもも丁寧に書こうという気持ちになるはずです。適切に子どもをサポートしながら、きれいな字を目指していけるとよいでしょう。
学研教室では、丁寧な字を書くことと同様に、焦らず丁寧に学習へ取り組むことを意識しながら学びを進めていきます。お子さまの学力アップをお考えの際は、学研教室をぜひご活用ください。