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2025年6月7日

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小学生の「体験格差」とは? 体験活動の重要性と体験格差をなくすためにできること

近年、子どもの置かれた状況によって、体験できることに差が生じる「体験格差」という言葉が聞かれるようになりました。そこで今回は、体験格差が広がる理由や体験活動の重要性、また、体験格差をなくしていくためにできることなどについてまとめます。

経済的な理由などで学校外での体験に差が生じる「体験格差」

家族がグランピング施設でバーベキューを楽しんでいる画像

体験格差とはどのようなことを指すのでしょうか。格差が生じる理由も含めて説明します。

体験格差とは

体験格差は、経済的な状況や住んでいる地域などによって、学校外での子どもの体験に差が生じることを指します。一般的に、経済的な余裕のある家庭の子どもは多くの体験ができる傾向にあります。夏休みは、旅行などの特別な体験ができるよい機会となりますが、いろいろな体験活動に参加できる子どもと参加する機会が少ない子どもに差ができてしまうため、特に体験格差が生じやすいといわれています。

体験格差が広がる理由

体験格差が広がってしまう理由について見ていきましょう。

経済的な差
泊まりがけの行事やイベントの参加費など、体験活動をするには費用も保護者の時間もかかりますが、家庭によって体験活動にかけられる費用も時間も異なります。日々の生活を支えるのがギリギリ・仕事の都合で送迎の時間がとれないなどの家庭では、子どもの体験活動に多くの費用や時間をかけられないのが現実といえるでしょう。

地域による差
一般的に、都市部には美術館や博物館などの文化施設が多く、気軽にイベントなどに参加することができます。一方、地方では文化施設やイベントが少なく、参加しづらいということもあるでしょう。反対に、都市部では自然体験をすることが難しく、地方には豊かな自然を体験できる場所がたくさんあり、体験できる内容に差が生じることもあります。

保護者の考え方による差
保護者自身が体験活動をあまり経験していないと、体験活動の大切さに気づかず、子どもにも体験をさせずに過ごしてしまうケースもあります。体験格差は経済的な格差ととらえられることも多いのですが、経済的な余裕があっても体験が少ないという子どももいます。

体験活動をすることで、社会性や問題解決能力などが養われる

滑り台で遊んでいる子供の画像

体験格差が問題とされるのは、多くの人が体験活動のメリットを感じているからともいえます。体験活動の重要性について確認していきましょう。

社会性が身につく

学校の友達とは異なる仲間と協力して一つのことに取り組む・年上の子どもから学ぶ・年下の子どもに配慮するなど、普段の人間関係とは異なる環境で、子どもは人と人との関係性を学んでいきます。体験活動を通して、子どもには社会性が身についていきます。

問題解決能力が向上する

座学で知識を身につけることは大切ですが、基本的にその知識は、実際の場面で活用するために身につけるものです。体験活動では、実際に自分で考えたり判断したりしながら、ものごとを進めていく機会がたくさんあります。試行錯誤するなかで、問題解決能力が育まれていくでしょう。

自発的に取り組む姿勢が身につく

学校では先生に指示されたことを行うことが多く、子どもはどうしても受け身になりがちです。体験活動では自分が楽しいと感じることを経験できる機会が多いため、自発的にものごとに取り組む姿勢が身につきます。

自分に自信がつく

普段は体験できないようなことに挑戦し、うまくできたときには大きな達成感が得られます。「自分にはこんなことができるんだ」と、自分の新しい一面を知る機会にもなり、自信がつくのも体験活動のよいところといえます。

体験格差をなくすために、私たちができることとは

一枚の大きな画用紙に二人で絵を描くこどもの画像

子どもの成長にとって大きな意味のある体験活動。体験格差をなくすために、私たちができることについて考えてみましょう。

地域の取り組みを活用する

町内会やマンションの自治会などが開催する、子ども向けのイベントを活用してみてはいかがでしょうか。身近な地域の活動は、気軽に参加できる有用な体験活動といえます。保護者やよく知っている近所の大人が手伝っていると、子どもも安心して参加することができるでしょう。

自治体主催のイベントに参加する

都市部にも地方にも、その土地ならではのよさがあります。「地域差」を活かして、地元のよさを楽しむのもよいでしょう。自治体のイベントの場合、比較的安い費用で参加できるのもよいところです。

支援団体に寄付する

体験格差の解消は、保護者自身ができることをするとともに、社会全体で取り組む必要のある課題といえます。企業・NPO団体・ボランティア団体などでは、体験格差の解消に向けていろいろなプログラムやワークショップを行っています。そういった支援団体に寄付をするのも一つの方法といえるでしょう。

SNSなどで情報発信をする

世の中には「体験活動に重要性を感じない」「お金がなくて体験活動には参加させられない」という人もいます。そのような人たちに向け、SNSなどで体験活動の重要性を発信するという方法もあります。費用がかからないイベントの告知などは、多くの人の役に立つはずです。

体験格差を解消することで、子どもの成長が促される

体験活動は、単にレジャーとして楽しいだけではなく、子どもの成長にも関わる貴重な機会となります。社会性などの非認知能力を伸ばしていくうえでも、体験格差を解消していくことはとても重要なことといえます。身近なイベントへの参加や支援団体への寄付など、できることから格差の解消について少しずつ行動していけるとよいでしょう。

学研教室では、さまざまな学習体験のなかでお子さまのよさを引き出し、非認知能力を高めるサポートを行っています。学力アップとともに非認知能力も高めたいとお考えの際は、学研教室をぜひお選びください。

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