2025年1月5日
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子どもの話を聞くときのポイントとは 忙しいときの対応についてもご紹介
子どもが片言で話し始めたころは、一生懸命子どもの話を聞いていたのに、成長するにつれ「ながら聞き」になってしまってはいないでしょうか。子どもの話をしっかり聞くことは、子どもの自己肯定感のアップにもつながります。まずは、子どもの話を聞くときのポイントをご紹介します。
子どもの話をしっかり聞くことではぐくまれるさまざまな力

保護者が子どもの話をしっかり聞くことは、子どもの健やかな成長にも関わります。どのような力が身につくのか見ていきましょう。
話を聞くときの基本とは
人の話を聞くときは、相手が伝えたいことに真摯に向き合う姿勢が大切です。自分が相手に話しかけたとき、きちんと聞いてくれないと相手に対して不信感を抱くのではないでしょうか。話を聞く態度は、相手が大人でも子どもでも同じことといえるでしょう。身近な間柄だからこそ、相手の話をしっかり聞くことはとても大切です。
子どもとの信頼関係が築けるようになる
相手が自分の話を真剣に聞いてくれると、自分のことを理解してくれていると感じることができます。その気持ちは、相手への信頼感へとつながります。保護者が真剣に話を聞いてくれるとわかれば、何か問題があっても乗り越えていくことができるでしょう。子どもの話をしっかり聞くことで、子どもと信頼関係を築くことができるはずです。
コミュニケーション能力がアップする
子どもの話を聞いているときに、少しわかりにくいところなどを確認していると、子どもは徐々に話の伝え方を覚えていきます。また、しっかり聞いてもらえる経験を重ねると、話を聞く姿勢も覚えていくでしょう。その中で伝える力や聞く力がはぐくまれ、コミュニケーション能力がアップしていきます。
子どもが「大切にしてもらえている」と感じる
保護者が子どもの話をしっかり聞いていると、子どもは「大切にしてもらえている」と感じることができます。大切にされている、認めてもらえている、という実感が持てると、子どもの自己肯定感につながります。自己肯定感が高まることで、子どもは何事にも積極的に取り組めるようになるでしょう。
話を聞くときには、子どもの話を受け入れて共感するのがポイント

子どもの話を聞くときには、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。
まずは子どもの話を受け入れる
子どもの話を聞いていると、間違っていることや別の見方もあることなど、保護者の考えを言いたくなることもあるでしょう。ただ、話を聞くときには、相手の話を受け入れるのが基本です。まずは「そうだったんだね」などと、話の内容を受容することを心がけましょう。
子どもの気持ちに共感する
大人同士で話していても「そうそう!」「確かに!」と相槌を打ってもらうと、より話がはずんでいくものです。子どもと話をするときにも、子どもの気持ちに共感することが大切です。話している出来事に対して、子どもが「くやしかった」と言ったら「そうか、くやしかったんだね」と、共感することで、子どもは安心して話を続けることができるようになります。
ときどき質問をする
話を聞きながらときどき質問をすると、子どもは自分の話に興味を持ってくれていると感じます。「今日友達と遊んで楽しかった」と言ってきたら「へえ、誰と遊んだの?」「どんなことが楽しかったの?」と、質問してみましょう。
また、子どものことばが足りなくて、話の全体像がつかめないときは、わかりにくい部分を質問して話を整理していきます。子どもは、人に伝えるにはどのような順番で話をしたらよいのかを理解できるようになり、人に伝える力が伸びていくでしょう。
話しやすい雰囲気を作る
毎日忙しくしていると、精神的に余裕がなくなってしまいがちです。焦ったりイライラしたりすることもあるかもしれません。ただ、いつもそのような様子で過ごしていると、子どもは保護者に話しかけにくくなってしまいます。食事のあとや寝る前など、子どもとリラックスして過ごせる時間をとることも意識するとよいでしょう。
手が離せないときは改めて時間をとる
どうしても手が離せないときは「ここを片付けたらゆっくり聞くね。少し待っててくれる?」「あと○分したら終わるからね」と声をかけ、手が空いたら時間をとるようにするとよいでしょう。命令口調ではなく、お願いする姿勢で接するのがポイントです。また、約束をうやむやにせず、必ず話を聞く時間をとることも大切です。
保護者が気をつけておきたいこと

子どもの話を聞くうえで、気をつけておきたいことをまとめます。
子どもの話を遮らない
子どもが話している途中で「で、どうなったの?」「それはおかしいでしょう」などと、話を遮っていることはないでしょうか。話の腰を折られると、子どもは話をするのが嫌になってしまいます。
保護者の考えを押しつけない
たとえば、「友達とけんかをした」という話をしてきたとき、保護者は心の中で「けんかはよくない」と思いながら、子どもの話を聞いてしまいがちです。しかし、子どもはけんかをして嫌な気持ちをしたことに、共感してほしいと思って話をしているのかもしれません。「嫌だったね」という返事を期待していたのに「けんかはどちらにも原因があるんだよ」などと、説教されるとがっかりしてしまうでしょう。保護者の考えを押しつけるのではなく、子どもがどのような気持ちで話をしているのかを想像しながら聞くことも大切です。
否定的なことばを挟まない
「それはあなたが間違ってる」「そんなのダメだよ」など、否定的なことばを言われると、子どもは話を続けたくなくなってしまいます。「そうなんだ!」「なるほどね」など、肯定的なことばを使ってあいづちをうつよう意識しましょう。伝えたいことがあるときは、子どもの話をすべて聞いてから、改めて話すようにするとよいでしょう。
子どもの話を聞くことは、自己肯定感を高めることにつながる
子どもの話をしっかり聞くことは、子どもの自己肯定感を高めることにもつながります。忙しいときには「そうなの、○○したんだ」など、オウム返しをするだけでもOKです。日々の中で少し意識をしながら子どもの話を聞き、信頼関係を深めていけるとよいでしょう。
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