2025年8月1日
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国語で上手に作文を書くコツは? 作文練習のポイントと保護者がサポートできること
国語は嫌いではないけれど、作文は苦手という子どもは少なくありません。「何を書いたらよいのかわからない」と悩んでいる子どもには、どのようなアドバイスをすればよいのでしょうか。作文がうまくなるコツや家庭でできるサポート方法についてまとめます。
作文を書く力を身につけるために心がけるとよいこと

作文を書く力を身につけるために、押さえておきたいポイントについて見ていきましょう。
まずは国語学習のなかで読む力を身につける
作文が書けるようになるためには、国語学習のなかで読む力を身につけることが大切です。読む練習を重ねることで、文を構成する力や表現力などが養われていくからです。読む力を養うためには、教科書や本を読むのがおすすめです。読書に苦手意識がある場合は、文字の少ないものや挿絵の多いもの、ページ数の少ないものから始めるとよいでしょう。また、子どもが興味を持っている内容の本を選ぶのもおすすめです。マンガやアニメの原作本は、ストーリーを知っているので読み進めやすいといえます。
書くことに慣れる
日ごろから、思ったことや感じたことをメモやノートに書く習慣をつけるのも効果的です。考えたことをこまめにアウトプットしていると、徐々にまとまった文章が書けるようになっていきます。短い文章でもかまいません。継続することで書く力がついていきます。もし書くことが思い浮かばない場合は、今日あったこと、先週末行ったことなど、実際にあったことを書くことから始めてみましょう。1行日記を書くこともおすすめです。
作文のテーマについてよく考える
作文のテーマを正しく理解することも大切です。たとえば、「家族について」というテーマが出たら家族の誰かについて紹介する、家族の仲の良さを書くなど、テーマをもとにした内容にする必要があります。出されたテーマについてよく考え、自分の経験や考えを中心にまとめるとよいでしょう。
上手に作文を書くための具体的な方法とは

作文を書くときには、注意すべきポイントがいくつかあります。スムーズに書いていくうえでの具体的な方法についてまとめます。
書く材料を集める
いきなり書き始めるのではなく、テーマについてどのようなことを書くか、その材料を集めることから始めるのがポイントです。この段階では文章にする必要はなく、思いつくことをどんどんメモしていきます。自分が体験したことや本で読んだこと、テーマについてどのように思ったかなど、できるだけ多くの材料を書き出していきましょう。
作文の構成を意識する
作文を書くときは、「始め」「なか」「おわり」の三部構成を意識すると書きやすくなります。「始め」はなぜこの作文を書くのかその理由、「なか」は自分が経験したことや考えたこと、「おわり」では全体を踏まえた意見やこれからどうしていきたいかなどを書きます。
接続詞の使い方に慣れる
作文が苦手な子どもによく見られるのは、接続詞がうまく使いこなせていないことです。順接・逆接・対比など、接続詞の特徴を理解して使えるようになると、作文はぐっと読みやすくなります。「そして」だけではなく、「さらに」「また」など、別の言い方があることも覚えるとよいでしょう。適切な接続詞を意識することが、上手な作文を書くためのポイントといえます。
お手本になる国語の文章を取り入れてみる
国語の教科書やドリルに書かれている文章を、そのまま自分の作文に取り入れてみるのも一つの方法です。特に書き始めの文章などは、自分の作文に取り入れやすいといえます。くり返しているうちにいろいろなパターンを覚え、自然な流れで書けるようになっていきます。上手に書けている作文をたくさん読むことも勉強になります。作文コンクールの受賞作などをたくさん読んで、さまざまな表現方法を知り、自分だったらどう表現したいか、などを考えるのもよいでしょう。
書いたものを読み返す
作文を書いたら、必ず読み返すようにしましょう。書いたときには気づかなくても、誤字脱字があったり、主語と述語が合っていなかったりすることもあります。音読をすると、間違っているところに気づきやすくなります。また、保護者が最終チェックをするのもおすすめです。
作文を書く力をアップするために家庭でサポートできること

保護者がサポートしてくれると、子どもも頑張って書いてみようと思うものです。保護者が協力できることについて見ていきましょう。
テーマについて話し合う
作文のテーマについて、どのようなことが書けるか子どもと話してみましょう。たとえば、「将来の夢」というテーマだったら、子どもが好きなこと・なりたいと思っている職業・憧れている人などについて質問し、子どもの考えを引き出していきます。自分の考えを言葉にすることで、何を書いたらよいのかが徐々にわかっていきます。
子ども自身で考えることを促す
作文のアイデアについて相談されたときは、「○○について書いたらどう?」と、答えを言ってしまうのではなく、ヒントを出して子ども自身で考えるように促しましょう。「どんなふうに思ったの?」「どこが楽しかった?」など、テーマを深掘りすることで、書くことがイメージできるようになっていきます。また、書きたいテーマがたくさん出てきたときには、1番強く思っていることを書くようアドバイスするとよいでしょう。
書いた作文を一緒に読む
作文が書けたら子どもと一緒に読み返してみましょう。誤字脱字などのチェックも必要ですが、それよりもうまく書けているところを見つけてほめることが大切です。ほめられることで子どものモチベーションが上がり、より前向きに作文に取り組めるようになります。
交換日記をしてみる
書く習慣をつけるため、子どもと交換日記をするのもおすすめです。たとえ短い文章でも、伝えたいことを書く習慣が身につくと文章力はアップしていきます。また、自分が書いたことに保護者が応えてくれると、書くこと自体が楽しくなっていきます。
作文の練習は、考えを整理して伝える力につながる
作文の練習を重ねると、自分の考えを整理して伝える力がついていきます。語彙力や表現力も身につき、日常でのコミュニケーション力も上がっていくはずです。家庭で適切にサポートしながら、作文を書く力を養っていけるとよいでしょう。
家庭で作文を書くコツを教えたり、アドパイスしたりする時間が十分に取れないときは、学習教室を利用してみてはいかがでしょうか。
さまざまな作文の構成方法・表現方法を学ぶ
学研教室では、どれか一つの分野だけをドリル的に学習するのではなく、国語を「漢字」「言葉のきまり」「読解」「作文(表現)」に分け、この4つの分野をバランスよく、スモールステップで繰り返し学習することで、総合的な国語力を育むことを目指しています。
「作文(表現)」は、内容を報告文や記録文、説明文などの「情報作文」と、物語などを書く「自己表現作文」の2つに大きく分け、系統立てて作文の構成方法、表現方法を学び、中学校での学習を意識した土台作りとしています。
経験したことを書くときに必要な3つの要素
例えば、8級(2年生相当)の教材では、「学校でのできごとを書く」ことを学びます。経験したことを書くときに必要な3つの要素「事実を書く」「一番伝えたいことを書く」「思ったこと、考えたことを書く」を理解し、同じ経験をしていない相手にもわかるように書くには、どうしたらよいか学習します。相手を意識して、経験したことの中から書くことを選び、集めた材料を比較して、伝えたいことを明確にしていきます。

また、文章の組み立て「はじめ・中・おわり」の構成についても学びます。それぞれ、どのような内容を書くのか、また書き終わった後の見直し(推敲)についても学びます。この見直しの習慣をつけることができると、文章のわかりやすさ、正しさが高まり、中学、高校でも役立つ力を育むことができます。

読書感想文を書くときに必要な要素
6級(4年生相当)の教材では、「感想文を書く」ことを学びます。物語を読んだ後に、湧き出てくる思いなどを、どのように整理し、まとめると相手に分かりやすく伝えられるのかを学習します。
例えば、主人公の性格や考え方・行動をおさえてから、自分との違いを考え、自分の思いや感じたこと、なぜそう感じたのかを具体的に書くことで、作文の読み手に説得力をもって伝えることができます。
また、「とても感動しました」だけではなく、「物語に思わず引き込まれました」といった、感想を表すのにふさわしい表現についても学んでいきます。


学研教室では、国語学習のなかで語彙力や構成力を養い、お子さまの作文を書く力をアップするお手伝いをしています。作文を書く力を鍛えたいとお考えの際は、学研教室をご活用ください。






