2025年2月15日
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子どもにできる「時間管理」 時間管理の力を身につけるために家庭でできることとは
今の子どもは習い事や塾などで忙しく、時間の管理が重要だと感じている保護者も多いことでしょう。ただ、自分ではうまく時間管理ができないという子どもも少なくありません。子どもが上手に時間管理をしていけるようになるために、家庭でできることをご紹介します。
時間管理ができるようになると得られるさまざまな利点

時間管理ができると、さまざまな利点を得ることができるようになります。一つ一つ見ていきましょう。
効率的に作業が進められる
時間管理がうまくできると、いろいろな作業が効率的に進められるようになります。無駄な時間が少なくなり、やるべきことを決められた時間の中で終えることができるようになるでしょう。その分、自由な時間を確保することもできるようになります。
目標が達成しやすくなる
目標を達成するには、ものごとを計画的に進めることが必要です。「いつまでに何をする」ということが明確になると、一歩一歩着実に目標へ近づいていくことができます。時間管理ができると、その分目標を達成しやすくなるといえるでしょう。
人から信頼されやすくなる
時間を守って行動することは、約束を守ることにもつながります。約束したことをきちんと果たす人は、周囲から厚く信頼されるようになります。信頼してもらえるようになると人間関係も良好になり、それが子どもの生きやすさにもつながります。
自主的に行動できるようになる
多くの予定を抱えていると、どうしても保護者が「次は○○だよ。準備して」「早くしないと遅れるよ」と促してしまいがちです。子ども自身に時間管理の力が身につくと、保護者に言われなくても自分から準備をしたり、遅れないように行動したりできるようになります。子どもの自主性を育むうえでも、時間管理は大きな役割を果たします。
将来に役立つ
学年が上がると学校では徐々に、時間配分を考えながら問題を解いていく必要のあるテストが増えてきます。また、社会に出てからは、限られた時間の中で多くの仕事をしなければならないこともあるでしょう。時間管理の力は、将来に役立つ大切な力といえます。
時間管理の力を身につけるために、家庭でできるサポートとは

子どもが自分で時間を管理できるようになるには、ある程度時間がかかるものです。家庭では、どのようにサポートしていけばよいのでしょうか。
時間を意識した声かけをする
普段の会話の中に、時間を取り入れるのも一つの方法です。「3時になったからおやつにしよう」「8時だよ、そろそろ寝る準備をしよう」など、行動と時間をセットにして伝えるのです。時間を耳にすることが増えると、子どもも自然と「○時になったら○○をする」という意識が芽生えてくるでしょう。
やることをリストアップして、見えるようにしておく
時間内に何かをするために、やることを明確にしておくのも大切です。そのためには「宿題をする」「習い事の準備をする」など、しなければならないことをリストにしておくのがおすすめです。リストはホワイトボードやメモ帳、付箋などを活用して、目で見てわかるようにしておきます。「終わったら消す」という作業は達成感にもつながり、子どものやる気をアップさせます。
アナログ時計で時間をイメージさせる
デジタル時計は時間の経過をイメージしづらいところがありますが、アナログ時計はどのくらい時間が経ったのかが目で見てすぐにわかります。部屋の中のよく見える位置にアナログ時計を設置しておくと、時間管理の際に役立ちます。
家の手伝いで段取り力をつける
家の手伝いは、何にどのくらいの時間がかかるかといった段取り力をつけるのに効果があります。たとえば、食事の支度を手伝ってもらうと、ごはんが炊き上がるまでには何分かかり、その間に野菜を切る時間ができるといったことがわかるようになります。さまざまな手伝いの中で、時間の感覚を身につけていくことができます。
子どもの時間感覚を理解し、無理なく進めていくために

子どもに時間管理をしてほしいと思ったとき、保護者が気をつけておきたいことをまとめます。
子どもの時間感覚は大人とは違う
大人は、長い経験の中で時間の感覚を身につけていますが、時間を意識しながら生活することに慣れていない子どもには、その力が十分に備わっていないものです。そのため、「あとでやれば良い」「まだ時間がある」と思っていることも多く、保護者に急かされると驚いたり反発したりしてしまうのです。大人と子どもでは、時間の感覚が違うことを意識しておくとよいでしょう。
子どものペースを大切にする
時間管理をきっちりしてほしいと思うあまり、予定を詰め込み過ぎるのはよくありません。子どものペースを大切にしながら、自由に過ごせる時間も取り入れていくようにしましょう。時間管理ができるようになるには、ある程度根気が必要です。焦らず、少しずつ時間管理ができるようサポートしていきましょう。
何かに没頭しているときは「集中力」が育っている
子どもが好きなことや興味のあることに没頭しているときは、邪魔をしないようにすることも大切です。何かに熱中しているときは、子どもの中で集中力が育っているときです。多少時間がずれても大丈夫な場合は、大らかに子どもを見守るとよいでしょう。
時間管理を意識しながら、少しずつ感覚を身につけていく
時間管理の力は、大人になってからも必要になる大切な力です。すぐに身につくものではありませんが、会話の中で時間を意識したり、するべきことを明確にしたりしながら、少しずつその力を身につけていけるとよいでしょう。
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