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2022年9月22日

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足し算はいつからできる?身の回りにある数の概念

子どもが数字を読めるようになったらいよいよ足し算かな?と、保護者の期待は膨らんでいくもの。しかし、足し算ができるようになるには、さまざまな数の概念が必要になることをご存じでしょうか?具体的にはどんな力が必要なのか、確認していきましょう。

足し算が理解できるようになるのは5歳ごろから

足し算はいつからできる?身の回りにある数の概念

大人から見ると単純に見える足し算ですが、子どもにとっては意外と難しいことをご存じでしょうか。足し算ができるようになるには、「数」に関するさまざまな概念が必要です。

3歳ごろになると、全体の半数ほどの子どもは「1」という数字が読めるようになり、やがて1~3くらいまで数えることができるようになります。
10まで数があることがわかる子もいますが、「6」と「9」の区別がつかなかったり「8」を「だるまさん」と答えたりすることも多いとされています。

4歳になると読める数字が徐々に増え、5歳ごろには20くらいまで数えることができるようになります。この時期になると、合計が5以下のごく簡単な足し算ができるようになる子も増えてきます

「数」のルールを覚えつつ、理解を深めていこう

「数」のルールを覚えつつ、理解を深めていこう

(1) 数の決まり事を知る

5歳ごろから多くの子どもが簡単な足し算をできるようになります。これは、数に関するさまざまな概念を頭の中でまとめられるようになるからです。この数の概念を理解するには、いくつかのルールを知る必要があります。

例えば……
・数は1→2→3→4→5……というように、順序を表している。
・数には大小の決まりがある(1より2の方が大きいなど)。
・一度数えたものはもう数えない(数え終えたものとこれから数えるものをまぜない)。
・一番最後の数がその集合体の大きさを表す(1、2、3、4、5と数えたら「5個」と表すことができる)。
・同じ種類のものが集まると、それを塊として1と数えることができる(集合の概念)。

以上のような決まり事は、大人から見たらごく当たり前のことですが、数に初めて出会う子どもにとっては、意外と難しいものなのです。こうした数についての決まり事を理解するには、子どもの脳の発達を待たなければなりません。
その意味で「数を数えられれば足し算ができる」と安易に考えるのは避けたいものです。

(2) 段階を踏んでできることを増やしていく

数の決まり事を理解しながら、年齢ごとに少しずつできることを増やしていきましょう。

●2~3歳
・「数字」の形を知る。

●3~4歳
・「文字」と「数字」の違いを理解する。
・数字を読めるようになる(1~9まで)。
・数の多い/少ないを理解する。
・「みかんを○個取って」と言われたときにその数を取り出せる(3個くらいまで)。

●5~6歳
・10以上の数が存在することがわかる。
・20まで数えられる。
・答えが5以下の簡単な足し算ができる。

毎日の生活の中でできる足し算の基礎

毎日の生活の中でできる足し算の基礎

では、子どもに足し算を教えるには、どんなことから始めればよいのでしょうか?日常生活や遊びの中でできる工夫から考えてみましょう。

(1) お手伝いや買い物の中で数をイメージする

「みんなの分のお皿をならべて」「お箸をならべてくれる?」とお手伝いを頼んで、家族の人数と数を結びつけていくことができます。

また、お菓子を買うときに「3個までなら好きなのを選んでいいよ」とすると、子どもは言われた数を取れるようになっていきます。

(2) カレンダーや時計で数字の順序を覚える

数には順序を表す意味がある、ということを理解するのに役立つのがカレンダー。
カレンダーの日付が「今日の日にちより1つ増えると明日になる」ということから、数が増えることと時間が経過していることが結びつき、「順序」という考え方が身についていきます。

同じ要領で、アナログ時計を使うのも効果的です。時計の読み方は小学校で学習しますが「1時の次は2時」など、時間の経過とともに数字も大きくなるという流れに触れることができます。

(3) 同じ形のおもちゃで簡単な足し算をしてみる

積み木やブロック、ボールなど、同じ形のおもちゃを用意して「四角い積み木が2個。ここにもう1個四角い積み木がやってきたら合わせて何個になる?」と、質問してみましょう。ごく初歩の足し算です。

ただし、子どもがすぐに答えられたからと言って、どんどん数を増やしていくのはお勧めできません。難易度が上がると子どもが混乱してしまうかもしれないので、少ない数を根気よく続けていくのがポイントです。

同じ形のおもちゃで慣れてきたら、トランプやサイコロなど実際に数字が書いてあるものに変えていくとより算数に近づいていきます。

「勉強させよう」と思わずにできることを楽しむ

保護者が「○歳までに○桁の足し算」と前のめりになっていると、子どもはプレッシャーを感じてしまいます。小学校入学までには「足し算ができる程度に脳が発達する」と考え、日常生活の中でできることを増やしていくようにするとよいでしょう。

学んでいくペースや、子どもの成長ペースは人それぞれです。子どもができたことを一緒に喜びながら、一歩一歩進んでいくことが大切です。
子どもが楽しみながら数の概念を学んでいけるのが学研教室のよさ。数に興味を持ち始めたら、学研教室をぜひご活用ください。

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