2025年6月9日
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小学生におすすめの「英検®5級」 試験の内容と合格に向けた勉強法についてご紹介
小学校で英語が必修化され、英語学習への関心が高まっています。基礎的な内容の英検®5級は、小学生にも取り組みやすい英語の検定といえます。今回は、英検®5級の概要と試験の内容、合格に向けた具体的な勉強法などについてご紹介します。
小学生にもチャレンジしやすい英検®5級

英検®5級は、初めて英検®を受ける際にもっとも取り組みやすい級といえます。そのレベルと受検する際の流れについて説明します。
英検®5級のレベルとは?
英検®(実用英語技能検定)5級は、レベルごとに設定された8つの級の中で一番難易度の低い級になります。基礎的な語句や日常での簡単なやり取りなどがわかれば、小学生でも十分に合格の可能性があります。
受検の流れ
英検®5級を受けるには、学校や塾などでまとめて申し込みをする方法と、個人で直接申し込みをする方法があります。試験はリーディングとリスニングの2種類があり、合否の結果は受検後20日ほどでわかります。具体的な日程や会場などは、公益財団法人日本英語検定協会(※1)の公式サイトで確認しましょう。
(※1)公益財団法人日本英語検定協会公式サイト
https://www.eiken.or.jp/eiken/
試験はリーディングとリスニング 希望者はスピーキングテストも受けられる

それでは、英検®5級の試験内容について、具体的に見ていきましょう。
試験はリーディングとリスニング
英検®5級では、リーディングとリスニングの2種類の試験が行われます。リーディングが25分、リスニングが20分の合計45分が検定の時間です。選択肢の中から正しい答えを選んでマークする方式のため、実際に英語を書く必要はありません。希望者は、別途スピーキングの試験を受検することも可能です。
試験の内容
リーディングリーディングでは、短い英文の途中に( )の空欄があり、4つの選択肢の中から正しい語句を選択するという形式で出題されます。短文だけではなく、会話文の設問もあります。また、日本語で書かれた文章を読んで、意味に合うよう適切に語句を並べ替える問題も出題されます。並べ替えの問題は、文法の知識が必要になります。5級で出題される単語の数は、600語程度といわれています。
リスニングリーディングのあとに行われるのがリスニングの試験です。イラストを参考にしながら簡単な会話を聞き取り、適切な解答を選択肢の中から選びます。また、描かれているイラストに対して3つの英文の音声が流れ、イラストの内容と合っているかどうかを選ぶ問題もあります。英文の内容は、家族や友達、スポーツ、遊びなど、日常の身近なテーマから出題されます。
スピーキングスピーキングテストは、リーディングとリスニングによる合否とは関係なく受けられる試験です。英検®5級の資格としては認定されませんが、合格すると「スピーキングテスト5級」という認定が得られます。
5級のスピーキングテストはパソコンやタブレット端末、スマートフォンなどを利用して専用サイトにアクセスし、試験を受ける形式です。会場に行く必要はなく、自宅や学校などで受検することができます。
合格の目安
英検®5級では、問題全体の60%程度正解できれば合格できるといわれています。もちろん正答率が高い方が望ましいですが、50問中30問程度正答できれば合格の可能性があるとイメージしておくとよいでしょう。
基礎的な単語や文法を覚え、ネイティブの発音に慣れる

英検®5級に合格するには、どのような勉強をすればよいのでしょうか。英検®5級対策のための勉強法をご紹介します。
リーディングの勉強法
まずは、基礎的な単語や熟語を覚えることから始めましょう。市販の問題集などを活用すると、効率的に覚えていくことができます。日常生活の中で使われる語句が多いので、生活の中で「これは英語でなんて言うかな?」など、子どもに質問して単語の知識を増やしていくとよいでしょう。
また、語句の並べ替えの問題では、簡単な文法の知識が必要です。テキストや問題集を始め、英語学習のアプリなどを活用して勉強するのもおすすめです。
リスニングの勉強法
リスニングの勉強は、英語の発音に耳が慣れることが大切です。YouTube・英語のテレビ番組やラジオ番組・ポッドキャストなどを活用して、ネイティブの発音を聞き取る練習をするとよいでしょう。また、英文を音読するのもリスニング力を鍛える効果があるといわれています。
スピーキングの勉強法
英検®5級では、英文の音読とともに英語の質問に答えるという形式でスピーキングテストが行われます。テキストの音読に加え、リスニング同様英語を聞き取る練習をすることも大切です。
過去問題を解く
基礎的な知識が身についてきたら、英検®5級の過去問題に挑戦してみましょう。過去問題で試験の形式に慣れておくと、試験の際にもあわてずに取り組むことができます。また、繰り返し過去問題を解くことで、苦手なところがわかるようになります。英検®5級の過去問題は、市販の問題集や公式サイト(※2)などで勉強することができます。
(※2)「5級の過去問・試験内容」公益財団法人日本英語検定協会.
https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_5/
小学生が英語に親しむきっかけとして活用できる英検®5級
英検®5級は身近な日常の場面を想定した問題が出るため、小学生にも理解しやすく楽しく学習を進めることができます。子どもが英語に親しむきっかけとして、英検®5級に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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