2022年11月1日
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宿題をするのは帰ってすぐ?夕食前?それとも……子どもの宿題、ベストなタイミングとは
学校の宿題を終わらせるためには、ある程度まとまった時間が必要です。習い事やお友達と遊ぶ時間などを考えると、宿題をいつ取り組ませたらいいのか悩んでしまうもの。子どもの宿題、いったいいつやるのがいいのでしょうか?
大人の生活にも関わってくる宿題のタイミング

日々の宿題は、その日の勉強を定着させるための復習と、翌日以降の予習が主な目的です。タブレット端末が普及した昨今では、調べ学習も定番になってきました。習い事や友達同士のつき合いなどがある中、宿題をする時間を捻出するのは子どもにとって大きな問題です。
また、低学年のうちは保護者の方のサポートが必要だったり、音読を聞くなどの協力が必要だったりと、子どもの宿題タイムが大人の生活に関わってくることもあります。
宿題に取り組むタイミングとしては、学校から帰ってすぐ・習い事や遊びのあとの夕食前・夕食後から寝るまでの間・翌日の朝、などが考えられます。それぞれの時間帯について、どんな特徴があるのか見ていきましょう。
宿題はいつ取り組む?時間帯ごとのメリット・デメリット

学校から帰ってすぐ
学校から帰ってきてすぐは、外で多くの刺激を受けてきているため、体も心も活動的な状態になっています。また、この時間は交感神経の働きが強くなり、1日のうちで最も元気のある時間帯ともいえます。ここで宿題を済ませられると、保護者としても安心です。
ただ、学校での活動に気力や体力を使った日などは疲労感が強く、帰ってすぐ宿題に取りかかれない場合もあります。また、遊びに行きたくて宿題に集中できず、とりあえず済ませて出かけてしまうこともあるでしょう。
習い事のあとや遊んだあとから夕食前
学校から帰ってきてすぐに習い事に行かなければならない、あるいは、友達と約束していてすぐに出かけなければならない、ということもあるでしょう。その場合は、習い事や遊びから帰ってきてから、夕食までの間に宿題に取り組むことになります。
保護者の方が夕食の支度をしながら子どもを見守り、子どもはその安心感の中で宿題を進めることができます。
また、晩御飯前でおなかが空いてくると、人間の本能として「食べないと命の危機になる!」という感覚が高まり、頭が冴えた状態になるというデータもあります。
ただ、あまりにおなかが空き過ぎると、これはこれで気が散ってしまうもの。小さいおにぎりやチーズ・ヨーグルトといった乳製品などで、その場をしのぐのも一つの手です。あまりに疲れているようなら、夕食前にこだわらず、ご飯をしっかり食べて体力が回復してから宿題に取り組む方がよい場合もあります。
夕食後から寝る前の間
習い事からの帰りが遅かったり、保護者の方の仕事の都合があったりと、夜にしか時間がとれないこともあります。1日の疲れが出る時間帯ではありますが、その反面、最もリラックスした時間でもあり、ゆったり宿題に取り組むことができるはず。
また、適度に疲れているといい意味で注意力が散漫になるため、頭の中にさまざまなことが思い浮かんで、思いもよらぬひらめきを生むこともあるそうです。
この時間帯の最大の敵は「眠気」です。眠くなると頭も回らないし、機嫌も悪くなってスムーズに宿題を進めるのが難しくなってしまいます。そうなると保護者の方も「なんでもっと早くやっておかないの!」「終わらないと寝られないよ!」などと、ヒートアップしがちです。ただ、そのような状態で無理に宿題をやらせ続けていると、勉強そのものが嫌いにもなってしまう可能性もあり注意が必要です。
子どもの様子を見てどうしても難しそうなら、睡眠を優先した方がよいかもしれません。
夜は早めに寝て朝集中して取り組む
早めに宿題を終わらせることができれば、それに越したことはないでしょう。ただ、今まで見てきたように、どうしてもその日のうちに宿題を済ませることが難しいケースがあるのも事実です。そんなときは、朝の時間を活用するというのも一つの方法です。
実際、目覚めてからの約3時間は、脳が最も効率よく働くといわれています。
これは、夜たっぷり眠ることで前の日の情報が整理され、朝は頭の中がリフレッシュしているからです。
朝、早く起きれば自然と夜も早く寝るようになり、生活リズムを整える上でも役立ちます。
ただし、これも子どもの体力次第。あまり無理に早起きをさせると日中眠くなってしまうこともあるでしょう。
「決めごと」に囚われ過ぎず、子どものペースに合わせて取り組もう
低学年の子どもはまだまだ体力が不十分だったり集中力が足りなかったりと、宿題をたくさんこなすのが難しい面があります。また、ご家庭によっては保護者の方と子どもの時間がなかなか合わないこともあるはずです。
子どもの中にも夕方や夜の方が集中できる、たっぷり眠って朝起きてからの方が集中できるなど、いろいろなタイプの子がいます。子どものタイプを基本に、その日の疲れ具合やモチベーションをよく見て宿題のタイミングをはかっていくとよいのではないでしょうか。
小さいうちは「勉強って楽しい」「この宿題おもしろい」と感じてもらうことがとても大切です。ルールを厳格にしすぎて、勉強自体が嫌いになってしまっては元も子もありません。友達と遊ぶことも、子どもにとっては成長していく中で必要な時間です。その日のうちに終わらせられればOK! 疲れてしまって、その日のうちにやるのが難しければ朝に回してみる、それでもどうしても間に合わなければ「先生にごめんなさいって言おう」と、声かけするくらいの余裕があるといいですね。メリットやデメリットをよく考えて、いろいろ試してみてください。
お子さんに、無理なく学習の習慣付けを促していくのが学研教室の特長です。宿題のサポートとして、ぜひご活用ください。