2022年12月7日
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子どもに片付けを習慣化させたい!片付けができない理由と習慣化のコツをご紹介
おもちゃを出したら出しっぱなし、服を脱いだら脱ぎっぱなし……何度言っても片付けをしない子どもに、イライラさせられることもあるのではないでしょうか。子どもに片付けを習慣化させスッキリした空間で過ごせるよう、片付けのコツについてまとめてみました。
子どもはどうして片付けができないのか
おもちゃを出して一人で遊べるようになったら、子どもにも片付けをしてほしいと思うようになるものです。多くの方は子どもがだいたい3歳ごろから「お片付けをしようね」と、声をかけているのではないでしょうか。
ところが、子どもはなかなか思うように片付けをしてくれないもの。うまく片付けができないのには、いくつか理由があるようです。
片付けの意味がわかっていない
子どもは「片付ける」という概念そのものがわかっていないことがあります。大人が思うほど散らかっている状態を不快に感じず、片付いていないことを困ってもいないのかもしれません。意味がわからないまま、保護者の方に言われた通りに物を移動しているだけということもあります。必要性を感じないと、片付けはなかなか身についていきません。
遊びを中断したくない
大人は「そろそろ出かけるから」「もう晩御飯の時間になるから」などと、次の予定への見通しが立っていますが、子どもはそういう感覚がまだまだ未熟です。今、遊びに夢中になっていたら、遊びを中断してまで片付けようとは思わないものです。
収納場所まで物を移動するのが面倒
大人でも、散らかっている部屋を片付けるのがおっくうだと感じることがあるのではないでしょうか。子どもにとって、収納場所まで物を運ぶのはとても面倒なことなのです。収納用の引き出しを開けたり、箱を開けたりといった作業自体が面倒くさいということもあるでしょう。
一方的に片付けを強要されるのが嫌
頭ごなしに「片付けなさい」と言われるのが嫌ということもあります。片付けようと思っているところに命令されて、やる気がなくなってしまうこともあるでしょう。
「片付け」の基準がよくわからない
子どもが「片付けたよ」と言うので見てみたら、物を脇に寄せてあるだけだったという経験をした方も多いのではないでしょうか。子どもは片付けたつもりなのに、大人から見ると片付いていないということはよくあります。
子どもに片付けを習慣化させるコツとは
お手本を見せながら一緒に片付ける
子どもが片付けの意味がわかるように、まずはお手本を見せながら一緒に片付けをしましょう。「本はこの棚にしまうよ」「ボールはここにまとめよう」と、何をどこに置くのかを具体的に示しながら片付けていきます。
片付けを遊びにする
保護者の方がこわい顔をして「片付けなさい」と言うよりも、片付けそのものを楽しくした方が片付け習慣は子どもの身につきやすいものです。本を「背の順にしてあげよう」と大きなものから小さなものの順に並べたり、ぬいぐるみに「おうちへ帰るよー」と声をかけて収納したり、遊びの延長で片付けをする工夫をしてみましょう。
片付けやすい工夫をする
子どもが片付けをしやすいよう、収納場所が一目でわかるようにするのもおすすめです。たとえば、人形を片付ける棚や収納ボックスには人形の写真やイラストを貼っておくのです。
また、子どもの力ではふたが開けづらいような収納ボックスや、箱を細かく分類し過ぎるのも避けたいもの。子どもにわかりやすく、できるだけ簡単に片づけられるようにするのがポイントです。
片付けるタイミングを決める
幼稚園や小学校など集団生活の中では片付けられるのに、家にいると片付けられないという子どもも多いものです。これは、集団の場では時間や流れに沿って一定のルールで動いているため、片付けのタイミングが明確になっているからです。
家でも同じように「ごはんの前」「お風呂に入る前」など、決まったタイミングで片付けるよう促してみてはいかがでしょうか。
「一時置き場」を作る
なかなか収納場所にしまう習慣がつかない場合は、一時的に片付けるものをまとめておく「一時置き場」を作るのも一つの方法です。ひとまず一時置き場に入れればいいということで、片付けへの気分的なハードルが下がります。
一時置き場から収納場所へしまうときにその都度保護者の方が片付け方を教えてあげると、やがて「直接しまった方が楽なんだ」ということが理解できるようになっていきます。
子どもができる範囲で
あまりに散らかっているのを見ると、大人でもうんざりしてしまうものです。子どもも同じで、どこから手をつけていいのかわからなくなっていることもあります。無理やり最初から最後までやらせようとせず、ときには大人が手伝ってあげてもいいのです。子どもができる範囲で、片付けを習慣づけしていきましょう。「絵本は片付けておくから○○ちゃんはボールを片付けて」と、役目を明確にすると子どもも動きやすくなります。
片付けられたらたくさん褒める
「片付けないと捨てちゃうよ」とおどかしたり、「いい加減に片付けなさい!」と怒ってばかりいると、子どもはますます片付けが嫌になってしまいます。
保護者の方は、子どもが「片付けられた」という達成感を持てるような声かけを心がけてみてください。
少しくらい雑なところがあっても大目に見て「きれいに片付けられたね」「一人でちゃんとできたね」と、たくさん褒めてあげてください。子どもは保護者の方が自分のがんばりを認めてくれるのが一番うれしいものです。前向きな気持ちで片付けに取り組めるようになることが、片付けを習慣化する一番の近道といえるでしょう。
片付けができるといいことがたくさんある
片付けの習慣ができるようになると、失くしものが少なくなる、出かける前にあわてなくて済むなどのメリットがあります。また、「分類して収納する」という力が身につき、将来的には取捨選択して物事をまとめていく力もついていきます。
さらに、保護者の方がうまく乗せてあげることで、自己肯定感を高めることにも役立つでしょう。
学研教室では教材の取り扱いなどを通して片付けの習慣づけにも気を配っています。学習教室ならぜひ学研教室へお越しください。