お役立ち情報

学研教室の豊富なノウハウを
コラムでお届けします。

記事詳細

2023年1月3日

  • 幼児
  • 小学生
  • 子育て
  • 発達

空間認知能力とは?発達していく過程とその鍛え方を解説します

スポーツや芸術などの分野で必要といわれる空間認知能力とは、いったいどのような力なのでしょうか。空間認知能力が高いとうまくできることや、その能力を高めるためにどのようなサポートが必要なのかを解説します。

「空間認知能力」とは、空間にある物の位置や形などをとらえる力

「空間認知能力」とは、空間にある物の位置や形などをとらえる力

「空間認知能力」というのは、空間にある物の位置・形・大きさ・速さ・向きなどを、素早く正確にとらえる能力のことをいいます。空間認知能力が高い人は、実際に目の前にない物でも素早く頭の中で結び付けてイメージすることができます。

日常の場面では、地図を見て行き先を把握する、バスケットボールやサッカーのゴール位置をとらえ正確にボールを放つ、展開図を見て出来上がりの形をイメージする、といったようなときに発揮される力です。

スポーツの上達が早い・絵や図をうまく描ける・算数や理科の理解が早いといったことのほかにも、自転車や車の運転がうまい・事故に遭いにくい・時間の長さをイメージできる・物事の手順を素早く考えられるといったよさがあります。

年齢による空間認知能力の発達過程

年齢による空間認知能力の発達過程

空間認知能力は、年齢を追って育っていくものです。発達過程の目安について見ていきましょう。

0~2歳ごろ

2歳ごろまでは視力の発達が未熟なため、距離感を測ることはまだまだ難しいもの。両目を使って遠近を感じ始めるのが生後3~4ヵ月ごろ、距離感がつかめるようになるのが3歳の終わりごろといわれています。
この時期にはよく転んだりぶつかったりするため、けがをしたり事故に遭わないよう十分な注意が必要です。

3~4歳ごろ

この年齢になると視力もだいぶ発達して、物の遠近を把握できるようになります。空間認知能力が少しずつ高まってくるのはこの時期からです。

5~9歳ごろ

徐々に空間認知の力が育ち、今まで平面的にとらえていた物も立体的にとらえることができるようになってきます。物体が移動するスピードがわかる感覚もついてきて、ボールを追いかけたり縄跳びをしたりするのが上手になります。

個人差はありますが、10歳を過ぎた辺りで空間認知能力は完成するといわれています。算数で展開図や立体図形を学ぶようになるのもこのころです。球技の技術が急激にアップするのも10歳前後といわれています。

空間認知能力を鍛えるためにできることとは

空間認知能力を鍛えるためにできることとは

さまざまな場面で役に立つ空間認知能力。子どもにはぜひ身につけてほしい力ですが、成長していく中で鍛えることはできるのでしょうか?
大人の働きかけや効果的な遊びについてまとめてみました。

大人がサポートできること

空間を意識した言葉かけをする

上下・左右・前後など、物の位置や方向などを具体的に示す言葉を使うようにしてみましょう。また、大きい、小さいという言葉も効果的です。

たとえば、「これをあそこにしまっておいて」と言うところを「この本を棚の一番下の図鑑の右側に入れておいて」と言ってみるのです。
また、荷物を詰める際「このバッグに全部入るかな」「大きい物から順に入れてみようか」などと、声かけするのもよいでしょう。
こういった空間を意識した言葉かけが、子どもの空間認知能力を高めるといわれています。

図を描いてみる

図に描いてイメージすると、抽象化の概念が身につくといわれています。
家から幼稚園や学校までの地図など、よく知っている道を簡単な図にしてみるのもよいでしょう。丸・四角・線など簡単な図形でよいので、関係性がわかるように描いていくのが一つのコツです。

目を閉じて動いてみる

空間認知能力は、目を閉じて動いているとき活発に働くといわれています。物にぶつかったり壊したりしないように気を付けながら、ゆっくりと目を閉じて動いてみるのもおすすめです。

空間認知能力を鍛える遊び

お絵描き

お絵描きは、描こうとする物をよく観察したり、出来上がりをイメージしたりすることによって空間認知能力を鍛える効果があります。5歳ごろになると、遠近感を出して立体的に絵を描けるようになる子もいます。

外遊び(おにごっこ・ジャングルジムなど)

外で体を動かすことも空間認知能力を鍛えるのに効果的といわれています。
たとえば、おにごっこは相手の位置と自分の位置を確認することで距離を把握する力をはぐくみます。
また、ジャングルジムは高さの感覚が身につくとともに、くぐったり登ったりする中で自分の姿勢をイメージする力を養います。

ブロック・積み木

ブロックや積み木はさまざまな立体に触れられるおもちゃです。完成形をイメージしながら形を組み合わせていく作業が、空間認知能力を高めるのに効果的といわれています。はじめのうちは大人がお手本を見せてあげながら、徐々に自分の力で作品を作っていけるよう促しましょう。

折り紙

平面の紙を折って立体的な物を作っていく折り紙は、空間認知能力を高める遊びといわれています。正方形の紙を折ることによって、三角形や長方形などさまざまな形に変化していく過程も子どもの想像力を刺激します。

パズル

形を確認しながらピースを当てはめていくパズルも、空間認知能力を鍛えてくれる遊びです。手先の巧緻性を高める効果もある知育系の玩具といえるでしょう。

将来の職業選択にもつながる空間認知能力

空間認知能力は、運動や学習・芸術分野などさまざまな場面で役立つ力です。この力が高いと、将来の仕事の選択肢も幅広くなるといいます。
スポーツ選手や芸術家を始め、建築家・設計士・ゲームクリエイター・プログラマーなど、さまざまな分野で活躍することができるでしょう。

学研教室では、いろいろな学習を通して子どもの空間認知能力を高めるお手伝いをしています。お子さんの能力を高める一助として、ぜひ学研教室をお選びください。

学研教室をこの機会にぜひ、体験してください

お電話でのお問い合わせ
月〜金 9:00〜17:00(祝・休日をのぞく)
お近くの学研教室事務局につながります

0120-114-154

キャンペーン情報

春の無料体験学習 受付中!

春の幼児無料体験学習 受付中!