2023年2月9日
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子どもにおうちのお手伝いをさせるとよいことがいっぱい! 生きる力も身につくおすすめのお手伝いとは
子どもにお手伝いをしてもらうことは、子ども自身が将来自立して生きていくうえでも役立つものです。何歳ごろからどんなお手伝いをしてもらうのがよいのか、おすすめのお手伝いと手伝ってもらう際のポイントについてまとめてみました。
子どもに家のお手伝いをしてもらうと、さまざまな力が身につく
子どもがある程度の年齢になったら、お手伝いをさせたいと思う方は多いのではないでしょうか。一方で、子どもに任せるとかえって時間がかかるから面倒、子どもはお手伝いよりも勉強が大事、と考える方もいるかもしれません。
ただ、お手伝いは子どもの成長に非常に役立つといわれています。年齢に合ったお手伝いをしてもらうことで、子どもはいろいろなことを学んでいきます。お手伝いにどのようなメリットがあるのか、具体的に見ていきましょう。
自分に自信がつく
家のお手伝いをよくする子は、自己肯定感が高くなるといわれています。自分で取り組んだことをやり遂げることで「できた」という経験を積み重ねられるからです。
また、褒められたりお礼を言われたりすることで、家族の役に立っていると感じることもできるでしょう。
自分に自信が持てるようになると、自分以外の人にも優しく接することができます。お手伝いをすることは、子どもの心の成長にとても役立つのです。
責任感が育っていく
大人にお手伝いを頼まれると、子どもは「頼りにされている」と感じます。そこで、家族の一員として、頼まれたことはしっかりやろうという責任感が育っていくのです。
決まったお手伝いを習慣化すると「これは自分のやること」という認識を持つようになり、自主的にものごとに取り組むきっかけにもなります。
家族のコミュニケーションがはかれる
子どもにお手伝いをしてもらうときには、お手伝いを頼む・内容や手順を説明する・うまくいかなかったときにフォローをするなど、コミュニケーションが多くなります。
お手伝いを通して会話が増え、子どもは保護者をより身近に感じることができるようになるでしょう。
手や指の器用さが発達する
細かいおもちゃを片付ける、食器を注意して運ぶ、洗濯物をたたむなど、お手伝いは手指を繊細に使うことが多いもの。いろいろな作業を通して、子どもの手や指の動きが発達していきます。
手指を動かすことは脳にも刺激を与えるため、脳機能の発達にも役立つといわれています。
思考力が身につく
お手伝いの内容によっては、うまくできないこともあるかもしれません。そんなとき、子どもはどうしたらうまくできるか、自分なりに試行錯誤しながら作業を進めます。
保護者に質問したり自分で工夫をしたりしながらお手伝いをすることで、子どもの「考える力」がはぐくまれていきます。
年齢別おすすめのお手伝いをご紹介
家のお手伝いといっても何をしてもらったらいいのか迷ってしまう、という方もいるかもしれません。
そこで、年齢別におすすめのお手伝いをまとめてみました。
1~2歳
ゴミを捨てる : 汚れを拭いたティッシュなどを「ゴミ箱に入れてきて」と頼んでみましょう。ゴミ捨ては1歳からできるお手伝いの第一歩です。
おむつを取ってきてもらう : おむつを交換するとき子どもに取ってきてもらいましょう。そのうち、交換してほしいときに自分でおむつを持ってくるようになる子もいます。
3~4歳
洗濯物をたたむ : タオルやハンカチなどシンプルな形のものからたたんでもらいましょう。
簡単な料理 : 野菜をちぎる、卵を割る、肉をこねるなど簡単な作業を頼むと、料理に興味を持つようになります。
食卓の準備 : 食卓を拭いたり、お箸を並べたりするのを手伝ってもらいます。
簡単な食器運び : お箸や割れにくい食器など、軽いものを選び運んでもらいましょう。
5~6歳
食器を洗う : 自分で使ったコップやお皿は自分で洗う、といった習慣をつけるのもおすすめです。
玄関の靴を下駄箱にしまう : まずは自分のものから、慣れてきたら家族の靴も種類ごとに整理整頓しながら収納してもらうのもよいでしょう。
洗濯物を干す : 洗濯ばさみを使って洗濯物を干すのは、ある程度手先の器用さが必要です。また、乾きやすいように干していくことを通して、自分で考え工夫する力もついていきます。5~6歳ごろから挑戦してみるのがおすすめです。
郵便物を運ぶ・家族に届ける : 文字が読めるようになってきたら、郵便物を取ってきてもらい家族に分けるところまでやってもらいましょう。
包丁を使ってみる : けがをしないよう見守る必要はありますが、そろそろ包丁を使える年齢です。子ども用の包丁を使うなどして少しずつ、使い方を教えていきましょう。
うまくできなくても叱らずに サポートしながら見守ろう
お手伝いにはさまざまなメリットがありますが、その際、大人が気をつけておきたいこともあります。
うまくできなくてもおおらかに見守る
お手伝いを頼んだのに、完璧にできていなくてがっかりしたり、イライラしたりすることもあるかもしれません。
でも、子どものお手伝いに失敗はつきものです。厳しく叱って子どもがお手伝いを嫌がるようになってしまっては、元も子もありません。
うまくやるにはどうしたらいいか子どもと話し合ったり、ときにはそっとやり直したりして、お手伝いが習慣化するまで見守る姿勢を持つことが大切です。
時間と気持ちに余裕があるときに頼む
子どものお手伝いにイライラしてしまうときは、時間のないときなのではないでしょうか。保護者がイライラしていると、子どもは敏感にそれを感じ取ります。その様子に委縮したり緊張感が高まったりして、かえってうまくいかなくなることもあるかもしれません。
お手伝いを頼むときは、時間と気持ちに余裕のあるときにするとよいでしょう。
子どもの年齢に合ったお手伝いを頼む
手指の発達が十分ではない時期に難しい作業を頼むと、うまくいかないことで子どもはお手伝いが嫌になってしまう可能性があります。
子どもの年齢や能力に合ったお手伝いを頼んで、徐々に自信をつけさせていきましょう。
お手伝いをしてくれたら感謝の気持ちを伝える
お手伝いがうまくできてもできなくても、がんばってお手伝いをしたことは子どもの成長につながります。「手伝ってくれてありがとう」と感謝の気持ちを伝えると、子どもはまた保護者の役に立ちたいと前向きな気持ちになれるはずです。
「できて当たり前」と思わず、積極的にお礼の気持ちを伝えてあげてください。
子どもがきちんとお手伝いをしてくれるようになると、やがて保護者の負担も減るようになります。「自分でやった方が早い」という気持ちもわかりますが、時間のあるときを見計らって、少しずつお手伝いを習慣化していけるとよいでしょう。
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