2023年2月21日
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オンライン授業にはどんな種類がある? ライブ配信型・オンデマンド型 それぞれの特徴とは
新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけに、公教育でも取り入れられるようになったオンライン授業。民間の塾などでは、以前から行われていましたが、需要が高まる中でそのスタイルにもいろいろな工夫が見られるようになってきました。
オンライン授業の種類 ライブ配信型・オンデマンド型・ハイブリッド型
オンライン授業には、授業の内容や形式によっていくつかのスタイルがあります。大きく分けるとライブ配信型・オンデマンド型の二種類に分けられますが、対面とオンラインを組み合わせたハイブリッド型の授業もあります。
それぞれの特徴について見ていきましょう。
ライブ配信型
インターネット回線を使ってリアルタイムで授業を行うのがライブ配信型です。どこにいても教室にいるのと同じような感覚で授業が受けられ、双方向のやり取りも可能です。
ZoomやGoogle Meetなどのweb会議システムを用いて映像や音声データをやり取りし、授業が行われます。
オンデマンド型
オンデマンド型授業は、あらかじめ準備されている授業動画を好きなタイミングで見ることができるスタイルです。テロップがついていたり、画面に装飾が施してあったりと、わかりやすくするために編集された動画を見ることができます。
また、生徒は決まった時間に授業が受けられなくても、あとから見返すこともできます。
ライブ配信型+対面のハイブリッド型
同じ授業を一部の生徒は教室で受け、一部の生徒はオンラインのライブ配信で受けるのがハイブリッド型の一つの形です。感染症対策や他の理由で、教室側で人数制限が必要な場合や、生徒が教室に通えない場合などに活用されます。
オンデマンド型+対面のハイブリッド型
もう一つのハイブリッド型は、オンラインのオンデマンド動画で事前に学習してから対面授業に参加し、その知識をふまえて先生や他の生徒と交流する中で学びを深めていくというスタイルです。
オンライン授業それぞれのメリットとデメリット
オンライン授業のスタイルは、授業の内容や目的に沿って選ぶことになりますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。
(1) ライブ配信型
●メリット
ライブ配信型授業の一番のよさは、同じ時間を共有することができるため、対面に近い感覚で授業を受けられるというところです。
さまざまな事情で教室に行けなくても、対面と同じ時間に同じ内容の授業が受けられるのは大きなメリットといえます。
パソコン・タブレット・スマートフォンなどの端末機器で、話をしたりチャットでやり取りをしたりして、直接先生に質問することも可能です。先生と一対一ならじっくり指導してもらうことができますし、集団なら先生の講義を聞くだけではなく、小グループに分かれて交流することなどもできます。
●デメリット
ライブ配信型授業では、映像や音声など一度に多くのデータをやり取りするため、端末機器の性能や通信環境によっては途中で送受信が途絶えてしまうケースがあります。
特にタブレットやスマートフォンでは、処理能力の関係で通信が途切れやすい傾向にあります。また、4Gや5G回線を使っているとパケット通信料が高額になってしまったり、通信制限がかかったりして授業に参加できなくなることもあります。
(2) オンデマンド型
●メリット
オンデマンド型の授業は、時間にとらわれず、いつでもどこでも学習できるところにそのよさがあります。ライブ配信の場合は、授業を受ける時間に合わせて待っていなければなりませんが、オンデマンドならその必要はありません。
さらに、わからなかったところを繰り返し何度も見返すことができるため、対面やライブ配信では聞き逃してしまうようなところもじっくり習得することができます。
また、ライブ配信型に比べてデータ通信量も比較的少なく済むため、通信が途絶えるストレスは少ないといえるでしょう。
●デメリット
双方向のやり取りができないため、見ている途中で子どもが飽きてしまうことがあります。また、わからないところがあってもすぐに質問することができません。
さらに、自分自身で授業の計画を立てて進める必要があるため、子どもが一人で取り組むには負担が大きいという面もあります。
(3) ライブ配信型+対面のハイブリッド型
●メリット
住んでいる地域や通いにくさの面から今まで受けられなかった授業が受けられるのは、ライブ配信型のよい面です。
また、多くの子どもが密集するような状況が避けられるため、新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症にかかるリスクが軽減されます。
事情に応じてライブ配信か対面授業かを選んで参加できるのもよいところです。
対面授業に参加できる場合は、すぐに質問できる・友達と交流できるといったよさがあります。
●デメリット
資料や黒板の見やすさなどが、対面とオンラインでは異なるケースがあります。両方の生徒が見やすい状況を作るのに、時間がかかったり工夫が必要だったりすることもあるでしょう。
(4) オンデマンド型+対面のハイブリッド型
●メリット
事前にオンデマンド型で学習し、基礎のインプットができているため、授業の理解度が高まりやすいといえます。そこからさらに発展した内容へと効率よく学習を進められるのがよいところです。
●デメリット
オンデマンド型での授業動画をきちんと見ていないと、対面授業が無駄になってしまうこともあるでしょう。集団授業の場合、理解度にバラつきが出てしまう可能性もあります。
オンライン授業をうまく活用するために気をつけておきたいこと
オンライン授業をスムーズに受けるために、注意しておきたいことについてまとめておきます。
オンラインの通信環境を整える
特にライブ配信の授業を受ける場合は、途中で通信が途絶えることのないよう事前に通信環境をしっかり整えておくことが大切です。
できればWi-Fi環境を準備して、パソコンで授業を受けられるようにしておくのがおすすめです。
会議システムの登録など事前に準備をする
会議システムを利用する場合、事前にアプリをインストールしたり利用登録したりする必要があります。授業の直前になってあわてないよう、時間のあるときにしっかり準備をしておきましょう。
適度に休憩を入れる
オンデマンド型の授業を長時間見ていると、集中力が低下してしまいがちです。子どもの様子を見ながら、適度に休憩をうながすとよいでしょう。
オンライン授業の種類を十分検討し適切な準備をしたうえで、うまくオンライン授業を活用していきましょう。
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