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2023年3月3日

  • 小学生
  • 国語
  • 教育

小学生が作文を上手に書くには? 書き方の流れとそのコツを解説

小学校に入ると課題としてよく出されるのが作文です。今まで長い文章を書く習慣がなかった子どもたちにとって、作文を書くのはなかなか難しいものです。苦手意識を持つ子どもも多い作文ですが、その書き方や注意すべきポイントについて解説していきましょう。

小学生が苦手意識を持ちやすい「作文」

小学生が苦手意識を持ちやすい「作文」

作文とは、あるテーマに沿って自分の考えを含めて書く文章のことをさします。保護者の中にも「作文は苦手だった」という方がいらっしゃるのではないでしょうか。

「そもそも何を書いたらいいのかわからない」「書き始めの言葉が思い浮かばない」「『そして、そして』ばかりになってしまう」など、子どもにとっても作文はなかなかハードルが高いものです。

ただ、いくつかのポイントを押さえれば、決して難しいものではありません。子どもが作文を書くときに、覚えておきたい書き方のポイントをまとめていきます。

作文の基本的な流れ 「テーマ決め」「構成」「実際に書く」「見直し」

作文の基本的な流れ 「テーマ決め」「構成」「実際に書く」「見直し」

(1) 作文のテーマを決める

課題として作文のテーマが出ている場合はそれに沿って書けばよいのですが、自分でテーマを決めなければならないことも多いものです。
「テーマを決める」というところからつまずいてしまう子どもも多いのではないでしょうか。

小学生が書きやすいテーマには、以下のようなものがあります。

  • ・イベントごと : 「運動会」「遠足」「家族旅行」などのイベントのことをテーマにすると、比較的書きやすいものです。普段とは違う体験をする中で、子どももいろいろと感じるものがあるはずです。
  • ・感情が動いたときのこと : 「うれしかった」「楽しかった」「悲しかった」など、感情に関わる内容をテーマにすると書きやすいでしょう。その気持ちを感じた出来事、理由などについて具体的に書いていくことができます。
  • ・身近な人について : 保護者や担任の先生、友達など、自分の身近にいる人については書きやすいといえます。その人のどんなところを紹介したいのか、自分はその人に対してどう思っているのかなどをイメージしながら書くことができます。

(2) 文章の構成を組み立てる

テーマが決まったら文章の構成を考えます。いきなり書き始めるのではなく、先に文章の骨組みを作っておくと書きやすさはぐっと高まります。

文章の組み立てには「起承転結」の4パート「はじめ・なか・おわり」の3パートに分けるといった方法のほか、時系列に沿って出来事を書いていく方法もあります。

たとえば、「遠足」をテーマに「はじめ・なか・おわり」で構成すると、次のようになります。

はじめ : いつどこへ行ったか
なか : 行った先で何があったか、どんなことをしたか、どんな気持ちだったか
おわり : 特に印象に残っていることや感想・意見など

このようにおおまかな構成に沿って、それぞれの内容を考えていくとよいでしょう。

(3) 構成に沿って文を書く

文章の構成ができたらそれに沿って実際に文章を書いていきます。できれば構成を組み立てる段階で、書く内容を箇条書きにしておくと、より文章が書きやすいといえます。

(4) 書き終わったら見直しをする

書き終わったら必ず見直しをしましょう。チェックするポイントは主に以下の5点です。

・誤字や脱字がないか
・1文が長すぎて意味がわかりにくくなっていないか
・同じ接続詞が繰り返されていないか
・句読点の位置が正しいかどうか
・原稿用紙の使い方が間違っていないか

読みやすい作文を書くためのコツとは

読みやすい作文を書くためのコツとは

作文を書いていく流れがわかったところで、気をつけておきたいポイントを見ていきましょう。

一文を短くする

一つの文章に入れる内容は1つか2つ程度になるよう意識しましょう。言いたいことを一文ですべて書こうとするとだらだらと長い文章になり、読みにくくなります。

安易に形容詞を使わない

「楽しかった」「おもしろかった」などの形容詞を簡単に使うと、そのあとに書くことがなくなってしまいます
たとえば、「楽しい」を「みんなでジャンプしながら笑いました」などとすると、より具体的な状況がわかるようになります。

「そして」を使いすぎない

子どもの作文にありがちなのが「○○しました。そして、次に○○しました。そして、ぼくはこう思いました。そして……」と、「そして」が続くパターンです。「そして」を使わなくても意味が通じるときは、あまり多用しない方がスッキリします

書き言葉と話し言葉の違いに気をつける

作文を書くときには話し言葉は使わないようにしましょう。たとえば「めっちゃ」は「とても」、「ハズい」は「恥ずかしい」などと、正しい日本語で書く必要があります。書き言葉のルールを覚えることも大切です。

文末が同じにならないよう気をつける

子どもの文章によくあるのが「○○を食べます。おいしいと思います。」などのように文の終わり方がすべて「ます」になっているものです。
文末がすべて同じだと文章が単調になってしまうので、過去のことを書くときは「ます」ではなく「ました」にする、書く順番を入れ替える、会話をはさむなど、同じ文末を避けるよう気をつけるとよいでしょう。「です」についても同様です。

原稿用紙の正しい使い方を覚える

以下のような原稿用紙のルールを守りましょう。
・タイトルは2~3マス下げて書く
・段落の始めは1マス下げる
・句読点、かぎかっこの閉じる方は文頭に書かない

疑問を持って考えたり自分の意見を持ったりする習慣をつける

作文を書こうと思ったときには、テーマについて考えたり自分なりの意見を持ったりすることが必要になります。それには普段からちょっとしたことに疑問を抱き、それについて考える習慣をつけることが大切です。

保護者は、子どもが疑問を持ったときや興味を持ったことについて「なんでだろうね」「どう思う?」などと、普段から声かけをするとよいでしょう。考える習慣がついていると、作文を書くときに自分の考えが思い浮かびやすいものです。

同じような内容を書くにしてもさまざまな表現ができるよう、普段から語彙力をつけておくことも重要です。絵本や日常の会話などでいろいろな言葉に触れられるよう、心がけるとよいでしょう。

学研教室では子どもの考えを引き出す作文の指導も行っています。学習教室なら、通常コースで国語力もしっかり身につく学研教室をぜひご活用ください。

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