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2023年3月5日

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想像力や社会性を育てる「ごっこ遊び」 その効果と年齢ごとの遊び方とは

誰か別の人になりきって遊ぶ「ごっこ遊び」は、子どもにとって定番の遊びの一つです。子どものころ、おままごとやお店屋さんごっこをした経験のある方も多いのではないでしょうか。今回は、そんな身近なごっこ遊びの効果について、考えていきたいと思います。

「生きていく力」をはぐくむことのできるごっこ遊び

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ごっこ遊びは、子どもが何かになったふりをしてその役割を演じる遊びです。おうちでのできごとを真似るおままごとや、テレビ番組やアニメの役柄になりきるヒーローごっこなど、多くの子どもはごっこ遊びを楽しみながら成長していきます。

ごっこ遊びには、年齢によって2つのタイプがあります。

  • ・モデリングタイプ:0~2歳ごろまでは、単純に大人の行動を真似して遊びます。「野菜を切ってなべに入れる」「ぬいぐるみにミルクを飲ませる」といったごっこ遊びです。
  • ・ロールプレイタイプ:3歳以降は、役割を演じるタイプに変化していきます
    保護者になりきってお料理をして配膳し、子ども役の子に食事を食べさせるなどのお世話をするところまで演じます。

    子どもは周囲の環境を観察しながらいろいろなことを吸収していきます。保護者をはじめ、周囲の大人の行動には興味津々で、とにかく真似をしたくなるものです。そして、真似をすることで「こんなときにはこういう言い方をすればいいんだ」「この状況ではこういう行動を取ればいいんだ」ということを学んでいきます。

    つまり、ごっこ遊びを通して子どもは社会の中で生きていくための力をはぐくんでいるともいえるのです。

ごっこ遊びで身につく想像力・社会性・コミュニケーション能力

ごっこ遊びで身につく想像力・社会性・コミュニケーション能力

ごっこ遊びにはさまざまな効果があるといわれています。どのような効果があるのか、一つ一つ見ていきましょう。

想像力が豊かになる

実際の場面をイメージしながら遊ぶことで、子どもの想像力がはぐくまれます。最初は真似をしているだけだったのが、いろいろな設定を考えたり子どもなりに工夫をしたりするようになっていきます。

また、他者になりきると、その人の立場や大変さ、どんな気持ちなのか、といったことを考えるようになります。

たとえば、おままごとなら保護者が作業をしながら周囲にいろいろと気を配っていることや、「ありがとう」と言われるとうれしい気持ちがする、といったことを追体験しながら想像力を高めていくことができます。

コミュニケーション能力が高まる

保育園や幼稚園など集団の場では、周囲にいる友達を巻き込んでごっこ遊びをはじめることが多いものです。子ども同士で役割分担をして遊ぶため、相互にコミュニケーションを取る機会が増えます。友達との会話を通して、コミュニケーション能力がはぐくまれていくでしょう。

言葉の数が増える

お医者さんの役なら病気や症状の説明、お魚屋さんなら魚の種類など、子どもはそれぞれの世界で使われる言葉を思い出しながら、いろいろな言葉を使って遊ぶようになります。その中で、言葉の数が増えていくのもごっこ遊びのよいところです。

考える力が育つ

ごっこ遊びではいろいろな場面を想像しながら遊ぶため、子どもはできる限りその場面を再現しようとしてさまざまな工夫をこらします。また、そのとき自分がなりきっている人はどのような話し方をするのか、話の内容はどのようにしたらよいのかなどと試行錯誤する中で、考える力がはぐくまれていきます

大人の真似を通して社会のルールが身につく

大人の真似を通して社会のルールに沿った行動をとるようになり、自然と社会性が身についていきます
状況に合わせた言葉づかいをしたり、トラブルが起こらないよう子ども同士で一定のルールを作って遊んだりするようになるでしょう。

それぞれの年齢ごとに見られるごっこ遊びの特徴

それぞれの年齢ごとに見られるごっこ遊びの特徴

0~1歳:身近な動作を再現する

ごっこ遊びの準備段階といえる時期です。保護者がパチパチ手を叩くと子どもも真似してパチパチ手を叩いたり、頭をなでてあげると自分も人形の頭をなでたりします。
言葉でのコミュニケーションができないこの段階では、身振りや手振りが子どもとの大切なコミュニケーションになります。この経験が、後の想像力をはぐくむ基礎になります。

2歳:おもちゃを何かに「見立てる」

積み木やブロックなどのおもちゃを、身近な物にたとえる「見立て遊び」が見られるようになります。
四角い積み木を耳にあてて「もしもし」と電話に見立てたり、ぬいぐるみにコップで飲み物を飲ませる様子を見せたりするような遊び方です。子どもの頭の中には、豊かなイメージが広がっています。

3歳:友達と一緒に遊べるようになる

個人差はありますが、徐々に集団で遊べるようになってくる年齢です。調理器具のおもちゃなどを使って友達同士で遊ぶようになり、役割分担なども見られるようになります。

4歳:本当の場面を再現するようなごっこ遊び

周囲の大人をよく観察して、よりリアルな状況を再現したごっこ遊びをするようになります。大人のような口調で会話をしてみたり、絵本やアニメなどの登場人物になりきったりして遊びます。

5歳以上:設定を作ったり話を展開させたりする

同じおままごとやヒーローごっこでも、設定を細かく作りこみストーリーが展開していくような遊びに発展していきます。お互いに意見を出し合って、みんなでイメージの世界を楽しめるようになります。価値観を共有するために、独自のルールを作るなど、より高度な遊び方をするようになるでしょう。

子どもの感性を見守ることが大切

ごっこ遊びには、おままごと、ヒーローごっこ、電車ごっこ、お人形さんごっこ、お店屋さんごっこ、お医者さんごっこなど、さまざまなものがあります。
それぞれにいろいろなイメージを持って遊ぶことで、子どもの想像力や社会性を伸ばしていくことができます。

ときには大人から見ると何に見立てているのかよくわからなかったり、現実と違っていたりすることもあるかもしれません。それらを否定することなく、子どもの感性を大切にするように心がけましょう。
子ども同士で遊んでいるときはあまり介入せず、子どもたちの世界観を見守ることが大切です。

お子さまの想像力や社会性をはぐくむ一助として、ぜひ学研教室をご活用ください。

学研教室をこの機会にぜひ、体験してください

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