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2023年3月15日

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学童保育ってどんなところ? 放課後の居場所として知っておきたい学童のこと

小学校入学後の子どもの預け先として、学童保育を検討する方も多いのではないでしょうか。ただ、調べはじめると料金体系や公設と民設の違いなど、わかりにくいことも出てくるものです。そもそも学童保育とはどのようなところなのか、詳しく解説していきます。

学童保育とは 日中保護者が家庭にいない子どもたちが生活する場所

学童保育とは 日中保護者が家庭にいない子どもたちが生活する場所

学童保育は、日中保護者が働いているなどの事情で子どもの面倒を見ることができない場合、小学生の居場所として提供されているところです。

学校の授業が終わり、保護者が帰宅するまでの間、子どもたちの生活の場となるのが学童です。また、夏・冬・春などの長期休みのときは、朝から夕方まで子どもたちを預かってくれます。
学童では遊んだりおやつを食べたりするほか、昼寝をする、本を読む、宿題をするなど、基本的には自由に過ごすことができます。

学童保育の管轄は厚生労働省で、正式名称は「放課後児童クラブ」といいます。学童には「公設公営」「公設民営」「民設民営」の3種類があります。

公設公営 : 市区町村が設置し運営している学童
公設民営 : 市区町村が設置し、民間に運営を委託している学童
民設民営 : 社会福祉法人・NPO法人・民間企業などが設置し運営する学童

長い間、学童を利用できるのは小学3年生までとされていましたが、法律が改正されて2015年からは小学6年生まで利用できるようになりました。

公設学童と民設学童 その特徴とメリット・デメリットとは

公設学童と民設学童 その特徴とメリット・デメリットとは

公設公営と公設民営の学童保育はいずれも自治体が設置しているため、開所時間や料金はほぼ同じです。
ここでは「公設」と「民設」の2つに分けて、その特徴を説明していきます。

(1) 公設の学童

全国の学童保育のうち、約半数は公設公営です。また、運営だけを民間委託している学童も含めると、全体の70%程度が公設の学童となります。

●開所時間

平日は午後2時~6時、土曜日・長期休暇中は午前8時~午後6時というところが一般的です。
施設によっては、午後6時30分~午後7時まで見てくれるところもあります。

●料金

月額4,000円~6,000円が最も多く、次に多いのが6,000円~8,000円です。4,000円から8,000円が全体の半数を占めるといわれています。
地域や施設によって金額に差があり、2,000円のところもあれば10,000円というところもあります。

滞在時間の延長が可能な施設もあり、朝・夕ともに1時間程度の延長で1,500円~3,000円というところが多いようです。

●場所

小学校の施設内・児童館に設置されていることが多いといえます。また、公民館などの公共施設に併設されていることもあります。

●メリット

最大のよさは料金が安いというところです。高くても10,000円以内で収まるのは経済的に助かるところでしょう。
過ごし方は子どもの自主性にまかされており、おやつの時間や宿題の時間も設けられていますが、基本的には子どもの意志で自由に過ごすことができます

学校の友達が同じ学童に入ることが多いため、友人関係が深まるのもよいところでしょう。

●デメリット

入所希望者が多いと学童に入れないことがあります。低学年の子が優先されやすいため、学年があがるごとに入りにくくなる傾向にあります

また、子どもの自主性にまかされているのはよい面でもありますが、一方で宿題をしないで遊んでしまう子もいます。学習指導を目的としていないので、家に帰ってきてから宿題に取り組まなければならないこともあるでしょう。

(2) 民設の学童

●開所時間

時間や曜日は施設によってさまざまです。午前8時30分~午後7時、午後2時~午後8時など、公設学童よりも長時間過ごせるところが多いようです。

●料金

月額30,000円~80,000円前後のところが多いといえます。一般的に、公設学童よりは高額になります。

●場所

運営している社会福祉法人やNPO法人、企業などが借りている場所や所有する施設、ビルやマンションの1室など、さまざまです。

●メリット

学童に入るための審査などがなく、基本的に空きがあれば入れるのが民設のよいところといえます。また、公設に比べて長時間過ごせるのも大きなメリットです。
学習指導や英語・音楽・スポーツなど、運営者によってさまざまな取り組みが見られます。
夕食を提供してくれるところや、夜遅い時間まで子どもを預かってくれるところもあります。

●デメリット

行政からの補助がないため、公設に比べると利用料金は高くなりがちです。
また、どのように過ごすかが運営者にまかされるため、保育の質が気になることもあるかもしれません。

学童保育の現状とは 待機児童と保育の質の問題

学童保育の現状とは 待機児童と保育の質の問題

待機児童の問題

法律の改正により、小学6年生まで学童保育を利用できるようになりましたが、その分待機児童の増加という問題が生じています。公設の学童に入るには審査があるため、高学年の子どもを持つ保護者は最初から入所希望を出さないことも多いといわれています。

「児童の健全な育成を図る」という目的で設置された学童保育ですが、現実には子どもが大きくなるにつれて、利用しづらくなるという現状があります。

保育の質の問題

待機児童を減らすために、学童の受け入れ人数を増やす自治体も増えています。利用できる人数が増えるのはよいことではありますが、その一方で子ども一人一人に目が行き届かないといった弊害も出ているといいます。

また、子どもたちを見る支援員の人材不足も深刻になりつつあるといわれています。公設の学童では予算が限られているため支援員の待遇改善が難しく、保育の質について不安の声も上がっているようです。

学童での子どもの様子やスタッフの対応などを実際に見ることが大事

学童を選ぶときには子どもたちがどのように過ごしているか、スタッフの対応の仕方、施設の雰囲気などを実際に見学して確認するのが理想的です。

学童保育は違う学年の子どもと触れ合ったり、イベントなどを通して学校とは違った学びを得たりすることができるところです。
民設の学童を利用すれば、塾や習い事として活用することも可能です。

それぞれのメリットとデメリットを比較して、子どもに合った学童を選べるとよいでしょう。

学童からは塾や習い事へと出かけられるところもあります。放課後の居場所の一つとして、学研教室もぜひご活用ください。

学研教室をこの機会にぜひ、体験してください

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