2023年4月5日
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子どものお小遣いは何年生からいくら渡す? お小遣いの相場とお金の学び方
子どもが小学校に入ると、自分でお金を使う機会が出てきます。金融教育の意味でも、適度なお小遣いを渡したいと考える保護者も多いでしょう。小学生のお小遣いは何年生からどのように渡すのがよいのか、また金額はいくらぐらいがよいのかについて調べてみました。
子どものお小遣い事情 何年生からいくらぐらい?

子どものお小遣いについて調査した「子どものくらしとお金に関する調査」(金融広報中央委員会)をもとに、学年ごとにいくらぐらいの金額を渡されているのか、また、どのようなことにお小遣いを使うのかについてまとめました。
(参考)子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度
https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/kodomo_chosa/2015/pdf/15kodomo.pdf
学年別のお小遣いの状況
お小遣いのをもらう頻度は、学年が上がるごとに変化しています。
小学1~2年生では「ときどきもらっている」という子が全体の6割程度、「月1回定期的にもらっている」という子は1割強です。
3~4年生になると「ときどき」が5割、「月1回」の子が3割程度に増えていきます。
5~6年では「月1回」がおよそ5割近くとなり、成長するにつれて、定期的にお小遣いをもらうようになることがわかります。
1~2年生の間はお金を使う機会が少なく、学年が上がるごとに友達づき合いや遊び方が変化していくため、定期的なお小遣いが必要になると考えられます。
もらっている平均額
月に1回お小遣いをもらう場合は、小学1年生から6年生までを通して500円という回答が最も多いものでした。
ときどきもらう場合は、1~4年生で1回につき100円、5~6年生で1,000円となっています。
5~6年生になると行動範囲が広がり、自分でお金の管理をすることもできるようになります。ある程度まとまったお金を渡して、計画的に使うことを学んでほしいという保護者の思いもあるのでしょう。
お小遣いの使い方 おかしやジュースから個人の好みのものへ

次に、もらったお小遣いを子どもたちがどのようなものに使っているのか見てみましょう。
小学1~2年生
低学年のうちは、主におかしやジュースを買うときやゲームをするときなどにお金を使っています。文房具・好きな本やマンガ、あるいは家族へのプレゼントにお金を使う子も多く見られました。
小学3~4年生
おかしやジュースを買うときやゲームをするときに使うというのは低学年と同じですが、おもちゃとともに少し高額なゲームソフトを買う子が増えてきます。
高い買い物をする場合は、計画的にお金を貯める必要もあります。この年齢あたりから、ほしいものを買うときは、がまんが必要になることを理解して、徐々に貯金をし始めるようです。
文房具・本・マンガ・プレゼントも低学年と共通している買い物ですが、休みの日に遊びにいく交通費にお小遣いを使う機会も出てきます。
小学5~6年生
おかしやジュースを買うときをはじめ、使う内容は低学年・中学年とほとんど同じですが、マンガ・本・雑誌にお小遣いを使う子どもが多くなり、個人の好みがはっきりしてくることがわかります。
マンガや雑誌などを買い集めることも多いため、月に1回お小遣いをもらうスタイルが増えてくるのだと考えられます。
また、友達同士で外食をしたり電車に乗って遊びに行ったりするなど、人とのつきあいにお金を使うようになっていきます。
小学生のうちからお金の大切さや使い方を学ぶことが大切

お小遣いをきっかけに、お金の大切さや適切な使い方などを学んでほしいものです。
小学生のお子さまにお小遣いを渡すときに、気をつけておきたいことやおすすめの渡し方などをまとめておきましょう。
適切に使うことと貯蓄することの大切さを意識させる
お小遣いをきっかけに、お金の使い方・貯め方についてきちんと話し合っておくことは大切です。
無計画に浪費してしまうのも、ただ貯金しているだけなのも、正しいお金の使い方ではありません。
適切に使うこととある程度は貯蓄することを、小学生のうちから意識させられるとよいでしょう。
最近は、ゲームアプリなどを使って遊びながらお金の使い方を学ぶこともできます。
学研のおかね学習アプリ「かいものストリート」は、ストーリーやクイズなどを通して、お小遣いの管理方法などを学んでいくことができるアプリです。楽しみながらお金の使い方を学んでいきましょう。
『かいものストリート(https://gakken-ep.jp/extra/kids_okane_app/otsukai/)』
労働の対価としてのお金の価値を教える
大人になると、仕事をしてお金を稼ぐことになります。お金は何もしなくてももらえるわけではなく、労働の対価として手に入れることができるものだということを、きちんと教えましょう。
それを教えるために効果的なのが報酬としてお小遣いを与えるという方法です。たとえば、「靴磨き1足10円」「お風呂掃除をしたら20円」などと決めておくのです。
お小遣いが足りなくなったときや少し高額なものを買いたいときなどに、働いた分だけ報酬をもらえるということを理解してもらうとよいでしょう。
お金がほしいときにプレゼンテーションをしてもらう
もらっているお小遣いの範囲で買えないものがあるとき、子どもになぜそれがほしいのかを保護者に向けてプレゼンテーションしてもらうのも、お金について考えるという点では効果的です。
プレゼンのために調べものをしたり資料を集めたりする中で、それが本当に今すぐ必要なものなのか、価格は適正なのかなど、子ども自身で考えるきっかけとなります。
お小遣い帳をつける
お金の出し入れをお小遣い帳につけるのもおすすめです。小学生のうちから出入金の記録をつけているとそれが習慣になり、お金を管理する意識が芽生えるはずです。何にいくら使ったか、無駄遣いはなかったかなど、お金の使い方を振り返るのにも役立ちます。