2023年5月3日
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子どもが勉強をしない! その理由と対策をご紹介
「子どもが勉強をしない」「勉強嫌いで困る」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。いくら子どもに「勉強をしなさい」と言っても、なかなか勉強しないのはなぜなのでしょうか。子どもが勉強をしない理由と、保護者ができるサポートについてまとめました。
子どもが勉強を嫌がるいくつかの理由
本来子どもは好奇心が強く、知らないことが理解できたときの喜びを知っています。知らないことを理解するという意味で、勉強は子どもの知的好奇心を大いに刺激するものといえるでしょう。そんな勉強を嫌がるのには、何らかの理由があると考えられます。
子どもが勉強を嫌がる理由について、考えてみましょう。
内容が難しくてわからない・学習ペースについていけない
学習内容が十分に理解できないことで、勉強に気持ちが向かなくなるケースはよくあります。勉強が嫌だというよりも、できなくて困っている状態なのかもしれません。
子どもの理解度は一人一人異なりますが、学校の授業は全員同じペースで進んでいきます。よく理解できないうちに学習内容が進み、勉強への苦手意識が強くなってしまうのです。
勉強の仕方がよくわからない
勉強の仕方そのものがよくわかっていないこともあります。問題が解けなかったときにどのように解決したらよいのか、内容が理解できないときにどうしたらよいのかがわからないと、勉強が嫌になってしまいます。
なぜ勉強するのか、理由がわからない
勉強の必要性が理解できていないこともあるでしょう。特に低学年のうちは「将来の選択肢が広がるから」といった、遠い未来のことを話されても、なかなかピンとこないものです。
子どもの好きな分野をきっかけに、広く知識を持つ大切さを理解させていけるとよいのではないでしょうか。
集中力が続かない
子どもが集中できる時間はとても短く、高学年でも一般的に15分ほどで集中力は途切れてしまうといわれています。低学年ではなおさらでしょう。
机に向かってもすぐに気が散ってしまい、なかなか気持ちが勉強に向かわないのかもしれません。
疲れて勉強することができない
子どもは学校で、ある程度の緊張感を持って過ごしています。個人差はありますが、学校から帰ってきたあとは疲れて何もできないということもあります。
また、習い事を複数していると、体力的につらいこともあるでしょう。優先順位をつけて、調整する必要があるかもしれません。
遊びの方に気持ちが行ってしまう
友達と遊んだり、マンガやゲームを優先してしまったりすることもあります。楽しい遊びをがまんして勉強をするのは、子どもにとってはなかなか難しいものです。
遊びと勉強のバランスがとれるようなルール作りが必要になります。
子どもを勉強嫌いにさせてしまうNG行動とは
子どもに勉強をしてほしいあまり保護者が行き過ぎた言動をとってしまい、逆効果になっていることもあります。子どもを勉強嫌いにさせないために、気をつけたいポイントをまとめます。
必要以上に勉強を強要する
子どもに限らず、誰かに物事を強要されるのは嫌なものです。子どもが勉強に向かうようサポートするのはよいのですが、あまり高圧的に勉強を強要すると、子どもは勉強に対して悪いイメージを持ってしまいます。
必要以上に勉強を強要しないよう、気をつける必要があります。
きょうだいや他の子と比較する
子どもと他の誰かを比較することは避けたいものです。子どもは保護者から否定されたと感じ、勉強に取り組もうという気持ちがなくなってしまいます。比較されることで自分に自信がなくなり、勉強だけではなく何事にもやる気が起こらなくなる可能性もあります。
イライラをぶつけてしまう
子どもがなかなか勉強しないと、イライラしてしまうこともあるかもしれません。ただ、保護者がイライラしたり怒ったりすることで、子どもはさらに勉強が嫌いになってしまいます。
勉強をしない理由はさまざまです。イライラをぶつける前に、なぜ子どもが勉強をしようとしないのかを冷静に考えるようにしましょう。
子どもが勉強しないとき、どのようにサポートしたらよい?
勉強をしたがらない子に無理やり勉強をさせようとしても、なかなかうまくいかないものです。子ども自身が勉強しようという気持ちになるには、どのようなサポートをしたらよいのでしょうか。
子どものそばで勉強を見る
「小学生なんだから自分一人で勉強してほしい」と思うかもしれませんが、保護者が少し勉強を見てあげるだけで子どものモチベーションは高まるものです。
必ずしも勉強を教える必要はなく、隣で勉強するのを見ているだけでもOKです。できたところをほめてあげると、さらにやる気が出てくるはずです。
わからないところをよく確認してみる
「勉強がわからない」「やり方がわからない」という場合は、わからなくなったところをよく確認してみるとよいでしょう。
学校の授業ではうまく理解できなかったところも、教科書を何度か読み直してみたり、ゆっくり説明してもらったりすると理解できることもあるはずです。
また、一から十まで説明するのではなく「先生はなんて言っていたかな?」「ノートにはなんて書いてある?」など、子ども自身が気づきを得られるように声かけをしていくとよいでしょう。
勉強タイムを設定する
友達との遊びやゲームなどを優先して勉強しない場合は、勉強タイムを決めてしまうのも一つの方法です。
「○時~○時は勉強タイム」と時間を設定し、その時間以外は自由に好きなことをしてよい、とメリハリをつけるのです。
保護者が声をかけるより、学校でチャイムが鳴るイメージでタイマーを設定すると効果的です。
また、その日のやるべきことが終わったら好きなことをしてもよいなどのルール作りをしてもよいでしょう。
集中できるような環境作り
勉強しているときに、マンガやゲーム・テレビなどが目に入るとなかなか集中することができません。
机の上には勉強に使うもの以外は置かない・テレビは消すなど、子どもが集中しやすい環境を整えることも大切です。
子どもに勉強をさせようとがんばるより、勉強しない理由を見つけて対策をとるように考えていくとよいでしょう。また、普段の会話の中で、勉強をして知識が増えると選択肢が広がったり、人生が豊かになったりすることなどを話してあげてはいかがでしょうか。
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