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2023年5月5日

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気になる「慣らし保育」 その目的と進め方・困ったときの対処法についてまとめます

保育園では、子どもや保護者が保育園に通う生活に慣れるために「慣らし保育」を行います。初めての経験で慣らし保育がイメージできない方もいるかもしれません。慣らし保育の目的やその期間、不安を軽減するためにしておきたい準備など、その実態について説明します。

「慣らし保育」は、環境の変化や子どもと保護者が離れることに慣れる期間

「慣らし保育」は、環境の変化や子どもと保護者が離れることに慣れる期間

慣らし保育とは、保育園に慣れるため通常の保育時間よりも短い時間で通園することをいいます。
今まで家で一緒に過ごしていた時間を離れて過ごすのは、保護者にとっても子どもにとっても大きな変化です。できるだけ無理なく変化に対応していくために行われるのが慣らし保育です。

慣らし保育には、次のような目的があります。

子どもが保護者と離れることに慣れる

保育園に入るまでは保護者と過ごしていた子どもにとって、家族以外の人たちと過ごすのは大きなストレスがかかるものです。子どもが保護者と離れることに慣れるのが、慣らし保育の大きな目的です。
短時間からはじめて、少しずつ長い時間離れることに慣れていきます。

保護者が子どもと離れる不安を軽くする

子どもだけではなく、保護者の不安を軽くする意味もあります。今まで自分でお世話をしてきたわが子を保育園に預けるのは、心配なことも多いでしょう。子どもが寂しい思いをするのではないか、泣いてしまうのではないか、そこまでして預けるべきなのか……などの不安を軽くするため、少しずつ子どもと離れることに慣れていきます。

子どもが保育園の環境や集団生活に慣れる

家と保育園では環境が大きく異なります。保育園には他の子どもや保育士をはじめとした大人もたくさんいます。家族以外の人たちと集団で過ごすのは、子どもにとって初めての経験となります。今まで過ごしてきた家の環境とは異なる場所に子どもが慣れていくためにも、慣らし保育は大きな役割を果たします。

生活リズムに慣れる

仕事復帰をして子どもが保育園に通いはじめると、今までとは生活リズムが大きく変わります。朝、決まった時間に家を出るために、起床時間や出かける支度などを調整する必要が出てくるでしょう。
慣らし保育の期間に、新しい生活リズムを整えていくことが大切です。

保育士との信頼関係を作る

新たに入園する子どもたちを受け入れる保育園側にとっても、子どものことを理解するうえで慣らし保育は大切な意味を持ちます。慣らし保育の間に、保育士さんとしっかりコミュニケーションをとり、気になることや心配なことなどについてよく話しておくとよいでしょう。

慣らし保育のスケジュール

園によって違いはありますが、2週間前後を慣らし保育の期間としているところが多いようです。
例として4月から仕事復帰をする場合、3月から慣らし保育をしてくれる園と、年度が替わらないとできない園があります。いつから慣らし保育ができるのかを事前に確認しておくとよいでしょう。

一例として、慣らし保育で預かってもらう時間の目安を見ておきましょう。

1~2日目 : 1~2時間程度
3~5日目 : 朝から昼食前まで
翌週1~2日目 : 朝から昼食後まで
翌週3~5日目 : 朝から昼食をとって昼寝をした後まで

子どもの様子によっては、このスケジュールより短くなったり長くなったりする可能性があります。1週間から1ヵ月程度まで、幅があると考えておくとよいでしょう。

慣らし保育がはじまるまでにおうちで準備しておきたいこと

慣らし保育がはじまるまでにおうちで準備しておきたいこと

生活リズムを整える

毎日決まった時間に登園できるよう、生活リズムを整えておくことが大切です。保護者は、子どもの世話だけではなく、家事をしたり自分の支度をしたりする時間も必要になります。また、0~2歳ごろまでは、子どもが思うように動いてくれないこともよくあります。
その辺りも踏まえて、生活リズムを調整していきましょう。

持ち物に名前を書く

持ち物すべてに名前を書いておくことも必要です。保育園では他の人のものを間違って使わないよう、細心の注意を払っています。保育園側が定めるルールをよく確認しながら、保育士さんにわかりやすいよう、見やすい字で記名をしておきましょう。

保育園のイメージを子どもに伝えておく

保育園がどんなところなのか、子どもにわかるように話しておきましょう
新しい友達ができることやいろいろな遊びができることなど、保育園が楽しみになるように伝えられるとよいでしょう。

子どもの好きなことをまとめておく

保育士さんにできるだけ早く子どものことをわかってもらえるよう、子どもの好きなことや好きなものをまとめておくのもおすすめです。
預ける際に、どのような遊びが好きか、どんなテレビ番組を見ているかなどを伝えておくと、保育士さんも子どもとコミュニケーションがとりやすくなるはずです。

仕事先に事情をよく話しておく

子どもがなかなか泣き止まない・水分や食事をとらないといったことがあると、予定していた時間よりも早く迎えに来てほしいと連絡が来ることもあります。
仕事先には慣らし保育期間であることを伝え、急な早退もあり得ることを話しておくとよいでしょう。

慣らし保育でよくある困りごととその対処法

慣らし保育でよくある困りごととその対処法

慣らし保育で困ったことが起きたときは、どのように対処したらよいのでしょうか。よく起こるトラブルについて、その対応方法を見ていきましょう。

子どもがぐずったり大泣きしたりする

初めて保護者と離れるときに、泣いてしまう子は多いものです。子どもに泣かれてしまうと、保護者もつらい気持ちになってしまいます。

子どもはいつも一緒にいる保護者がどこかへ行ってしまうのではないか、もう会えないのではないかといった不安を抱いています。
「ごはんを食べたらお迎えに来るからね」「保育園が終わったら一緒に帰ろうね」と、必ず迎えに来ることを伝えてあげましょう

保護者が不安になってしまうと、その気持ちは子どもに伝わります。「離れるときには子どもは泣くもの」と気持ちを切り替えて、笑顔で「バイバイ!」「また後でね」と言って、サッと離れるのがポイントです。

飲まない・食べない

水分補給を嫌がったり、食事を食べたりしないといったこともよくあります。子どもは慣れない場所・よく知らない人たちの中で、緊張し警戒しているのです。
そのようなときは、保育士さんと相談のうえで、子どもが普段と同じように飲んだり食べたりできるよう、家で使っているコップやスプーンなどを持っていくとよいでしょう。園によっては使用できることがあります。

保育士さんに慣れるまでに時間がかかる

多くの子どもは慣らし保育の中で自然と保育士さんにもなじんでいくものです。ただ、子どもによっては、慣れるのに少し時間がかかるケースもあります。
預けるときやお迎えのときには保育士さんと積極的に話をして、「保育士さんを信頼している」「この人は大丈夫」という姿を子どもに見せるようにしましょう。
子どもにも、少しずつ保育士さんへの信頼感が芽生えてくるはずです。

保護者にとっても子どもにとっても、保育園への入園は大きな環境の変化となります。
帰宅後はできるだけリラックスできるようゆったり過ごし、スキンシップをとるなどして子どもとの時間を大切にしましょう。また、夜は早めに寝かせて、十分な睡眠がとれるよう心がけることも大切です。

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