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2023年5月11日

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みんなが悩む子どもの叱り方 効果的な叱り方・避けたい叱り方を徹底比較

かわいいわが子とはいつも楽しく穏やかに過ごしたいものですが、ときには叱らなければならないこともあるでしょう。ただ、叱っている内容が子どもにうまく伝わっていなかったり、上手な叱り方に悩んでいたりする方もいるかもしれません。上手な叱り方、避けたい叱り方についてまとめます。

子どもを叱る意味と叱らなければいけないとき

子どもを叱る意味と叱らなければいけないとき

「叱る」というのは、子どもの今後を考えて間違いを正すことをいいます。子育てをしていると、子どもを叱る場面は必ず出てきます。具体的に、どのようなときに叱らないといけないのでしょうか。

命を守らなければならないとき

子どもは何かに夢中になっていると、他のものが目に入らなくなることがあります。たとえば、ボールを追って道路に飛び出したり、水遊びに夢中になって流されそうになったりするようなときです。命を落とす危険のあるときには、しっかり叱って二度と同じことをくり返さないようにする必要があるでしょう。

社会の決まり事に反するとき

社会には、お互いが気持ちよく過ごせるようさまざまなルールがあります。お店に並べられている品物のパックに穴を開ける、会計前のお菓子を開けるなどは、社会的に許されない行為です。
やってはいけないことをしたときには、きちんと叱らなければなりません

他者を傷つける言動があったとき

暴言や暴力は決して許されないことです。たとえ何か理由があったとしても、暴力や暴言を正当化することにはなりません。
相手を傷つける暴言や暴力はいけないということを、子どものうちからしっかり伝える必要があります

子どもに伝わりやすい上手な叱り方のポイント

子どもに伝わりやすい上手な叱り方のポイント

子どもの目を見て話す

叱るときにはいったんしゃがんで子どもと視線を合わせ、話をすることをおすすめします。大人が立ったまま子どもを見下ろして叱ると、子どもに威圧感を与えます。子どもは「こわい」という感情が先に立ってしまい、話の内容が入っていきません。

また、家事をしながらやスマートフォンを見ながらなど、何かをしながら叱っても、子どもの心には響きません。
叱るときにはしっかり子どもの目を見て真剣に話しましょう。

子どもの話を聞く

子どもが何か理由を話したがっているときには、まず子どもの話を聞いてあげましょう。自分の気持ちを伝えられずに「保護者に怒られる」という恐怖感でいっぱいになっていると、叱られたときに「怒られた」という印象しか残らないものです。

ボールを追って道へ飛び出したのだとしたら、「ボールを取らないといけないと思ったんだね」と、いったん話を受け入れ子どもの気持ちを落ち着かせてから、「道路に飛び出すと事故に遭う危険がある」ということを話してあげるのがポイントです。

叱る理由をきちんと話す

子どもを叱るときに「ダメでしょ!」「言わなくてもわかるでしょ!」といった言い方をしてしまうことはないでしょうか。
子どもは何がいけなかったのか、明確にわかっていないこともあります。何がどのようにいけなかったのかをきちんと話さないと、理解不足でまた同じことをくり返す可能性が高まります。叱るときにはそのつど理由をきちんと話してあげましょう

叱るときはその場で

叱らなければならないようなことがおきたときには、その場で端的に叱ることが大切です。時間を置いてから言っても、子どもは何に対して叱られているのかがわからず、保護者の話している内容がうまく伝わりません。
「今の自分の言動がよくなかった」とすぐにわかるよう、叱るときにはその場で伝えるのが基本です。

「怒る」と「叱る」は違う 避けたい叱り方とは

「怒る」と「叱る」は違う 避けたい叱り方とは

「怒る」というのは、感情にまかせてイライラした気持ちを子どもにぶつけることです。「何回叱っても子どもが言うことを聞かない」と感じる方は、もともとは叱っていたのに、それがいつしか怒りに変わってしまったのかもしれません。
避けた方がよい叱り方について、きちんと理解しておきましょう。

大きな声で怒鳴る

怒鳴っているのは、自分の怒りが抑えられなくなっている状態です。子どものためを思って叱っているのではなく、自分の腹立ちを子どもにぶつけているのです。
大人に怒鳴られると、子どもは恐怖が先に立って、なぜ怒られているのかまで考えられなくなってしまいます。
怒鳴ることで子どもはいったん従順になるかもしれませんが、理由がわからないままでは根本的な解決になりません。
腹が立ったときには、ひと呼吸置いて冷静になるよう意識しましょう。
つい感情的に怒ってしまったときは、気持ちが落ち着いたときに、イライラしていたことや感情的になって言い過ぎてしまったことを子どもにきちんと謝るようにしましょう。

叩いたり蹴ったりする

相手が子どもであっても、叩いたり蹴ったりすることは暴力です。しつけのための体罰という人もいるかもしれませんが、体罰は暴力による支配以外の何ものでもありません。
暴力を受けて育つと子どもは脳が委縮して、その機能が低下するという報告もあります(※)。暴力による支配にプラスの効果はありません。
(※)友田明美「被虐待者の脳科学研究」児童青年精神医学とその近接領域,57(5);719─729(2016)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jscap/57/5/57_719/_pdf

子どもの人格を否定するような言い方

「何度注意してもダメだね」「こんなこともわからないの?」など、子どもの人格を否定するような言い方はNGです。
大好きな保護者に否定されると、子どもは自分に自信がなくなり、積極的に物事に取り組む気持ちがなくなってしまいます。子どもの言動にイライラすることもあるかもしれませんが、子どもを傷つけるような言い方はやめましょう。

他の人と比較する

まわりの友達やきょうだいなどと比較するのもよくありません。「○○ちゃんならこんなことしないよ」などと言われると、子どもは自尊心を大きく傷つけられます。周囲と比較して、自分はダメだと思い込んでしまう可能性があります。

「叱る」ことの目的は、改善した方がよい内容を正しく子どもに伝えるということです。とっさのときには怒りがわいてしまうかもしれませんが、怒っている気持ちをぶつけるのではなく、改善点を伝えることを意識するとよいでしょう。
そして、叱ったことが改善されたときには、子どもをたくさんほめてあげてください。

叱ることで子どもは正しい行動や考え方を学び、成長していきます。そんなお子さまの成長を、教材を解く中でうながし、徳育面も含めてサポートしていく学研教室をぜひご活用ください。

学研教室をこの機会にぜひ、体験してください

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