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2023年5月17日

  • 小学生
  • 英語
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必修化された小学校の英語教育 実際はどのように学習しているの?

これからの時代を生きていく子どもたちには、英語でコミュニケーションをとる力が必要になります。それを見据えて導入された小学校での英語教育。実際どのように英語教育が行われているのか、また、そのメリットやデメリットについてまとめます。

2020年から必修化した小学校の英語教育

2020年から必修化した小学校の英語教育

小学校で英語教育が必修化された背景

これまでの日本の英語教育は単語や文法を覚えることが中心で、実際に英語でコミュニケーションをとれる人は少ないといわれています。そこから考えられるのは、従来の英語教育では国際社会に取り残されてしまう可能性があるということです。
英語教育が必修化された背景には、小学校から英語教育を行い、英語を使いこなせるグローバル人材を育てるという大きな目標があるのです。

新しい学習指導要領に沿った英語教育のスタート

国際的に活躍できる人材を育てることは、日本全体の大きな課題となっています。
その課題を解決するために、文部科学省が主導して教育改革が進められ、2020年度から新しい学習指導要領がスタートしました。特に注目を集めているのが小学校での英語必修化です。

小学校での英語教育は、将来的には高校を卒業するまでに「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を、総合的に育てていくことを目指しています。また、中学の英語教育へのスムーズな橋渡しの役割も期待されています。
ただ、先生によっては英語指導にあまり自信がないというケースもあり、まだまだ問題点もあります。

小学校の英語教育~中学年は「活動型学習」高学年は「教科学習」

小学校の英語教育~中学年は「活動型学習」高学年は「教科学習」

学校によっては1年生から英語教育を取り入れているところもあるようですが、学習指導要領で必修化されたのは小学校3年生からです。
必修化された小学校の英語教育について、具体的に見ていきましょう。

小学校3・4年生~週1回程度の活動型学習

以前の学習指導要領では5年生から始まっていた「外国語学習」ですが、新学習指導要領では3年生からとなり、始まる時期が2年、前倒しされました。

必要とされる授業時数は35単位とされ、だいたい週に1回の頻度で英語学習があるというイメージです。
「英語に親しむ」ことが目的なので、「聞く」「話す」などのコミュニケーションを中心とした内容になっています。

クイズ・歌・ダンスなどを通して英語に触れたり、フラッシュカードなどのイラスト教材を使ったりすることもあるようです。
挨拶や自己紹介などが授業内容で、簡単な英会話を楽しむ時間となっています。

小学校5・6年生~週2回程度の教科学習

5年生からは英語が「教科」となり、以前は35時間だった授業時数が倍の70時間に増えました。
「外国語学習」との違いは教科書を使って学習し、通知表に成績がつくようになる点です。

5年生になると「聞く」「話す」に加えて「読む」「書く」も学びます
動詞・助動詞の使い方など文法の学習も行い、小学校卒業までには300~600語程度の語彙力がつくようになることを目標としています。
英語専科の先生やネイティブスピーカーの先生が指導に当たることもあり、実際に英語が使えるようになることを目指します。

小学校での英語教育 そのメリットとデメリット

小学校での英語教育 そのメリットとデメリット

小学校から英語を学ぶことには、メリットとデメリットがあるといわれています。その両方について考えてみましょう。

小学校から英語教育を行うメリット

「聞く」「話す」力が育つ

多くの日本人が英語を実際に使いこなせないのは、単語や文法の暗記などの座学が重視され、聞いたり話したりする機会が少ないためではないかといわれてきました。
子どものうちから英語を聞いたり話したりする機会があると、聞く力や話す力を伸ばすことができるはずです

英語を学ぶ総時間数が増える

英語をスムーズに使えるようになるためには、それなりに多くの学習時間が必要です。
新学習指導要領では、英語教育そのものが小学校3年生という早い時期から始まり、5、6年生での授業時間も増えるため、英語を学ぶ総時間数が多くなります。学ぶ時間が多ければそれだけ英語に触れる時間が長くなり、英語の習得にも役立つことになるでしょう。

外国の文化を受け入れやすくなる

人には異質なものを怖がったり嫌がったりする性質があります。特に、周囲に日本人しかいない環境で育つと、外国人を恐れたり外国の文化に違和感を抱いたりする可能性もあります。
柔軟な感性を持っている子どものうちから、外国人の先生や英語の文化に触れることで異文化を受け入れやすくなり、視野が広がっていきます

小学校から英語教育を行うデメリット

先生の指導力に差があることも

学級担任が全教科教えるという小学校教員の特性上、授業内容にバラつきが出る可能性があります。地域や学校によっても、授業内容には差があるようです。
英語教育についての先生方への研修とともに、英語専科の先生の配置も必要とされています。

他の教科を学習する時間が減る

今まであった教科はそのままに、英語教育の時間が増えているため、他の教科を学ぶ時間が減ってしまうという問題があります。また、新学習指導要領ではプログラミング学習も必修化されたため、時間配分が難しくなっている現状があります。

家庭でできる英語教育のフォローとは

小学校の英語教育には、メリットとデメリットがあります。始まったばかりでまだ明らかな結果は出ていませんが、子どもが英語に興味を持つきっかけになるよう、ご家庭でもフォローできるとよいでしょう。

たとえば、英語の歌を聞かせたり、YouTubeでネイティブの発音を聞かせたりするのも一つの方法です。学校で習ってきた英語を使って簡単な会話をしてみるのも楽しいものです。
保護者も一緒に英語を楽しむ雰囲気を作ることで、英語への興味が広がっていくでしょう。

学研教室では、お子さまが楽しみながら英語に触れられるよう、デジタル教材とプリント教材、先生とのやり取りを通して英語学習を指導しています。学校の学習に加えて、学研教室での学びをぜひご検討ください。

学研教室をこの機会にぜひ、体験してください

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