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2023年6月1日

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読書感想文をうまく書くにはどうしたらよい? 書き方のポイントをまとめます

夏休みなど長期休暇の宿題で定番の「読書感想文」。何をどのように書いたらよいのか悩んでしまい、苦手意識を持ってしまう子も多いようです。読書感想文について、本の選び方からスムーズに書いていくための工夫まで、そのポイントについてまとめます。

読書感想文の流れと書きやすい本の選び方

読書感想文の流れと書きやすい本の選び方

読書感想文の流れ

子どもにとって、原稿用紙にまとまった文章を書くのはなかなか大変です。読書感想文を書いていくために、まず、その流れをまとめておきましょう。

1) 本を選ぶ
2) 本を読む
3) 全体の構成を考える
4) 構成に沿って下書きをする
5) 清書する

課題図書が出ている場合は「2)本を読む」からになりますが、選べる場合はできるだけ楽しく読めて書きやすい本を選ぶことも大切です。

本の選び方

本選びを手伝うときには、子どもが興味を持っているもの、楽しそうと感じられるものを選ぶとよいでしょう。また、子ども自身の体験とリンクするようなものは、感想文を書きやすいといえます。

読書感想文の本は、子どもに決めてもらうのが基本です。「おもしろい」「楽しい」という気持ちがないと、子どもから素直な感想が出てこないからです。
今はインターネットで簡単に本を注文することもできますが、実際に書店や図書館へ足を運んで、本を手に取って選ぶのがおすすめです。

「始め・真ん中・終わり」や「起承転結」の型に沿って書いていく

「始め・真ん中・終わり」や「起承転結」の型に沿って書いていく

長い文章を書くには、最初に読書感想文全体の骨組みを作っておくと書きやすいです。
「始め・真ん中・終わり」の三段落「起承転結」の四段落といった構成を意識するとよいでしょう。

たとえば、三段落の場合は以下のような構成で考えていきます。
1) 本を選んだきっかけや本のあらすじ
2) 本を読んで心に残ったこと
3) それに対して考えたことや感じたこと

四段落の場合は、2)や3)の部分を広げて考えてみましょう。

大きな枠組みができたら、各構成の下に書きたいことを箇条書きにしていきます。メインタイトルの下にサブタイトルをつけていくイメージです。サブタイトルを参考に、文章をまとめていきましょう。

また、具体的には以下のようなことに気をつけながら書いてみるとよいでしょう。

その本を選んだ理由やきっかけから書き始めてみる

文章を書くとき、出だしの言葉を考えるのは案外難しいものです。その本を選んだ理由やきっかけから書き始めると、次の文章につなげやすくなります。

「昆虫が好きだから」「表紙の絵がかわいかったから」「友達が読んでいたから」など、選んだ理由を書き出してみましょう。

あらすじは簡潔に書く

子どもの読書感想文は、あらすじが長くなってしまいがちです。あらすじは「誰が」「どのようなことをするのか」程度にして、できるだけ簡潔にまとめるよう心がけます。

一番心に残ったことについて、体験談や自分の考えを交えて書く

読書感想文の中心になる部分です。本の中で一番心に残ったことについて、感じたことや考えたことを書いていきます
子ども自身が体験したことを交えたり、主人公の気持ちになって「自分だったらどうするか」といったことを考えたりすると、より書きやすいでしょう。

これからの自分にどう生かすかを書いてまとめにする

最後はまとめの文章になります。本を読んで感じたことや考えたことを、これからの生活にどのように生かしていきたいかをイメージすると書きやすいでしょう。

また、最初に「きっかけ」を書いたら、結びには読み終えたあとでは自分の気持ちがどのように変化したかを書くのもおすすめです。

スムーズに書き進めるためのちょっとした工夫

スムーズに書き進めるためのちょっとした工夫

少しの工夫で、読書感想文はとても書きやすくなります。以下のようなことを試してみてはいかがでしょうか。

心が動いたところに付箋を貼っていく

本を読んでいるときにふと感じたことを、読み終わったときに忘れてしまっていることもあるでしょう。それを避けるために、気になったところや心が動いたところに、付箋を貼っていくのがおすすめです。

「ハラハラする」「すごいなあ」「自分もこういうことがあった」などと感じたところに、付箋を貼っていきます。可能なら、そのときの気持ちを付箋にメモしておくと、あとで思い出しやすくなります。

子どもと話しながら感想を引き出す

子どもだけでうまく感想がまとめられないときは、付箋を参考に子どもと本の内容について話してみましょう。その中で、子どもの感じたことを引き出していくことができます。

なぜそこが気になったのか、主人公はどうしてそんな行動をとったのか、自分だったらどうするか……など、子どもが答えやすいように質問していきます。
子どもの答えをどんどん紙に書き出していくと、そこから読書感想文の全体像が見えてくるはずです。

「あとがき」も読んでおく

「あとがき」がついている場合は、そこを読んでおくのもおすすめです。あとがきには、作品全体のまとめや作者が伝えたかったことなどが簡潔にまとめてあります。あとがきを読むと、読書感想文を書くときのヒントを得られるかもしれません。

十分に準備をしたうえで清書へ

一通り準備をしたうえで、下書きに取り組みます。最初から完璧な文章にしようとせず、まずは思っていることをどんどん書いていくようにしましょう。

何度か推敲する中で、文章がまとまってきたらいよいよ清書です。
タイトルは上から3マス程度下げて書く、段落の最初は1マス下げるといった原稿用紙の正しい使い方に注意しながら、読書感想文をまとめていきましょう。

保護者のサポートが難しい場合は、学研の読書感想文コースもおすすめです。学研教室の読解・作文コースでは、文章を読むための読書力と長文読解力、作文を書くための表現力を身につける指導を行っています。豊かな読書体験をお考えなら、学研教室をぜひご利用ください。

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