お役立ち情報

学研教室の豊富なノウハウを
コラムでお届けします。

記事詳細

2023年6月11日

  • 小学生
  • 学習方法
  • 教育
  • 子育て

「ネットリテラシー」を高めてトラブルを回避 家庭でできる「ネットリテラシー教育」

インターネットが普及し世の中が便利になった一方で、それを悪用する事例も後を絶ちません。生まれたときからスマートフォンやパソコンが身近にある子どもたちが、トラブルに巻き込まれないよう、ネットリテラシー教育についてきちんと理解しておきましょう。

インターネット社会では必須の「ネットリテラシー教育」

インターネット社会では必須の「ネットリテラシー教育」

ネットリテラシーとは

「ネットリテラシー」は、インターネットを使いこなす力のことを指します。「リテラシー」とは英語で「読み書きの能力」を表す単語で、一般的には「使いこなす」という意味で使われますが、ネットリテラシーの場合は、情報を正しく取捨選択する、安全に使う、マナーや礼儀を守るといった意味も含まれます。

ネットリテラシー教育が必要な理由

今の子どもたちは、小学校入学前からスマートフォンやタブレットなどのICT機器に触れて育ちます。中には大人が知らないような、便利な使い方を知っている子どももいるでしょう。

しかし、「使える」ことと「正しく使える」ことは違います。社会的な経験や知識の少ない子どもにとって、インターネットの世界には危険なこともあるということは、なかなか想像しにくいものです。
子どもが被害者や加害者にならないために、ネットリテラシー教育は必須のものといえるのです。

ネットリテラシー教育はいつから?

周囲の大人がスマートフォンなどを使っていれば、未就学児でも自然とインターネットに触れる機会が多くなります。また、小学校ではGIGAスクール構想の一環として一人につき一台タブレット端末が配布され、小学1年生からは必ずインターネットを利用する環境になりました。

子どもが一人でインターネットに接続できるようになったら、年齢にかかわらずネットリテラシー教育を行う必要があります

ネットリテラシーが低いことで起こりやすいトラブルとは

ネットリテラシーが低いことで起こりやすいトラブルとは

ネットリテラシーが低いと、トラブルに巻き込まれる可能性が高まります。どのようなリスクがあるのか見ていきましょう。

不確かな情報を信じてしまう

インターネット上にある情報は、正確なものと不正確なものが入り混じっています。つい「検索のトップにある情報は正しい」と思いがちですが、必ずしもそうとは限りません。情報発信者が誰なのかを確認せず、不確かな情報を信じ込んでしまうリスクがあります。

個人情報をさらしてしまう

ゲームサイトや交流サイトなどに、安易に個人情報を入力してしまう危険があり、注意が必要です。また、写真を投稿することで住所が特定され、空き巣被害に遭うという例も見られます。

悪質なサイトにアクセスしてしまう

自分の興味のあることを追っていくうちに、いつの間にか悪質なサイトにアクセスしてしまっていることがあります。悪質なサイトかどうかの判断がつかず、トラブルに巻き込まれるケースがあります。

不正なソフトやアプリをダウンロードしてしまう

インターネット上には、個人が作ったソフトやアプリがたくさん出ています。悪意を持って作られたソフトやアプリには、個人情報を抜き取ったり、勝手にアプリに課金したり、ウイルスに感染させたりするものもあり、注意が必要です。

SNSによるトラブルに巻き込まれる

Twitter、Instagram、LINE、TikTokなど、SNSをめぐるトラブルも後を絶ちません。いじめや詐欺被害に遭うリスクや、子ども同士だと思ってやり取りしていたら実は相手が大人だった、というケースなどもあります。

知らず知らずのうちに加害者になってしまう

他人の著作物を勝手に利用して、著作権や肖像権を侵害してしまうことがあります。
好きなマンガや音源、アーティストの写真などを勝手に利用すると、罪に問われてしまいます。また、許可なく友達の写真をインターネットにアップするのも違法行為です。

深く考えずに他人の中傷コメントを拡散したことにより、責任を問われるケースもあります。
悪気はなくても「知らなかった」で済まされないのが、インターネットの怖いところです。

家庭でできるネットリテラシー教育 何度も話し合うことが大切

家庭でできるネットリテラシー教育 何度も話し合うことが大切

家庭でできるネットリテラシー教育について、考えてみましょう。

インターネットで起きているトラブルの具体例を話す

SNSによるトラブルや詐欺の事例など、実際にあった具体例を子どもに話してあげましょう。単に不安をあおるのではなく、トラブルに遭ったときに落ち着いて対応することを目的に話すのがポイントです。

事例の載っているインターネットサイトなどを活用してもよいでしょう。

・総務省「上手にネットと付き合おう! 安心・安全なインターネット利用ガイド」
https://www.soumu.go.jp/use_the_internet_wisely/
・文部科学省「情報モラルサイト」
https://www.mext.go.jp/moral/#/

インターネットを使う際のルールを決める

子どもと一緒に話し合い、インターネットを使うときのルール作りをしておきましょう。
子どもだけで個人情報を入力しない、ソフトやアプリを勝手にダウンロードしない、ゲームに課金する際は金額の上限を決めておき、保護者の了承を得る、SNSでのやり取りの制限などについてよく話し合っておきます。
スマートフォン・タブレット・パソコンだけでなく、ゲーム機やテレビなどでもインターネットのブラウザ使用や動画視聴が可能なため、同様の注意が必要です。

保護者から一方的に決めごとを通達するだけだと、子どもが隠れてルールを破る可能性もあります。きちんと理由を説明しながら双方が納得した形でルール作りをすることが大切です。
また、子どもが使用するときは、携帯会社のフィルタリングサービスの利用やブラウザのセーフサーチ設定、アプリのダウンロード制限などをしておくとよいでしょう。

信頼性の高い情報を知る

インターネット上にある情報は、玉石混交です。その中で、信頼性の高い情報を見極める力をつけていくことはとても重要です。

まずは、省庁や自治体、大手の企業やメディアのサイトを活用する習慣をつけるとよいでしょう。また、情報を集めるときにはインターネットだけではなく、本や資料を確認することも覚えておいた方がよいといえます。
発信源のはっきりした情報に触れることで、一個人の書いたSNSの投稿などが、偏った情報であることに気づけるようになるでしょう。

何度もくり返し伝える

ネットリテラシー教育は、一度伝えたらおしまいというものではありません。ICT技術はどんどん進化し、情報を悪用しようとする側は次々と新しい手法を考え出していきます。

また、基本的なことはくり返し伝えて、ネットリテラシーを定着させる必要があります。折に触れて子どもとよく話し合い、ネットリテラシーを高め続けることが大切です。

学研教室をこの機会にぜひ、体験してください

お電話でのお問い合わせ
月〜金 9:00〜17:00(祝・休日をのぞく)
お近くの学研教室事務局につながります

0120-114-154

キャンペーン情報

春の無料体験学習 受付中!

春の幼児無料体験学習 受付中!