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2023年6月19日

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子どものうちから高めていける「コミュニケーション能力」 高め方のポイントとは

社会の中で生きていくためには、他者と円滑なコミュニケーションをとることが大切です。コミュニケーション能力が高ければ、対人関係で大きなストレスを抱えるリスクはより少なくなるはずです。子どものうちからコミュニケーション能力を高めるにはどうしたらよいのでしょうか。

意志疎通が上手にできる力「コミュニケーション能力」とは

意志疎通が上手にできる力「コミュニケーション能力」とは

コミュニケーション能力は重要視されつつある

近年の社会では、コミュニケーション能力が重要視されつつあります。
少子化や核家族化、さらに地域社会との関係の希薄化が進み、子どもが他者とのコミュニケーションをとる機会が少なくなっています。また、SNSでの交流が増えリアルな場面で人と接する機会が減ってきたことなども、改めてコミュニケーションの重要性を考えるきっかけとなっているようです。

社会に出てからは、仕事をしていくうえでもコミュニケーション能力が求められます。就職活動の際も、企業はコミュニケーション能力の高い学生を求めるといわれています。企業にとって、自社の商品を売るだけではなく、さまざまな人と協力して業務を進める、取引先と良好な関係を築くといったことができるコミュニケーション能力の高い人材は、とても大切だからです。

コミュニケーション能力とは

コミュニケーション能力とは、人と人とが意志の疎通をする能力のことをいいます。コミュニケーション能力が高い人は、相手が何を伝えようとしているかを理解できる一方で、自分自身の考えや気持ちを相手にわかるように伝えることもできます。

学校でも注目されているコミュニケーション能力

今の小学生は塾や習い事などで忙しく、子ども同士で遊ぶ時間が少ないという子も多いようです。核家族化やインターネットの発展に加え、きょうだいや子ども同士でコミュニケーションをとる時間も少なくなっている可能性があります。
そのため、教育の世界でも子どものコミュニケーション能力を高めることに注目が集まっています
最近は、一斉授業だけではなく、子ども同士が話し合って課題解決をしたり、英語やプログラミングなどの授業の中で、コミュニケーション能力をはぐくんだりする取り組みがなされています。

コミュニケーション能力向上のさまざまなメリット

コミュニケーション能力向上のさまざまなメリット

では、コミュニケーション能力が高いと、どのようなメリットがあるのでしょうか。

相手から信頼してもらいやすい

話をしていてスムーズにお互いの意思疎通がはかれるため、好感を持ってもらいやすくなり、同時に信頼も得やすくなります。信頼を得られると、ここぞというときに頼られるようになり、さまざまなチャンスに恵まれることになるでしょう。

情報を得る機会が増える

コミュニケーション能力が高いということは、聞き上手でもあるということです。話を正しく理解してもらえると、相手は「この人ともっと話したい」と思うようになるはずです。
いろいろな人からたくさんの話を聞いて知識が増えることで、さまざまなケースでうまく対応することができるようになります。

相手とすぐに打ち解けられる

初対面のときはどうしてもお互いに緊張してしまいがちですが、コミュニケーション能力が高いと相手の緊張感や警戒心を早い段階で解くことができます。年齢や性別を問わず、すぐに打ち解けられるのは大きなメリットです。

相手の気持ちを考えつつ自分の考えを伝えられる

自分の気持ちを言い続けたり、相手のペースに飲まれて自分の気持ちを伝えられなかったりするのは、コミュニケーションがうまくとれていない状態です。
コミュニケーション能力が高い人は、相手の話をしっかり聞くことができ、さらに、それに対する自分の気持ちもきちんと伝えることができます

子どものコミュニケーション能力を高めるポイント

子どものコミュニケーション能力を高めるポイント

コミュニケーション能力は、子どものうちからはぐくんでいくことができます。コミュニケーション能力を高めていくために、どのようなことに気をつけたらよいのでしょうか。

「聞くこと」を意識させる

コミュニケーション能力が高いというと、明るく積極的に話ができる人というイメージを持つかもしれません。ただ、話すと同時に大切なのが「聞く」という姿勢です。
まずは、相手の話を聞くことを意識させるようにしましょう

たとえば、子どもが習い事に出かける前に「帰ってきたら今日習ったことを教えて」と、言っておきます。子どもの中に「保護者に伝えなければ」という意識が芽生え、先生や指導者の話をしっかり聞こうという気持ちになります。先生や指導者の話をよく聞いて理解し、その内容を保護者に伝えることでコミュニケーション能力がはぐくまれていきます。

質問をして子どもの考えを聞く

子どもとの会話の中でときどき質問を挟むのもよい方法です。「たとえばどんなこと?」「相手はどう思ったかな?」などと聞いていくと、子どもは一生懸命考えて、自分なりの答えを出してくるでしょう。
子どもは、深く考えると本質がわかること、相手の立場になって考えることなどに気づき、コミュニケーション能力のアップにつながっていくでしょう。

本や映画など物語を楽しむ

本を読んだり映画を見たりしていると、人にはいろいろな考え方があること、人に気持ちを伝えるさまざまな表現方法があることなどもわかります。物語を楽しみながら、その過程で相手がどう思うかなどの背景を考えることができ、それが結果としてコミュニケーション能力を養うことにつながります。

おとなしくてもコミュニケーション能力は高められる

「うちの子はおとなしい」といった理由で、子どものコミュニケーション能力を伸ばせるか心配という方もいるかもしれません。
でも、聞き上手になると、相手の話に共感しながら相手を理解することにつながるので、信頼を得ることができるようになり、的確なコミュニケーションがとれるようになるのです。おとなしいことが少し心配という場合は、まず聞く力を育てることを意識してみるとよいでしょう。

おとなしい子は、自分の言動が間違っているのではないかという不安を持っていることが多く、一歩踏み出せないということがあります。
子どもと話をするときは「いい考えだね」「よく気づいたね」などと、前向きな声かけをしましょう。保護者にほめられることで、子どもは徐々に話すことが怖くなくなっていくはずです。

コミュニケーション能力を養うために気をつけたい保護者の言動

コミュニケーション能力を養うために気をつけたい保護者の言動

子どものコミュニケーション能力を高めるために、次のような言動は避けましょう。

命令したり否定したりする

「○○しなさい」「○○しなきゃダメでしょ」と、命令されたり否定されたりしていると、子どもは保護者と話すのが面倒になってしまいます。コミュニケーションの基本は、お互いの言葉でお互いを理解することです。一方的な言い方にならないよう気をつけましょう。

先回りして答えてしまう

子どもが話しているときに「ああ、こういうことね」などといって、先回りしてしまうのもよくありません。子どもとコミュニケーションをとるときは、結論を聞くことではなく会話を楽しむことを優先しましょう。人と楽しく会話をするという経験をたくさんさせてあげることが大切です。

Yes・Noで会話を終わらせない

会話の力を伸ばすためにも、すぐに会話を終わらせるような話し方は避けましょう。たとえば、子どもに何か聞かれたときにYes・Noで答えるだけではなく、「どうなんだろうね」「違う考え方もあるかもしれないね」などと、話を広げる工夫をしてみてはいかがでしょうか。

いったんYes・Noで答えてから、その話題をきっかけに別の話題にうつっていってもよいでしょう。保護者とのやりとりの中で、話題の広げ方を学んでいくことができるでしょう。

発達途中の子どもは、周囲の状況がうまく理解できていなかったり、感情が先に立ったりして、うまくコミュニケーションがとれないこともよくあります。
少しずつ人との意思疎通がうまくとれるようになることを目指しましょう。


学研教室では、先生や友達と関わりの中で、相手の気持ちを想像することや自分の意見を伝えていくことを学んでいきます。学習教室なら、楽しく学びが身につく学研教室をぜひお選びください。

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