2023年6月23日
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子どもの習い事が続かないとき その対処法とモチベーションアップのポイントとは
子どもが「習い事をやめたい」と言ってきたとき、保護者としては「せっかく続けてきたのにもったいない」「途中でやめるのは教育上よくないのではないか」という思いになるのではないでしょうか。そんなとき、どのように対処したらよいのか考えていきましょう。
子どもの習い事が続かない主な理由とは
子どもが習い事を嫌がるのは、主に次のような理由が考えられます。
先生と相性がよくない
今まで楽しく通っていたのに、先生が代わったとたんに習い事を嫌がるというケースはよくあります。
叱られるとショックを受けやすい子にとって、厳しい指導をする先生は合わないでしょう。また、一気に進めてからアドバイスが欲しいという子どもの場合には、先生の指導方法が確認と指導を細かく挟むという形式の際には、相性が良くないこともあるかもしれません。
先生と合う・合わないという問題は、習い事を続けるうえでとても大きな問題といえます。
疲れている
体力や運動能力の向上を期待して、子どもに運動系の習い事をさせるご家庭も多いでしょう。しかし、子どもの体力はそれぞれ異なります。
まだあまり体力のない子どもにとって、学校での活動を終えてから習い事に行くのは負担が大きいのかもしれません。
また、複数の習い事をしていると、休む時間がなく疲れてしまうということもあります。大人が思うより、子どもは疲れやすいということを理解しておく必要があるでしょう。
仲のよい友達がいない
習い事を長く続けるうえで、人間関係も重要な要素です。仲のよい友達がいると、多少のことがあっても友達と一緒だからがんばろうと思えるものです。
好きな習い事であっても、話す人がいないという状況は心細く、習い事自体を楽しめなくなってしまいます。
習い事が子どもに合っていない
子どもの習い事は、保護者が主導で始めることも多いものです。保護者がよいと思って選んだ習い事も、内容が子どもに合っていなかったり、子どもが興味を持てなかったりすると続けるのは難しいでしょう。
また、始める前にイメージしていた内容と違っていて、やる気がなくなってしまうこともあります。
達成感が得られない
習い事を長続きさせるには、うまくできた、ほめられた、上達したといった日々の達成感が必要です。ただ、なんとなく続けているだけでは達成感が得られず、「楽しい」という気持ちがなくなって習い事に行くのが面倒になってしまいます。
レベルが上がってついていけなくなった
習い事を続けていると、より高いレベルを求められるようになります。初めのうちは簡単にできて楽しめていたことも、徐々に難しくなってついていけなくなると、習い事がストレスになることもあります。
子どもが「習い事をやめたい」と言ったときの対処法
子どもの習い事へのモチベーションが下がってしまったときには、どのように対処したらよいのでしょうか。
子どもとよく話し合う
なぜ習い事が嫌になってしまったのか、まずは子どもとよく話し合いましょう。子どもの「なんとなく嫌」という気持ちも、話し合うことで問題点がはっきりしてきます。
理由によっては通っている教室と話し合い、解決できることもあるかもしれません。また、保護者とじっくり話し合う中で、子どもの気持ちが前向きになることもあるでしょう。
習い事の先生や運営元に相談してみる
習い事の先生は、子どもが「やめたい」といったときの対応をさまざまに経験しています。おうちでは解決できなかったことも、先生に相談したら改善できたということもあります。
また、場合によっては先生を変更してもらえることもあるでしょう。ご家庭だけで抱え込まず、一度相談してみてはいかがでしょうか。
具体的な目標を設定する
目標が明確になると、今何をしたらよいのかがはっきりするものです。いつまでに何をどのように達成するのか、できるだけ具体的に目標を設定してみるのも一つの方法です。
試験や発表会などに向けて、どこまでがんばれるか子どもとよく話し合いましょう。保護者が一方的に目標を決めてしまうと、子どもがますますやる気を失くすこともあるので、子ども自身で目標を立てるように話をしていくことが大切です。
疲れているときは休ませる
体力的に追いつかないことが原因で疲れているなら、通う回数を減らしたり習い事の数を整理したりすることを検討しましょう。
また、学校の運動会の練習が続くときや遠足の日などは、どうしても疲れやすいものです。学校活動との兼ね合いを見て、適切に休ませることも視野に入れましょう。
子どものモチベーションを維持するためにできること
小さなことでもこまめにほめる
子どもは保護者にほめてもらうとぐっとやる気が高まります。
できるようになったことやがんばったことなど、ほんの小さなことでもこまめにほめてあげましょう。保護者がちゃんと見てくれていることがわかると、子どもも期待に応えようという気持ちが高まるはずです。
習い事の話題を増やす
子どもの習い事に家族が関心を持っていると、子どものやる気はアップします。普段の会話の中で、子どもの習い事について積極的に話してみましょう。
保護者が自分の習い事に関心を持っていることがわかると、子どもも「もう少しがんばってみよう」と、気持ちが前向きになるはずです。
保護者も一緒にやってみる
保護者が一緒にできる内容なら、子どもと一緒にやってみるのもおすすめです。たとえば、遊び感覚でサッカーやバスケットボールをしてみたり、一緒に楽器を弾いてみたりするのです。
習う内容や求められるレベルが難しくなって少し苦しいときに、もともとは楽しくて始めたものだということを思い出すきっかけになるはずです。
あまり教え込もうと思わずに、一緒に楽しむ姿勢が大切です。
子どもの様子をよく観察して適度に休ませる
がんばりすぎて、行き詰まってしまっている場合もあります。きちんと通うことは大切ですが、ときには休みをとって息抜きをするのも一つの方法です。
休むことで気持ちをリフレッシュできたり、習い事が好きだということを思い出す気持ちの余裕が生まれたりすることもあります。
どうしても気持ちが続かないようならやめるという選択肢も
子どもが習い事を続けたくないと言ってきたときに、いろいろ対処しても状況が変わらない場合は、やめることを考えてもよいでしょう。
子ども自身の「やめたい」という意思が明確な場合は、無理に続けてもあまり意味がないからです。
一つの習い事にこだわりすぎず、小学生のうちはさまざまなことを経験する時期と考え、新しいことにチャレンジしていくのもよいものです。
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