2023年7月1日
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ピアノを始めるのは何歳から? ピアノ教室に通うメリットと教室の選び方とは
子どもの感性を育てるうえで効果的といわれているピアノは、人気の高い習い事です。音感を育てるために、できるだけ早い時期から始めた方がよいのでは、と思う方も多いでしょう。実際のところ、何歳からピアノを習い始めるのがベストなのでしょうか。
人気の習い事「ピアノ」 何歳から始めるのがよい?
情操教育として人気の「ピアノ」
ピアノは子どもの情操教育として、長く親しまれている習い事です。保護者の中にも、子どものころにピアノを習っていた方がいらっしゃるのではないでしょうか。
情操教育としてだけではなく、脳の発達によい影響を与えたり集中力を養えたりする効果もあるといわれ、幼児期からピアノを始めるのがよいと考える保護者は多いようです。
何歳から始めたらよい?
基本的には子どもが興味を持ったときに始めるのがよいのですが、子どもの発達段階に合わせて始めるタイミングを考えてみましょう。
●絶対音感をつけさせたいなら5歳ごろ
絶対音感は、ある音を聴いたとき、それを音名で言い当てることのできる能力です。プロの音楽家の中には、絶対音感を持っている人が比較的多いといえます。
この絶対音感を身につけたい場合は、5歳ごろからピアノのレッスンを始めるとよいでしょう。
5歳ごろは音を聴く力が急激に伸びる時期で、その後は発達が緩やかになり8歳ごろには耳の機能はほぼ完成するといわれています。
聴く力が伸びるこの時期にピアノを始めると、絶対音感が身につく可能性が高まります。
ただ、音楽を楽しむうえでは必ずしも絶対音感が必要というわけではありません。音程の幅がわかる「相対音感」は、成長してからでもトレーニングをすれば身につきます。
●リズム感を養うなら4歳ごろ
脳機能の発達は4歳ごろにぐっと伸びるとされ、神経回路がどんどんつながって体を器用に動かせるようになります。
音楽の要素の一つであるリズム感を養うには、4歳ごろから始めるのが望ましいといわれています。
●指への影響が気になるなら6歳以降に
幼児期の子どもにとってピアノの鍵盤は重く、弾くときに大きな力を必要とします。音の幅によっては、子どもの小さな手では鍵盤を同時に押さえるのが難しいこともあります。
また、あまり幼い頃から無理をしてピアノの練習を重ねると、成長途中の指に負担がかかることもあります。
本格的にピアノの練習をするのは骨格がしっかりしてくる6歳以降にして、それまでは鍵盤の軽いオルガンやキーボードで練習するという音楽教室も多いようです。
●小学生になってから始める
弾ける友達にあこがれるなどで小学生になってからピアノを始める子もいます。
小学生になってから始めるときは、子ども自身がピアノに興味を持っていることが多く、モチベーションが高い傾向にあります。
小学生になってから始めると、長続きする可能性が高いといえるでしょう。
座って先生の話を聞けるのが基本
ピアノを始めるのに適しているのは概ね4~6歳ごろといえますが、習い事として始めるためには座って先生の話を聞けることが基本です。
落ち着いてピアノの指導を受けられるかどうかは、子どもの性格によっても異なります。体験教室などで、子どもの様子を見ながら無理のない範囲で始めるとよいでしょう。
音楽の能力に加えて、記憶力や集中力も身についていく
ピアノを習うことで得られるさまざまなメリットをご紹介します。
音感やリズム感が身につく
音楽の基礎となる音感やリズム感が身につくのはピアノの大きなメリットです。5歳ごろまでに始めると絶対音感が身につく可能性もあり、将来別の楽器へ転向したときなどにも役立ちます。
また、リズム感は音楽だけではなく、スポーツやダンスなど他のところでも役立つでしょう。
脳の発達によい影響がある
ピアノを弾くときは、楽譜を見ながら右手と左手で異なる動きをします。曲によっては足を使う場合もあります。そのような複雑な作業をしていると、脳のさまざまな部分が刺激され、脳の発達によい影響があるといわれています。
また、発表会に出るときには暗譜をする必要があることも多く、記憶力も鍛えられます。ピアノは音楽の技術が高められるだけでなく、脳の発達にも効果があるのです。
集中力が高まる
楽譜を正確に読み取り、ピアノを間違えないように演奏するためには集中力が必要です。
ピアノを演奏する中で、子どもの集中力はぐんぐん高まっていきます。
英語の習得に役立つ
少し意外なようですが、ピアノを習っていると音の響きや構成を聞き分けられるようになっていくため、英語を習得しやすくなるといわれています。
英語の発音には特有のリズム感があり、ネイティブに近い発音をする際にも、ピアノで培ったリズム感が役立つそうです。
ピアノ教室を選ぶときのポイント
個人レッスンかグループレッスンか
ピアノ教室には、個人レッスンとグループレッスンがあります。
個人レッスンは子どものペースに合わせて指導してくれるのが大きなメリットです。また、子どもの演奏したい曲をやらせてもらえるなど、融通がきくことも多いようです。
一方で、仲間と演奏する楽しみが感じられない、先生と一対一だとかえって緊張感が高まるといった面もあります。
グループレッスンでは、友達と一緒に楽しみながらピアノを習うことができます。パート分けをして合奏をするなど、グループならではの演奏もできるでしょう。
デメリットとしては、集団では緊張してしまう子がいる、レッスンのペースについていけなくなり嫌になってしまうといったことなどがあげられます。
子どもの性格を踏まえ、個人レッスンとグループレッスンのどちらがよいか、よく検討しましょう。
子どもと先生との相性
習い事全般にいえることですが、先生との相性も大切です。保護者がよい先生だと思っていても、子ども自身がなんとなく合わないと感じている場合、ピアノを習うことにストレスを感じてしまうこともあります。
特に個人レッスンの場合は、子どもの感じ方を大切にする必要があるでしょう。
ピアノを習う目的をよく考える
将来は音楽家や音楽関連の職業を目指すのか、趣味として楽しむためなのかによっても選ぶピアノ教室は変わってくるでしょう。
子どもの意思がまだはっきりしていない幼児期に、厳しい指導をされるとピアノそのものが嫌になってしまう可能性もあります。まずは子どもがピアノを楽しめるよう配慮できるとよいでしょう。
リトミックで音楽に親しんでからピアノを始めるのもおすすめ
骨格がしっかりしてくる6歳ごろまでは、音楽に親しむためにリトミックに通うのも一つの方法です。
音楽に合わせて体を動かすリトミックは、ピアノと同じように音感とリズム感がつき、脳の発達にもよい影響があることがわかっています。
リトミックで音楽の楽しさを体感してから、ピアノに親しむのもおすすめです。
学研教室では、学習を通して記憶力や集中力をはぐくんでいきます。お子さまの健やかな成長をサポートする学研教室をぜひお選びください。