2023年7月13日
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小学生が塾に通い始めるタイミングとは? 目的別の学習スタイルもご紹介します
小学生の間はできるだけ伸び伸びと過してほしい……そう思う一方で、学校の勉強だけで十分なのか、塾へ通わないと後々困るのではないか、などの迷いを抱えている保護者も多いことでしょう。小学生が塾へ通う意味と、目的別にどのような塾があるのかご紹介します。
小学生が塾に通う目的とは
塾に通う目的
低学年の学習は比較的難度が低く、学校の授業を聞いているだけで理解できる子どもも多いでしょう。ただ、学年が上がっていくと、徐々に学習に対する不安が生じてくるものです。
授業の内容を十分に理解できているのか心配になったり、中学受験を意識するようになったりすると、多くのご家庭では塾を検討し始めるでしょう。
塾にはさまざまなタイプがあるため、目的に合わない塾を選ぶと、子どもが勉強嫌いになってしまう可能性もあります。まずは塾へ通う目的をはっきりさせることが大切です。
塾に通い始めるのは「小学4年生から」が多い
多くの子どもは、何年生ごろから塾へ通うようになるのでしょうか。
文部科学省の調査によると、小学4年生から塾へ通う子どもが増え、小学6年生になると全体の4割近くの子どもが塾通いをするようになるというデータがあります(※)。
小学4年生ごろになると、学習内容に抽象的な概念が入ってくることもあり、難度が上がります。そのため、学校の勉強についていけなくなる子どもが増えてくる時期でもあります。
また、中学受験を考えると、小学4年生から本格的に受験勉強を始める必要があります。
塾の多くは、小学3年の2月ごろから中学受験用のコースを開講する傾向にあります。
※文部科学省「令和3年度子供の学習費調査 2.調査結果の概要:表6 学年別補助学習費」
https://www.mext.go.jp/content/20221220-mxt_chousa01-100012573_3a.pdf
塾へ通う目的別に、開始時期を考える
塾へ通う目的別に、いつ頃から通い始めたらよいのか考えてみましょう。
学習の習慣をつけさせたい
学校から帰ってきたらだらだら過ごしている、なかなか宿題をやろうとしないなど、学習習慣が身についていない場合は、低学年のうちから塾に通い始めてもよいでしょう。
早い時期から「塾で勉強する」という習慣がつくと、学習の時間が生活リズムの中に組み込まれるようになります。学習習慣がつくと、集中して勉強に取り組む・期限までに提出物を終わらせるといった力が身についていきます。
学校の勉強を補いたい
今までは特に勉強をしなくてもテストでよい点がとれていたのに、単元が進んだり学年が上がったりするにつれて、よい点がとれなくなっていると気付くことがあります。そのようなときは、学校の授業についていけなくなっているのかもしれません。
学校は集団授業が基本のため、一人一人の子どもに対応しきれない面があります。わからないところを先生に質問できればよいのですが、どこがわからないのか理解できていないケースもよくあります。
こうした場合は、一人一人丁寧に指導してもらえる塾を検討するとよいでしょう。
中学受験をしたい
中学受験では学校で習う範囲外から入試問題が作られることも多いため、受験を考えるなら塾に通うのは有効といえます。
塾には過去のデータが蓄積されており、志望校の出題傾向がわかる、子どもに合った学校選びができるといったメリットもあります。
受験専門の進学塾や受験コースのある総合塾では、多くの場合小学3年生の2月から受験を見据えたカリキュラムがスタートします。公立の中高一貫校のみを受験する場合は、私立受験よりも受験範囲が狭いため、小学4年生の2月からスタートということもあるようです。
公立中高一貫校の試験は、国語・算数・理科・社会の4教科の知識を用いて、資料やグラフを読み解くという適正試験です。受験範囲が狭いとはいえ、作文と面接の試験もあり、独自の対策が必要です。
塾の指導スタイルはいろいろ 総合塾・進学塾・補習塾・教科専門塾
塾にはさまざまな指導スタイルがあります。塾の特徴をよく理解して、子どもに合った塾を選ぶようにしましょう。
総合塾
比較的大手の塾に見られるスタイルで、一つの塾の中に受験コースや補習コースなど、目的別に複数のコースが設けられています。受験コースは私立受験と公立中高一貫校の受験に分かれていることが多く、目標とする学校にあわせて選ぶことができます。また、通塾の目的が変わってきたときに、コース変更ができるのも総合塾のよいところです。
進学塾
中学受験の試験対策に特化した指導を行う塾です。学習スピードが早く、学校で習う範囲を早めに終わらせて、受験のための学習や問題演習に力を入れます。
勉強量も多く、志望校に入りたいという気持ちを維持するのは大変ですが、指導力の高い講師陣が受験を目指す子どもにしっかり伴走してくれます。
補習塾
学校で習った内容を復習したり、よくわからなかったところを確認して知識の定着を促してくれたりします。一人一人の子どもに対して丁寧な指導が行われるため、勉強の仕方がわからない子や学習習慣がついていない子に向いています。
教科専門の塾
多くの塾では国語と算数を中心に複数の教科を教えてくれますが、国語だけ・算数だけのように特定の教科のみを教える塾もあります。先生が独自の学習方法を確立していて、個人で経営しているところも多くあります。
特定の教科に苦手意識があるときには、こういった専門の塾を検討してみるとよいでしょう。
集団指導と個別指導のメリット・デメリット
集団指導と個別指導の説明と、そのメリット・デメリットについてまとめます。
集団指導
総合塾の受験コースや進学塾では、一人の講師に対して10~20人程度の子どもが授業を受ける集団指導が行われます。
同じレベルでクラス分けされるため、友達同士で助け合ったり切磋琢磨したりしながら学習を進めることができます。
友達と一緒に勉強するとがんばれる子や、競争心の強い子に向いているでしょう。
個別指導
個別指導では、先生と1対1、または、1対2で学習することができます。
子どものペースで学ぶことができ、きめ細かい指導が受けられるのがメリットです。
先生に質問をしやすい雰囲気で、わからないところをしっかりフォローしてもらえます。
集団では緊張してしまう子や、勉強の遅れが気になる子に向いているでしょう。
勉強へのモチベーションを確認することも大切
塾を選ぶときには、何のために塾に通うのかその目的をはっきりさせることが大切です。また、子どもの性格が集団に向いているのか、個別に向いているのかについてもよく検討しましょう。
受験をする際には子どもとよく話し合い、お互い納得したうえで始めることをおすすめします。「○年生になったから塾へ通わなければ」と焦らず、子どもの様子や勉強へのモチベーションをよく見極めたうえで始め時を考えるとよいでしょう。
学研教室は一人一人の子どものペースを大切に、きめ細かい学習指導を行っています。お子さまの塾通いを考え始めたら、学研教室をぜひご検討ください。