2023年7月16日
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オンライン授業の「集中できない」を解決したい! 子どもが集中できる環境作りのポイント
オンライン授業では、タブレットやパソコン、スマートフォンなどを用いて自宅で授業を受けることができます。場所を選ばずに学習できるのは便利である反面、子どもが集中しづらいという声も聞きます。オンライン授業に集中できないときの対処法について考えていきましょう。
子どもがオンライン授業に集中できない理由
近年、オンライン授業の需要が増えている一方で、実際にやってみると子どもがなかなか集中できないという問題もあるようです。子どもがオンライン授業に集中できない理由について見ていきましょう。
授業がわかりにくい
オンライン授業は、対面授業をそのままオンラインへ移行しただけでは、わかりにくくなりがちです。先生の説明がうまく聞き取れない、重要なところが視覚的にわかりくいといったことがその原因と考えられます。
特にオンライン授業で行う一斉授業のスタイルは、わかりづらさを感じ子どもの集中力が途切れやすいことがあるといわれています。
質問がしづらい
先生の説明を聞いてよくわからないところがあっても、オンライン授業だと質問するタイミングがつかめなかったり、発言してよいのかどうかがわからなかったりして、質問できない子どももいます。そうするとわからないまま授業が進んでしまい、学習のつまずきの原因となります。
気が散りやすい
どこにいても授業を受けられるのがオンライン授業のよいところですが、学習環境が整っていないと集中しにくいというところがあります。
自宅はマンガやゲーム機、家族の話し声など、子どもの集中を妨げるものがたくさんあります。そのため、気が散りやすく勉強に集中できなくなりやすいのです。
臨場感がない
学校や塾では教室という空間に多くの子どもがいる中で、先生の実際の声を聞きながら授業を受けます。周囲が一緒に勉強している雰囲気を感じると、子どもも自然と気持ちが勉強へと向かっていくものです。
しかし、自宅でオンライン学習をしていると、そういった臨場感を得ることができません。自分一人でモチベーションを保つのは、なかなか難しい面があります。
オンライン授業に集中するための環境作り
子どもがオンライン授業に集中できないとき、どのように対処したらよいのでしょうか。
遊びの道具が視界に入らないようにする
勉強をするときは、子どもの気が散らないよう環境を整えることが大切です。マンガ・ゲーム機、おもちゃなど、子どもが遊びたくなるようなものは片付けておきましょう。視界に入らないことが大切なので、大きな布をかけておくだけでも効果があります。
また、机の上には勉強に必要なもの以外は置かないようにします。
静かな環境を作る
家族の話し声、テレビや動画などから聞こえてくる音声、音楽なども、子どもの集中力を途切れやすくさせます。子どもがオンライン授業を受けている間は、できるだけ静かな環境作りをすることも大切です。
周囲の音がどうしても気になるという子には、イヤーマフやノイズキャンセリング機能のついたイヤホン・ヘッドホンを利用させるのも一つの方法です。
きょうだいがいるときは授業の時間だけ別室にする
周囲でほかのきょうだいが遊んでいると、子どもは勉強に集中するのが難しくなってしまいます。きょうだいがいる場合には、オンライン授業の時間帯はできるだけ別の部屋で過ごしてもらうようにしましょう。
また、きょうだいで同じ時間帯に別のオンライン授業を受けるというケースもあるでしょう。他のきょうだいの授業の様子が聞こえてくると、どうしても気になってしまいます。
別の部屋があれば別々に、また、部屋がない場合は間仕切りをするなどして、それぞれの授業に集中できる環境を確保するといった工夫が必要でしょう。
通信環境を整える
インターネットの環境によっては、通信が途切れてしまうことがあります。通信状態が復旧しないままオンライン授業が終わってしまうことは避けたいものです。
授業の内容がわからなくなるのはもちろん、「また通信が途切れてしまうのではないか」と気になって、ますますオンライン授業に集中できなくなるケースもあります。
オンライン授業に支障がない通信環境を整えておくことも重要です。
「質問のタイミングがわからない」を避けるために
オンライン授業は集中しづらいとともに、質問がしにくいというデメリットがあります。そのような事態を避けるためにできることをご紹介します。
チャットを使う
ライブ型のオンライン授業では会議用のアプリを使うのが一般的ですが、多くの場合チャットの機能がついています。
声に出して質問するのがためらわれるようなときは、チャットを利用してみてはいかがでしょうか。
先生も、子どもが授業の内容を理解しているのかどうか気になっているものです。チャットなら、授業の流れを邪魔することなく質問することができます。
わからないところは付箋にメモしておく
わからないと思ったとき、すぐメモしておくことも大切です。
対面授業の場合、先生は理解しているかどうかを子どもたちの様子を見ながら確認できますが、オンライン授業では子どもたちの反応をつかみにくいことが多いものです。そのため、どうしても先生から説明を聞くだけの、一方通行の授業になってしまいがちです。
最後に質問しようと思っていても、授業が進んでいくと忘れてしまうので、疑問を持ったとき、付箋などにメモして教科書などの該当の箇所に貼っておくのがおすすめです。授業の終わりなどにまとめて、わからなかった部分を先生に質問しにいきましょう。
学研教室オンラインは、先生と双方向でつながっているため、わからないときはすぐに質問することができます。オンライン授業の「集中できない」「わからない」が心配なときは、丁寧なサポートで子どもの学力を伸ばすことに定評のある学研教室オンラインをぜひご活用ください。