2023年8月19日
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プログラミング学習を始めるのは何歳からがベスト? 早めに始めるメリットについてもご紹介
デジタル化の進歩が目ざましい昨今、子どもには早い時期からプログラミング学習をさせたいと思う保護者が増えています。一方で、何歳から始められるのか疑問に思う方も多いでしょう。プログラミング学習を始めるのにおすすめの年齢や、始める際の注意点についてまとめていきます。
プログラミング学習を始めるなら何歳から?
2020年度からプログラミング教育が必修化されたこともあり、近年子どものプログラミング学習に大きな関心が寄せられています。
できるだけ早い時期からプログラミング学習をさせたいと考える保護者は多いものですが、実際のところ、何歳から始めるのがよいのでしょうか。
プログラミング学習用のおもちゃは4歳ごろから
幼児向けのおもちゃでは、4歳ごろからプログラミングを意識した知育玩具が充実してきます。
矢印ボタンを使ってロボットの動きを指定する、移動する道筋をボタンで選ぶなどの簡単な操作をしながら、プログラミングの考え方に慣れていくことができます。
幼児の時期から始めるのはよいこと
プログラミング的思考の習得は、将来本格的にプログラミング技術を身につける際にも大いに役立ちます。そのため、幼いころからプログラミング教材に触れておいて損はありません。
特に3~5歳は、目で見たものと体の動きを統合する能力が急激に発達する時期です。その意味では、幼児の時期からプログラミング学習を始めるのはよい選択といえるでしょう。
子どもが興味を持ったときが始め時
幼い時期から始めた方がよいとはいえ、子どもが興味を持っていないのに無理強いするのはよくありません。無理やり取り組ませて、プログラミングにマイナスイメージを持ってしまっては元も子もないからです。
ブロックや積み木、迷路遊びなどは、プログラミング的な思考をはぐくむのに役立ちます。子どもが実際のプログラミングに興味を持つまでは、遊びの中でその考え方をはぐくんでいくのも一つの考え方です。
早い時期からプログラミング学習を始めるメリットとは
子どもが早い時期からプログラミング学習を始めるメリットについてご紹介していきましょう。
「論理的思考力」が身につく
早い時期からプログラミング学習を始めると、子どもには「論理的思考力」が身についていきます。プログラミングとは、「意図した処理を行うため、適切な順序を整理して実行し、改善していく」という作業です。この作業をくり返すと、順序立てて物事を遂行するという考え方が身についていくのです。
ICT機器やその仕組みへの理解が高まる
今の子どもたちが大人になって社会に出るころには、今よりもさらにデジタル化が進んでいるはずです。将来を見据えて、ICT機器やその仕組みに慣れておくことは、とても重要といえるでしょう。
ネットリテラシーの向上にもつながり、詐欺や犯罪に巻き込まれるリスクを軽減できる可能性も高まります。
創造性・発想力などが育つ
子ども向けのプログラミング教材には、キャラクターやストーリーを作成する機能を持つものもあります。
自分でお話を展開させていく中で、創造性や発想力が育っていきます。プログラミング学習で培われた創造性や発想力は、幅広い分野で発揮できる力となるでしょう。
将来の選択肢が広がる
プログラミングの技術が身につくと、自分でアプリやシステムを開発するスキルが身につきます。高いスキルを持っていることは、それだけ職業選択の幅が広がることにつながります。
また、プログラミング言語は海外でも利用されているので、日本だけではなく海外で働く可能性も広がります。
さらに、プログラミング学習で身についた論理的思考力や問題を解決していく力は、さまざまな職業で役立つといえるでしょう。
小学校入学前と入学後、それぞれに適した学習方法
小学校入学前と入学後に分けて、それぞれに適したプログラミングの学習方法について紹介します。
小学校入学前
小学校に入学する前は、プログラミングを学ぶ楽しさや興味を引き出すことを大切にするとよいでしょう。
プログラミング学習教材は、見た目がカラフルでわかりやすいもの、ゲーム感覚で遊べるもの、楽しみながらアニメーションやストーリーを作っていくもの、かわいいキャラクターを使ったものなどがおすすめです。
また、線を引く・ボタンで操作するなど、プログラミングを感覚的にとらえることができる教材は、楽しく学べて理解もしやすいといえます。
小学校入学後
小学生になったら、パソコンやタブレットを使ってプログラミング学習をするようになります。
ただし、英文の羅列でできたプログラミング言語はまだ難しいため、多くの場合は「ビジュアルプログラミング言語」を用いて、学習を進めていきます。
ビジュアルプログラミング言語は、指示の書かれたブロックや図形を組み合わせてプログラムを作成する方法です。
よく使われるのは、「Scratch」や「マインクラフト」といった教材です。
「Scratch」では、あらかじめ用意されているブロックを組み合わせてプログラミングを行い、簡単なゲームなどを作っていくことができます。
「マインクラフト」は、プログラムによって仮想空間に建物を作ったり人物を動かしたりすることができる教材です。
いずれも、プログラミングの基本的な概念を直感的に理解していくことができます。
プログラミング学習を始めるときに、気をつけておきたいこと
プログラミング学習を始めるときに、注意しておくとよいことをまとめます。
費用について
習い事全般にいえることですが、費用について考えておくことは大切です。特に、プログラミング学習を始めるときには、パソコンやタブレット端末、インターネット環境の整備、学習に関わる教材費など、ある程度まとまった費用が必要です。
プログラミング教室に通う場合は、月謝もかかります。学習キットが必要なときや、イベントに参加する際には追加で費用がかかることもあります。
最初から完璧な環境をそろえるよりも、知育玩具やゲームなどで少しずつ興味を持たせ、子どもが本格的に「やりたい」と言うようになったら始めるという考え方もあります。無理のない範囲で始めるとよいでしょう。
難しくなると嫌になる可能性も
初めのうちは比較的簡単で楽しく取り組んでいても、内容が高度になっていくと続けるのが嫌になってしまうということもあります。
プログラミングはトライ&エラーのくり返しで、根気強く取り組まなければいけない場面も多いものです。子どもが途中であきらめてしまうことがないよう、保護者が適宜サポートすることも大切です。
これからの時代を生きていく子どもにとって、プログラミング学習はとても役立つものといえます。子どもの興味を引き出しながら、少しずつそのスキルを身につけていけるとよいでしょう。
学研教室ではお子さまの「考える力」を大切に、論理的思考力をはぐくんでいきます。一部の教室ではロボットプログラミング講座を開講していますので、学研教室での学習もご検討ください。