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2023年8月25日

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小学生にも起こり得る「SNSトラブル」 実際の事例と保護者が気をつけることとは

近年SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)は、コミュニケーションの手段として欠かせないものになってきています。小学生のSNS利用も増え、それに伴ってトラブルも増加傾向にあります。小学生に起こりやすい事例とその対策について考えていきます。

小学生のSNS利用とともに増えているトラブル

小学生のSNS利用とともに増えているトラブル

小学生のスマートフォン・SNSの利用状況

保護者との連絡や安全面への配慮から、最近は多くの小学生がスマートフォンを持つようになっています。令和5年の総務省の調査(※)では、6~12歳で自分のスマートフォンを持っている割合は42.6%にのぼっています。
そのうちSNSを利用しているのは41.8%となっており、前年度の調査から5%増加しています。

(※)総務省「令和4年通信利用動向調査の結果」
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/230529_1.pdf

SNSは友達とのコミュニケーション手段

小学生がSNSを使う主な理由は、友達とコミュニケーションをとるためです。学校の友達はもちろん、オンラインゲームなどで知り合った相手とやり取りをすることもあるようです。興味のあることや好きなことについて、気軽にやり取りできるのは楽しいものです。
子どもなりに考えていることや感じたことを発信し、お互いに情報交換できるのはSNSのよいところといえるでしょう。

トラブルに巻き込まれることも

友達と楽しくやり取りできる点は便利ですが、一方で言葉だけのコミュニケーションが、双方の誤解を招くこともあります。まだまだ社会経験の少ない小学生は、言葉が足りなかったり、軽率な投稿をしてしまったりすることもあり、それがトラブルの原因となるのです。

小学生に多いSNSトラブル いじめ・高額課金・性的な被害など

小学生に多いSNSトラブル いじめ・高額課金・性的な被害など

小学生によく見られるトラブルには、どのようなものがあるのでしょうか。具体的に見ていきましょう。

仲間外れやいじめ

一人の子をSNSのグループから除外したり悪口を書き込んだりしているうちに、内容がエスカレートすることがあります。それが原因で、学校でのいじめに発展するということがあります。

また、文字によるやり取りは、気持ちがうまく伝わらず誤解を生んでしまいがちです。書き込んだ意図が正確に伝わらないことや、予測変換で想定外の言葉を誤送信して相手を怒らせてしまうこともあるでしょう。
被害に遭うだけではなく、軽い気持ちで投稿したことが相手を傷つけたり、追い詰めてしまったりするケースもあります。

ゲームへの高額課金やワンクリック詐欺

無料のゲームで遊んでいるうちに、いつの間にか有料サイトに誘導されていることもあります。保護者のアカウントでゲームをしていると、登録されているクレジットカード情報から決済が完了してしまい、気づかないうちに高額な課金をしてしまったというケースも見られます。

何気なくクリックしたら、料金を請求されるワンクリック詐欺だったということもあります。性的な画像などをクリックしてしまった場合は特に保護者に相談することができず、被害が拡大する可能性もあります。

ストーカー被害

SNSにアップした写真から個人情報が特定され、住所などが拡散されてしまったり、ストーカー行為の被害に遭ったりすることもあります。写真の瞳に映った景色から場所を特定されたり、写真や動画の背景から住所や学校がわかってしまったりすることもあり、注意が必要です。

連れ去りや性的な被害

SNSでは相手の本当の姿が見えないため、同じくらいの年齢だと思ってメッセージをやり取りしていたら大人だったということもあります。実際に会いに行ってしまって連れ去られたり、性的な被害に遭ったりするケースも見られます。
オンライン上で知り合った相手に裸の写真を交換しようと言われて送信してしまい、それをインターネット上にアップされるという被害もあります。

違法アップロードなどの著作権侵害

好きなキャラクターの画像やアイドルの写真などをアップロードすることが、違法になることを知らない子どももたくさんいます。悪意なくアップロードしてしまうと、著作権侵害で訴えられる可能性もあります。
実際に、SNS上での評判がよいからとどんどん投稿していたら逮捕されてしまったという事例もあります。

トラブルに巻き込まれないために、保護者が気をつけておきたいこと

トラブルに巻き込まれないために、保護者が気をつけておきたいこと

子どもがSNSのトラブルに巻き込まれないために、気をつけておきたいことについてまとめます。

ペアレンタルコントロールを利用する

子どもがスマートフォンを使うときには、ペアレンタルコントロールを設定しましょう。これは、子どもが安全にスマートフォンを利用するために、アクセス制限などを行う機能です。

ペアレンタルコントロールでは、不適切なコンテンツにアクセスできないようにしたり、有害なアプリのダウンロードを制限したりする「フィルタリング」をかける、SNSアプリを使える時間を制限する、アプリ内課金の制限をするといったことができます。

スマートフォンを使うときのルールを決める

スマートフォンを子ども部屋に持ち込まない、○時になったら使わないなど、スマートフォンの使い方について、ルールを決めることも大切です。
保護者のいるところでスマートフォンを使っていれば、何か困ったときにはすぐ相談できるでしょう。また、子どもが困っている様子や悩んでいる様子がわかり、適切にサポートすることができるはずです。

SNSの使い方や危険性について話しておく

子どもにSNSへの理解がないと、制限をしても隠れて利用してしまうことがあります。SNSの使い方や危険性について、子どもによく話しておくことも大切です。

人の悪口を書き込まない、知らない人に写真を送らない、会おうと言われてもすぐ会いに行かない、個人情報を書き込まない、写真や動画を投稿するときは場所が特定されないよう気をつける、著作権の侵害についても、きちんと話して納得させたうえで、SNSを利用するようにしましょう。

インスタグラム、X(旧Twitter)、YouTube、TikTokには年齢制限があり、12歳以下でアカウントを作ることはできません。
小学生のうちはアカウントを利用させない方がよいでしょう。

保護者に相談できる雰囲気作りをする

SNSトラブルで困ったことが起きたとき、すぐ保護者に相談できる雰囲気を作っておくことも大切です。子どもがルールを破るのではないかとそればかり警戒していると、子どもは何かあったとき怒られると思って保護者に相談しづらくなってしまいます。
トラブルが起きたときに保護者がすぐ対応できるよう、普段からコミュニケーションをとっておくことも必要です。

安全面から子どもにスマートフォンを持たせるご家庭も多いですが、まずは保護者がSNSのトラブルやリスクについて理解しておくことが大切です。

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