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2023年9月3日

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子どもの成長を促す「ぬり絵」 ぬり絵で得られるさまざまな効果を解説します

たくさんの色を使って仕上げる「ぬり絵」は、子どもたちの想像力を刺激する楽しい遊びです。ぬり絵にはどのような効果があり、子どもの成長に役立っているのでしょうか。そのメリットと、ぬり絵遊びをするときの注意点についてご紹介していきます。

ぬり絵で得られる効果とは 色彩感覚や集中力のアップなど

ぬり絵で得られる効果とは 色彩感覚や集中力のアップなど

ぬり絵には、子どもの成長を促すさまざまな効果があります。

手先の器用さがはぐくまれる

ぬり絵は、決められた構図に沿って色を塗っていく遊びです。絵の中には、丸い形や四角い形、ジグザグやカーブなど、いろいろなパターンがあります。はみ出さないように注意しながら色を塗っていくことで、手先の器用さが鍛えられていきます

初めのうちは、はみ出てしまうことも多いものですが、徐々にクレヨンや色鉛筆を正しく使えるようになります。慣れてくると、濃く塗ったり薄く塗ったりすることもできるようになるでしょう。手先の器用さは、やがて絵を上手に描くことや文字をきれいに書くことにもつながっていきます。

目と手の動きが合うようになる

ぬり絵をするときには、白黒の線画で描かれている絵を見て、自由に色を塗っていきます。このとき、子どもの頭の中では「目でとらえたものに手の動きを合わせる」ということが行われています。
目と手の動きが合うようになることは、運動能力の向上にも関わります。この力がはぐくまれると、文字を正確に書いたり、ボールをうまく投げたり蹴ったりすることができるようになるのです。

色彩感覚が身につく

子どもがぬり絵を始めたばかりのころは、赤一色、黒一色など単色で塗りつぶして保護者を驚かせることもありますが、続けるうちに徐々に色彩感覚が身についていきます
この場所にはこの色を塗る、となり合った色とのバランスを考えるなど、子どもなりに工夫をするようになっていくのです。

また、空の色一つをとっても、青で塗りつぶすだけではなく緑色を混ぜてみたり、暖色系の色を入れて夕方の空を表してみたりと子どもの個性が表れるものです。さまざまな色を組み合わせて使うことによって、子どもの自由な発想を伸ばしていくことができます。

集中力アップに役立つ

枠からはみ出さないように塗ろう、きれいに塗ろうとするとき、子どもの集中力がはぐくまれていきます。また、「この部分にはどの色を塗ろうか」と考えているときも、子どもは集中して考えています。塗り終えるまで、飽きることなく没頭している様子も見られるでしょう。

達成感が得られる

ぬり絵は、完成したことがはっきりわかるため「できた」という達成感が得られやすい遊びです。自分なりに配色を工夫してできあがったぬり絵を眺めるときには、大きな満足感に包まれることでしょう。
達成感は「自分はできる」という自己肯定感にもつながります。自己肯定感が高まる経験がたくさんできると、自信を持ってさまざまなことに取り組むことができるようになります。

子どものぬり絵について、保護者がサポートできることとは

子どものぬり絵について、保護者がサポートできることとは

子どもがぬり絵で遊んでいるとき、保護者はどのようにサポートしたらよいのでしょうか。適切な対応についてまとめます。

子どもが取り組みやすいものから始める

まずは、子どもの年齢に合ったぬり絵を選ぶことが大切です。2~3歳ごろはクレヨンで広い範囲を塗れるものが取り組みやすいといえます。子どもにもよりますが、4~5歳ごろになって色鉛筆を使えるようになってきたら、細かい絵柄のものに取り組んでもよいでしょう。
ただ、○歳になったから細かい絵柄にしなければならない、と思う必要はありません。子どもの様子を見ながら、子どもが楽しめるものを選ぶようにしましょう。

大人の感覚で指摘しない

子どもは、人の顔の色を青くしたりいちごを黄色くしたりと、実際とは異なる色で塗ることもよくあります。大人から見ると間違いだと思うかもしれませんが、細かく指摘する必要はありません
大人の感覚で指摘すると、子どもの豊かな想像力を邪魔してしまうこともあります。子どもの自由な感性を大切に、間違いだと思っても指摘しないことが大切です。

「やらせなければ」と焦らなくてよい

周囲の子どもがぬり絵をしているからと「うちの子にもやらせなければ」と焦る必要はありません
物事を始めるのに適正な年齢は、周囲の子どもに合わせることではなく、子ども自身が「やりたい」と思ったときです。無理強いして、子どもがぬり絵を嫌いになってしまっては元も子もありません。
やらせてみて楽しそうに取り組んでいるなら続けよう、というスタンスでいれば大丈夫です。

できあがったらたくさんほめる

線からはみ出ていたり、色が混ざってしまったりと、うまく塗れていないこともあるかもしれません。でも、ぬり絵が完成したときには、ぜひたくさんほめてあげましょう
子どもは大好きな保護者にほめてもらうことで、「またやってみよう」という前向きな気持ちなります。
そして、続けているうちに徐々に上達していくものです。上達していく過程をほめることで、子どもはさらに自信をつけていけるでしょう。

子どもが描いているそばで見守る

保護者が忙しいときに子どもにぬり絵をさせるということもあるかもしれませんが、可能であれば、子どもがぬり絵をしているときはそばで見守るとよいでしょう。
子どもは、保護者が見てくれているという安心感から、のびのびとぬり絵を楽しむことができるはずです。絵ができあがっていく過程を説明してくれることもあり、子どもがどのようにぬり絵の世界観を想像しているのかがわかるでしょう。

子どもが「やってみたい」と思うぬり絵を選ぶことが大切

ぬり絵は書店や玩具店、文房具店などでも購入できますが、最近はインターネット上にも無料でさまざまなぬり絵をダウンロードできるサイトがあります。「ぬり絵 ダウンロード」といった検索ワードで探し、利用してみてもよいでしょう。
また、選ぶ際には保護者が決めてしまうのではなく、子どもが「やってみたい」と思うものを選びましょう。

ぬり絵は絵や字の上達に役立つだけではなく、集中力や「一人でできた!」という達成感を得て、自己肯定感をはぐくむうえでも効果があります。
子どもならではの感性を楽しみながら、子育ての一助としていけるとよいでしょう。

学研教室では、お子さまの「できた」という達成感がたくさん得られるよう、スモールステップでの細やかな指導を行っています。お子さまの健やかな成長をサポートする学研教室をぜひご活用ください。

学研教室をこの機会にぜひ、体験してください

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