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2023年10月13日

  • 小学生
  • 教育
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計算ミスが多いのはどうして? ミスをしやすいパターンとその対処法について

「子どもの計算ミスが多い」と心配している保護者は多いものです。算数の基礎となる計算問題が正確に解けるようになることは、これから学習を進めていくうえでとても重要なことといえます。子どもが計算ミスをしてしまう理由と、その対策についてまとめます。

子どもが計算ミスをしてしまうのはなぜ?

数字や計算式が描かれたプレートの画像

子どもが計算ミスをする理由には、いくつかのパターンがあります。それぞれの特徴について見ていきましょう。

計算ミスが起こる理由とは

とにかく速く解きたい

スピードを重視して、とにかく速く解こうとするとミスが多くなります。計算ドリル1ページを10分以内に解く、などの目標を決めて解く習慣がついていると「速く解く」ということに意識が向き過ぎてしまい、丁寧さに欠けることがあります。
急いで数字を書くため文字が乱れて、0を6、7を9などと見間違えてしまうこともあります。また、小数点の位置を間違えるといったことも起こりがちです。

見直しをしない

問題を解いたあと、見直しをするとミスに気づくことができます。見直しをする習慣がないと、ミスが多くなってしまいます。

ひっ算の桁数が合っていない

ひっ算では、数字の桁数を間違えて計算し、ミスをするケースが見られます。雑に数字を書いたり急いで書いたりすると、桁数が揃わなくなる可能性が高まります。

自分の答えが正しいと信じている

慎重な性格の子どもは間違っていないかどうか確認しますが、中には「自分の答えは正しい」と思い込んでいる子もいます。
問題を見て瞬間的に「あのパターンだ」と思い込み、他の可能性を考えずに勘違いしてミスをしてしまうこともあります。見直しをしないのも、このタイプの子どもに多く見られます。

ケアレスミスなのか理解不足なのかを見極めること

子どもの計算ミスを見ると、ケアレスミスをしてもったいないと思うこともあるでしょう。しかし、中には問題への理解不足が原因で、ミスをしていることもあります。
たとえば、繰り上がりや繰り下がりの概念が理解できていない、計算の順番がよくわかっていないといった可能性もあります。
ケアレスミスなのか、理解不足なのかをよく確認することも大切です。

計算ミスをなくすためにできる、具体的な方法とは

母親が男の子に電卓で計算する方法を教えている画像

計算ミスをなくすためにできる、具体的な方法についてご紹介していきましょう。

まずは「速さ」より「正確さ」

問題をスピーディーに解くことより、多少時間がかかっても、ミスをしないことの方が重要です。
子どもは速く問題が解けるとすごいと考えがちですが、速く解くよりも正確に解くことが大切だということを理解してもらいましょう。

問題を解いたら問題の見直しをする

問題を解いたら必ず見直しをしましょう。見直しをするときには、「たぶん合っているだろう」という気持ちではなく、「新たにこの問題を解き直す」という気持ちで取り組むのがポイントです。自分が解いた問題を見ると安心感を持ってしまい、見直しをしたつもりでも、間違いに気が付かないことも多いものです。
他の人が解いた問題の丸付けをするような気持ちで、冷静に間違いがないかを確認するのがおすすめです。テストでは見直しをしたうえで、時間があれば最初の問題から検算していくとよいでしょう。

数字は丁寧に書く

数字を雑に書いて見間違えることのないよう、丁寧に書く習慣をつけることも大切です。

ひっ算で桁数を間違えるのも、乱雑に書くことが原因のことが多いです。方眼紙タイプのノートを使っている場合は、きちんと線に沿って書くことを意識させましょう。
また、線の引いていない白い紙に書くと字が斜めになってしまい、桁数が揃えられないようなときは、位ごとに鉛筆で薄く縦の線を引くといった工夫をしてもよいでしょう。

鉛筆をきちんと削っていないと、6や9の丸い部分がつぶれてしまい、他の数字と見間違える可能性もあります。先の丸くなった鉛筆は使わないように習慣づけることも大切です。

計算するときは広いスペースを使う

文章題を解くときは、ノートの端やテスト用紙の端で計算をしがちですが、ひっ算を小さいスペースに書いていると、見間違いが起こりやすくなります。計算するときは計算用紙を準備する・テスト用紙の裏を使うなどして、できるだけ広いスペースを使って書くようにしましょう。

理解が不足しているところは勉強し直す

単なるケアレスミスではなく理解が不足しているときは、再度計算方法についてしっかり復習しましょう。算数は積み上げの教科です。取りこぼしのないよう、理解させることが大切です。

どこで計算ミスをしやすいのか、子ども自身にわかってもらう

子供が指を使って計算している画像

子どもが計算ミスをしないよう、保護者はどのようにサポートしたらよいのでしょうか。そのポイントについてまとめます。

子どもの作業を隣で見守る

子どもが計算をしているときに、前述の対処方法がきちんとできているか確認することが大切です。焦らず丁寧に取り組んでいるか、こまめに見直しをしているか、数字を乱雑に書いていないか、桁数を間違えていないかなどをよく確認しましょう。

子ども自身はできていると思っていても、見直しを忘れてしまったり、桁数がずれてしまったりすることもあります。ミスしやすいところを、子ども自身が自覚できるように声をかけていきましょう。

ミスをしてもいちいち責めない

子どもが同じミスをすると「さっきも言ったでしょう」「何度も同じことを言わせないでよ」などと、言いたくなってしまうかもしれません。しかし、いちいちミスを責められると、子どもは計算問題に取り組むのが嫌になってしまいます。
ミスを減らしていくためには、ある程度時間がかかります。子どもを責めるような言い方はなるべく避け、根気よく見守りましょう

ミスが少なくなってきたらたくさんほめる

そばで見ていると、子どもが間違えやすいところが徐々にわかるようになっていきます。その部分をフォローして、間違えやすいところを子どもに理解させましょう。
ミスが少なくなってきたら、ぜひそのことについてたくさんほめてあげてください。子どもはほめられると自信がつき、よりミスを減らしていくことにつながります。

学研教室では、経験豊富な先生が一人ひとりの学習状況や理解度に合わせて、適切にサポートしていきます。お子さまの算数学習で気になることがあるときは、学研教室をご活用ください。

学研教室をこの機会にぜひ、体験してください

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