2023年12月9日
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思い出のランドセル 卒業後は「保管」「リメイク」「寄付」「販売」「処分」のどれを選んだらよい?
小学校を卒業してランドセルを使わなくなったとき、どう処分したらよいのか悩んでしまう人も多いでしょう。そのまま家に置いておくか、思い切って処分した方がよいのか……使わなくなったランドセルの活用方法について詳しく解説します。
使わなくなったランドセルは「保管」「リメイク」「寄付」「販売」「処分」などで対応
使わなくなったランドセルは、処分するほかにもいろいろな活用方法があります。一つ一つ見ていきましょう。
思い出の品として保管する
6年間の思い出が詰まったランドセルを、すぐに処分してしまうのは寂しいと感じる子どもも多いものです。卒業のとき、ランドセルに寄せ書きをするケースもあり、そうなるとなかなか捨てる気持ちにはなれないでしょう。
小学校の思い出として、大切に自宅で保管するというのも一つの方法です。
ランドセルの中に、卒業文集や修学旅行、遠足のしおりなどを入れ、「小学校の思い出ボックス」として部屋に飾っておくのもよいものです。
ある程度年月が経ったら、倉庫やトランクルームを利用して保管してもよいでしょう。
リメイクして別の形で手元に残す
大きなランドセルをそのままの形で保管しておくのが難しい場合は、リメイクするという方法があります。
ランドセルは丈夫な素材でできているため、他の製品にリメイクすると長く使い続けることができます。
専門の業者に依頼すると、財布・ペンケース・パスケース・キーホルダー・システム手帳のカバーなど、さまざまなアイテムに生まれ変わらせることができます。かわいらしいミニランドセルにリメイクして、思い出として残す人も多いようです。
ランドセル工房や革製品の工房などでもリメイクのサービスを行っています。物づくりが得意なら、自分でリメイクに挑戦してみてもよいでしょう。最近は、ランドセルリメイクのワークショップなども開催されています。子どもと一緒に参加してみてはいかがでしょうか。
海外に寄付をする
使わなくなったランドセルを、海外の子どもたちに寄付するという方法もあります。日本製のランドセルは収納力や耐久性にすぐれているため、海外でも評価が高いものです。経済的に恵まれない地域ではランドセルを購入できないこともあり、日本からの寄付は好意的に受け取ってもらえることが多いようです。
インターネットで「ランドセル 寄付」と検索すると、多くの団体や組織がランドセルの寄付活動を行っていることがわかります。場合によっては集めているランドセルの種類を限定していたり、募集の時期が決まっていたりするところもあるので、内容をよく確認して寄付するとよいでしょう。
中古品として販売する
リサイクルショップ・インターネットオークション・フリマアプリなどを利用して、中古品として販売することも可能です。
ランドセルをできるだけ安く買いたい、壊れてしまって緊急に必要になったなど、中古のランドセルを求めている人は一定数存在します。
また、牛革やコードバンなどの「革素材」としてランドセルを探しているケースもあるようです。
ゴミとして処分する
不要だと判断した場合は、ゴミとして処分しましょう。その場合は、自治体のルールに沿って処分するようにしましょう。
ランドセルは形状が大きい、金具がついている、革製品を使っているなどの特徴があるため、燃えるゴミで出せないケースがあります。燃えないゴミや粗大ゴミとして収集しているところもあり、注意が必要です。処分の仕方がよくわからないときは、自治体のWebサイトを確認したり、窓口に問い合わせたりしてから出すようにしましょう。
ランドセルを活用したり処分したりする際に気をつけること
使わなくなったランドセルの活用や処分について、気をつけておきたいことをまとめます。
保管するとき
ランドセルをそのまま保管すると、思い出として形に残すことができます。ただ、再利用することはほぼないため、いつまで取っておくかについては、いずれ考えなければならないでしょう。
ランドセルは湿気を嫌うため、棚などにしまう場合はよく干してからしまうとカビ繁殖の防止になります。ランドセルの中に乾燥剤を入れ、不織布で包んでおくときれいな状態で保管することができます。部屋の中に飾っておく場合は、ときどきクリーニングをするなどのお手入れをして、きれいな状態を保つようにしましょう。
リメイクするとき
業者にリメイクをお願いするときには、アイテムによって相応の費用がかかります。また、お願いする業者によってもかかる費用は異なりますので、予算の中で検討することが必要になるでしょう。
傷がついていたり革の状態が悪かったりすると、リメイクできないこともあります。人気の工房では、予約待ちのため、作品が仕上がるまでに時間がかかる場合もあります。
海外に寄付をするとき
傷が多い、金具が壊れているなど、ランドセルの状態があまりよくない場合は、寄付を受け付けてもらえないこともあります。これから他の子どもが使うことを考えて、できるだけきれいな状態のランドセルを寄付することを意識しましょう。
募集団体によっては、学校指定のランドセルは受け付けていないなどの条件がついていることもあり、条件をよく確認することが大切です。また、送料は自宅から国内倉庫までのみ、海外輸送の費用も含める、倉庫へ直接持ち込みが可能など、さまざまなパターンがあります。募集時期についても確認する必要があるため、やや手間がかかるという印象はあるでしょう。
中古品として販売するとき
中古品として販売し、収入が得られるというのが大きなメリットです。インターネットオークションやフリマアプリで出品する場合は、自分で値付けができるのもよいところです。
ただ、リサイクルショップに持ち込む、出品のために相場を調べる、販売ページを作り込む、販売の管理をする、売れた際のやり取りをするなどの手間は大きく、場合によっては売れ残ってしまうという可能性もあります。
ゴミとして処分するとき
保管したりその他の活用方法が難しかったりする場合は、捨てるという選択肢になることもあるでしょう。ただ、いきなり捨てると子どもがショックを受けてしまう可能性もあります。必ず子どもと相談して、納得してから捨てるようにすることが大切です。
子どもの気持ちに配慮しながら、予算やかかる手間を考える
使わなくなったランドセルをどのようにしたらよいのかについて、解説しました。いくつかの方法の中から、各家庭に合った方法を選ぶようにしましょう。
子どもにとって小学校6年間の生活にはたくさんの思い出が詰まっているものです。子どもの気持ちを第一に考えながら、予算やかかる手間を考慮してランドセルの活用や処分を考えるとよいでしょう。