2024年1月9日
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子ども同士で遊ぶ約束をしたとき、守っておきたいルールやマナーとは
小学生になると、友達同士で遊ぶことが多くなります。保護者の目が届きにくくなるため、少し心配……という方もいるでしょう。子ども同士で遊ぶ約束をしたときの基本的なルールや、保護者と子どもとの間で守っておきたいことなどについてまとめます。
子どもだけで遊ぶときに、押さえておきたい基本ルール
子どもが保育園や幼稚園のころは保護者が付き添って遊ぶことが多いですが、小学校に入学すると子ども同士で約束して遊ぶようになります。子どもだけで遊ぶ際には、安全性が確保されているかや、マナーが守れているかどうかなども気になるところです。
まずは、基本的に押さえておきたいルールについてご紹介します。
誰と遊ぶのか
小学校では新しい友達ができたりクラスの人数が増えたりして、保護者の知らない友達と遊ぶ機会も出てきます。子どもが遊びに行くときは、誰と遊ぶのか、名前をきちんと聞いておくことが大切です。
どこで遊ぶのか
外で遊ぶのか、誰かの家に行って遊ぶのかなど、遊ぶ場所の確認も必要です。場所を確認しておくと、不測の事態があったときすぐに対応することができます。
自転車に乗って遊びに行くようになると行動範囲が広がり、今まで行ったことのない場所へ行くこともあります。公園ならどこの公園なのかまで聞いておきましょう。
また、子どもが新しい友達の家に行ったとき、そのことを知らないと、後日その友達の保護者と会ったときにあいさつをしたりお礼を言ったりすることができません。その後の保護者同士のコミュニケーションや、子ども同士の付き合いにも影響するため、遊ぶ場所は必ず確認しましょう。
何時から遊ぶのか
子ども同士でありがちなのが、遊ぶ約束はしたものの時間を決めていないというケースです。放課後に「あとでね」と声をかけて別れても、子どもによって学校から帰ってきてすぐなのか、家でおやつを食べてからなのか、宿題を済ませてからなのか、それぞれの感覚は異なります。
時間を決めていないと、待っていたのに相手が来ないといったことが起こり、約束をやぶった、やぶられたと誤解して友達関係に影響が出ることもあります。
帰ってくるのは何時なのか
子どもは夢中で遊んでいると、時間を忘れてしまうこともあります。帰りが遅くなると、事故や事件に巻き込まれる危険性が高まります。そのため、何時までに帰ってくるという約束をきちんとしておくことが大切です。地域によっては5時や6時のタイミングでチャイムや音楽が流れるところもあります。そのタイミングで帰るという約束をしておいてもよいでしょう。また、どこにいても時間が確認できるよう、キッズ携帯を持たせるのも一つの方法です。
時間を決めたり守ったりすることは、子どもの自主性や自立心を育てることにもつながります。
子ども同士で遊ぶ約束をしたとき、子どもに伝えておきたいルール
子どもの安全性や周囲への配慮を考え、子どもと約束しておきたいことや伝えておきたいルールについてご紹介します。
初めての場所や知らない場所は保護者と一緒に行く
子どもが初めて行く公園など、行き方がわからない場合は保護者が一緒に行くようにしましょう。一人で道を探しながら歩いていると周囲に注意が向かなくなり、事故や犯罪に巻き込まれるリスクが高まります。特に、低学年の間は保護者が付き添って行った方がよいでしょう。
友達と待ち合わせて目的の場所に行くときも、帰りに途中で友達と別れてから道がわからなくなることもあります。自分と友達がわかる場所に着くまでは一緒にいる、携帯電話で保護者と連絡が取れるようにしておくなどの対策をしておくことが大切です。
危険な場所や不審者情報を共有する
けがをしたり事故に遭ったりする可能性のある場所をあらかじめ確認し、子どもには決して近づかないよう伝えておきます。
また、不審者情報が出たときには子どもたちだけで遊びに行かないなどのルールも徹底しておきましょう。
危ない遊びはしない
周囲に迷惑をかけそう、けがのリスクがありそうといった遊びは、避けなければなりません。危ない遊びはしないよう、日頃から伝えておきましょう。子ども同士で盛り上がっていると、その線引きがあいまいになることがあります。「この遊びはよくない」と感じたときに、やめる意識を持ってもらうことが大切です。
公園のルールを守る
公園によってはボール遊びをしてはいけない、フリスビーなどを投げて遊ぶものは禁止などのルールがあります。また、設置されている遊具は決められた遊び方以外で遊ばない、対象年齢が書かれている場合はそれを守るといったことも重要です。ルールを守って遊ぶことをしっかりと伝えておきましょう。
友達の家で遊ぶとき
外だけではなく、友達の家に遊びに行くこともあるでしょう。他のお家に行くときには、相手の家に迷惑をかけたり不快感を与えたりしないよう、最低限のマナーを守る必要があります。
あいさつをする
友達の家に入るときには、「こんにちは」「お邪魔します」など、きちんとあいさつをするようにしましょう。同様に、帰るときには「ありがとうございました」「お邪魔しました」とあいさつをします。
お菓子やジュースを身勝手に欲しがらない
友達の家に行って「お菓子が欲しい」「ジュースが欲しい」などと身勝手に言うことは避けましょう。同様に、勝手に冷蔵庫を開けたり、食べ物を探したりするのもNGです。また、勝手に家の中を歩き回ることもしないようにしましょう。
自分の家とは違い、よその家にはその家のルールがあることを、子どもにきちんと理解させることが大切です。
自分の家で遊ぶとき
子どもが自分の家へ友達を呼ぶこともあるでしょう。その場合も、守ってほしい家のルールがあれば、しっかり子どもに伝えておきます。子どもから言いにくい場合は、保護者から友達に伝えてもかまいません。お互いに嫌な思いをすることなく、子ども同士で楽しく遊べるよう配慮しましょう。
大人も適宜フォローしながら、子どもの自主性を育てるきっかけに
子ども同士で遊ぶ約束をすることは、子どもの自主性を育てていくうえでも大いに役立ちます。ただ、お互いの家で遊ぶときや送り迎えが必要なときには、大人のフォローが必要なこともあるでしょう。
よく遊ぶ友達の保護者とは、授業参観や保護者会などの機会に、顔見知りになっておくことをおすすめします。日頃のお礼を言うだけではなく、思ったより帰りが遅いときなどにLINEやメールなどで連絡を取り合うこともできるはずです。
適宜フォローしながら、子どもの成長をうまく見守っていけるとよいでしょう。