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2024年5月5日

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子どもの生きる力をはぐくむ「徳育」 保護者が心がけておきたいポイントとは

いつの時代も社会は変化しています。ともすると、人間関係が希薄になりやすい現代、道徳心や倫理観、思いやりや責任感などをはぐくむ「徳育」が注目されています。徳育とはどのようなものなのか、解説していきましょう。

子どもを育てていくうえで必要な要素と「徳育」の関わり

子どもを育てていくうえで必要な要素と「徳育」の関わり

徳育は、人が生きていくうえで必要な要素のうちの1つとされています。まずは、その大切な要素、三育・四育・五育という考え方をご紹介します。

三育

「三育」は、知育・徳育・体育の3つを指します。
簡単にいうと、知育は知識や教養を身につけること、徳育は道徳心や倫理観を養うこと、体育は健康な体作りをしていくことといえます。
どれか1つだけではなく、3つをバランスよく育てていくことが大切とされています。

四育

三育に「食育」を足したものが四育です。農林水産省のWebサイトに「食育は、生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきものと位置付けられる」という記載があります。

五育

四育に「才育」を加えたのが五育です。才育は、一人一人の異なる才能を見つけて伸ばしていくことをいいます。

徳育とは

徳育は、三育・四育・五育の中の1つですが、それぞれの概念と重なる部分も多いといえます。たとえば、知育で身につける知識や教養には人として大切な道徳を学ぶ面もあり、食育では生産者への感謝の気持ちを学ぶことになるでしょう。
教育基本法では、徳育について「『社会(その国、その時代)が理想とする人間像を目指して行われる人格形成』の営みとし、幅広い知識と教養、豊かな情操と道徳心、健やかな身体を育むという、知・徳・体の調和ある人格の完成を目指す教育の根幹を担うもの」と記されています。

現代の子どもに徳育が必要と考えられるのはなぜか

現代の子どもに徳育が必要と考えられるのはなぜか

徳育はどの時代でも必要なものですが、現代の子どもたちに特に必要とされる理由について見ていきましょう。

インターネットの影響

今の子どもたちは、生まれたときからインターネットがある環境で育っています。インターネットは子どもの興味や可能性を簡単に広げられる一方、誤った情報を鵜呑みにしたり、他者への思いやりに欠けた発信をしてしまったりするリスクもあります。インターネットが原因で、規範意識や自制心が低下し、リアルな人間関係を作りにくい子どももいるという指摘もあります。

核家族化・少子化の影響

核家族化で祖父母世代と触れる機会が減ったり、少子化の影響で子ども同士の関わりが少なくなったりしているという問題もあります。

社会の風潮の変化

地域のつながりが減り、他者への関心が薄れて「自分さえよければよい」という社会の風潮も見られるようになってきました。他人に関心がないために、自分に直接関係のない人に対しては道徳心が働かなくなることも考えられます。

家庭でできる徳育とは 年齢ごとの関わり方や日常生活でできること

家庭でできる徳育とは 年齢ごとの関わり方や日常生活でできること

徳育は乳幼児期から行うことが大切です。そのため、子どもの徳育については家庭での関わり方が大変重要になります。家庭では、どのようなことを意識して徳育を行えばよいのでしょうか。

年齢による関わり方

乳幼児期

保護者との関わりが深い乳幼児期は、何よりも愛着の形成が必要です。この時期の保護者との関わりが、今後生きていくうえで他者と信頼関係を築いていく基礎となります。子どもには常に愛情を伝え、子ども自身が「受け入れてもらえている」と感じられるような安心感を与えることが大切です。
また、基本的な生活習慣を身につけさせることも意識しましょう。

小学校低学年

集団生活の中で、社会のルールを守ることをしっかりと教えます。人として行ってはいけないことと、行うべきことを知識として取り入れる時期です。基本的な善悪の判断が身につくよう心がけましょう。

小学校高学年

小学校高学年になると少しずつ抽象的な概念が理解できるようになり、本で読んだり話を聞いたりしたことを、頭の中でイメージできるようになります。次第に相手の立場や気持ちになって考えることもできるようになるでしょう。
一方で、自我が芽生えはじめて周囲と自分を比較するようになり、劣等感を持ちやすくなるのもこの時期です。得意なことをほめて伸ばし、自己肯定感や責任感を持てるよう働きかけることが大切です。

日常生活でできること

挨拶をしたり感謝の気持ちを伝えたりする

朝起きたら「おはよう」、食べるときには「いただきます」、何かしてもらったら「ありがとう」など、家庭の中で挨拶や感謝の言葉を習慣づけるようにしましょう。
また、早寝早起きをする、家族そろって食事をとるなど、生活習慣を整えることも大切です。

祖父母など異年齢の人と触れ合う

長期休みなどを利用して、祖父母など普段触れ合うことのない異年齢の人と過ごすのもおすすめです。体調を気遣う必要のある人がいることや、意外な知識を得て祖父母や保護者を敬う気持ちを持つきっかけになるでしょう。

地域の行事などに参加してみる

地域の行事などに参加して、普段とは異なる人間関係を知ることも大切です。よく知っている人の中では言わなくても伝わるような場面でも、自制心を持ってものごとを伝えたり、迷惑にならない配慮をしたりできるようになるでしょう。

徳育の基本は家庭での教育にありますが、普段とは異なる環境や異年齢の人たちとの関わりも大切です。基本的なルールを守ることや相手を思いやるといった道徳性を学び、子どもたちの成長へつなげていけるとよいでしょう。

学研教室では、異学齢集団の中で学習を行います。人と人とのふれあいの中で学ぶことや、一人一人に目を配り、教室でのあいさつを大切にすることなど徳育面も重視しています。お子さまの徳育の一助として、学研教室をぜひご活用ください。

学研教室をこの機会にぜひ、体験してください

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