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2024年6月5日

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「自己効力感」って何だろう? 「やればできる」を育てるための子どもとの関わり方をご紹介

わが子には、自分の力を信じてチャレンジする心を持ってほしいと願う保護者は多いことでしょう。そんな自己効力感を高めるには、どうすればよいのでしょうか。自己効力感を持つことの利点と、その力を高めていくために保護者ができることについてまとめます。

自分の力を信じて「やればできる」と思うのが自己効力感

自分の力を信じて「やればできる」と思うのが自己効力感

まずは「自己効力感」の意味について、解説しましょう。

自己効力感とは

自己効力感は、何かの問題や課題に直面したとき「自分なら乗り越えられる」と感じられる力のことをいいます。たとえば、スポーツで難しい技に取り組もうとするとき「やればできる」と思うことができれば、挑戦してみようという気持ちが湧いてくるでしょう。失敗を恐れず挑戦できるという意味で、自己効力感は子どものやる気や勇気を支える重要な感覚といえます。

自己肯定感との違い

自己効力感とよく似た言葉に「自己肯定感」があります。言葉自体は似ていますが、意味は少し異なります。
自己効力感は、前述の通り自分の能力を信じる気持ちです。「自分には能力があるからできる」「自分のスキルならこの問題を乗り越えられる」と思うのが自己効力感です。
一方の自己肯定感は、自分自身の価値を認められることを指します。自己肯定感が高いと、自分の苦手なことや欠点などがあっても「それが自分らしさなんだ。自分はそれでいいんだ」と前向きにとらえることができます。

自己効力感が高いと自分に自信を持てるようになるため、結果的に自己肯定感もアップするということはいえるでしょう。

自己効力感が高いと積極性が高まり、いろいろな面でよい影響が表れる

自己効力感が高いと積極性が高まり、いろいろな面でよい影響が表れる

自己効力感が高いと、どのようなメリットがあるのでしょうか。自己効力感が高い子どもの特徴を見ていきましょう。

ものごとに積極的に取り組める

「自分ならできる」という気持ちは、ものごとへ取り組む際の積極性につながります。自己効力感が低いと「できないかもしれない」「失敗しそう」と尻込みしてしまい、なかなか行動に移すことができないでしょう。自己効力感が高い子どもは、失敗を恐れず何ごとにも積極的に取り組むことができます。

学力や技術がアップしやすい

ものごとに対する積極性は、勉強や習い事などにも生かされます。難しい問題や初めて習うことにもどんどんチャレンジしていくことができるため、経験を積み重ねやすくなります。たとえ失敗しても「次はできる」と信じて取り組むので、早い段階で結果が得られるのもよいところです。
多くの経験がさらに自信へとつながり、相乗効果で学力や技術がアップしていきます。

自分の意志で行動できる

自己効力感が低いと、自分の力を信じられないので自らの意見が言えず、判断は人任せになりがちです。しかし、自己効力感が高い子どもは自分の意志をしっかり持っているため、自分の判断で行動することができます。的確な判断力は、大人になってからも求められる「非認知能力」の一つであり、今後の生きやすさにも影響するでしょう。

人間関係をうまく築ける

「こんなことを言ったら嫌われるかもしれない」「自分の言うことなんて聞いてもらえない」という気持ちでいると、人とコミュニケーションをとるのが難しくなります。しかし、自分の意見をしっかり言える子は周囲からの信頼を得やすいため、人間関係をうまく築いていくことができます

子どもの自己効力感を高めるには、小さな成功体験を積み重ねることが大切

子どもの自己効力感を高めるには、小さな成功体験を積み重ねることが大切

それでは、子どもの自己効力感を高めるため、保護者はどのようなことに気をつければよいのでしょうか。一つ一つご紹介していきましょう。

成功体験を積み重ねる

自己効力感を高めるためには、いきなり難しい課題に取り組むのではなくスモールステップで進めていくことが大切です。
たとえば、学力アップを目指す場合、最初から多くの問題を解かせるのではなく、基礎的な問題を少しずつ解くことから始めるというイメージです。小さな成功体験を重ねることが、「勉強ができた」という自信へとつながっていきます。

小さなことでも感謝の気持ちを伝える

毎日子どもと過ごしていると、できることが当たり前に感じてしまうこともあるものです。家族のために役立っていることをしていても、子ども自身もそれほど大したことではないと思ってしまうでしょう。玄関の靴をそろえてくれた、食事の後片付けを手伝ってくれた、新聞を取ってきてくれたなど、小さなことでも「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えることで、子どもの自己効力感は高まっていきます。

成功した「モデル」を示す

経験値の少ない子どもには、成功しているモデルを示すのも効果的です。たとえば、習い事などで、がんばって成果を出した子の様子を紹介すると、子どもは成功のイメージをつかみやすくなります。ただし、「あの子はできてすごいね。どうしてあなたはこうできないの」などとできる子と比較するのはよくありません。「あんなふうに取り組むとうまくできるようになるんだね。同じようにトライしてみようか」と、ポジティブに伝えるのがポイントです。

失敗より成功に着目する

保護者の立場からすると、どうしても子どもの失敗に目が向きがちです。ただ、失敗を責めると、子どもは自信をなくしてしまうため注意が必要です。失敗したことよりも成功したことに気持ちを向けるよう意識して、うまくいったときに褒めるよう心がけるとよいでしょう。

手助けしすぎず子どもにまかせる

子ども自身でものごとをやり切るという体験が、自己効力感を高めます。失敗しないよう手助けしたくなる気持ちもわかりますが、できるだけ子どもにまかせることも大切です。子どもが困って助けを求めてきたらアドバイスをするという距離感で、温かく見守るようにしましょう。

成績のよい子どもは自己効力感が高い傾向にある

自己効力感の意味と大切さ、また、その力を高めていく関わり方についてご紹介しました。
子どもの自己効力感を育てることは、非認知能力を高めることにもつながります。お子様の非認知能力を高める一助として、学研教室をぜひご活用ください。

学研教室をこの機会にぜひ、体験してください

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