2024年6月17日
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子どもに「自信」をつけさせるためには? 「コミュニケーション」と「成功体験」の大切さ
自信があると何ごとにも積極的に取り組みますが、ひとたび自信を失うと、チャレンジすることが怖くなってしまうものです。子どもは大人のちょっとした声かけで、自信を失ってしまうことがあります。適切な対応を知り、子どもの自信を育てていきましょう。
子どもが自信を失ってしまうのはどうして?
子どもが自信を失ってしまうのは、なぜなのでしょうか。その理由について見ていきましょう。
「愛されていない」と感じている
子どもの自信は保護者に愛されている、認められているというところからついてくるものです。子どもの話を流して聞く、子どもが興味を持っていることに関心を示さないといった行動は、子どもの不安を高めてしまいます。「愛されていない」「認められていない」という気持ちが、子どもの自信を失わせてしまうのです。
褒められる経験が少ない
「できた」「がんばれた」と思ったことを褒めてもらえないと、子どもは自信を失くしていきます。たとえば、テストで90点をとったときに「あと10点で100点だったのに」と言われると、90点とれたことよりも10点とれなかったことが子どもの心に残ってしまいます。何をしても褒めてもらえないと、自分はできないんだと思い込んでしまう可能性があります。
失敗したときひどく怒られた経験がある
失敗したときに、ひどく怒られると子どもは失敗を恐れるようになります。「また、失敗するかもしれない」「きっと怒られる」と思ってチャレンジすることをやめてしまうでしょう。また「失敗する自分は価値がない」と考えて、なかなか行動を起こすことができなくなってしまいます。
きょうだいや友達と比較される
「お兄ちゃんはできているのに、どうしてできないの」と言われたり、「お友達はみんなやっているのに」などと比較されたりすると、子どもは他者と比べて自分は劣っているという感覚に陥り自信を持てなくなっていきます。
自分で判断する機会が少ない
常に保護者が先回りして子どもの行動を決めていると、自分で判断する機会を失ってしまいます。子どもは自分の判断に自信が持てなくなり、何ごとも保護者に確認しなければ動けなくなってしまう可能性があります。
子どもに自信を持たせるには、小さな成功体験を積み重ねることが大切
子どもが自信を持てるようになるために、保護者ができることをご紹介していきましょう。
子どもに愛情を伝える
子どもは保護者からの愛情を感じることで、自分に自信を持てるようになります。日頃から子どもとコミュニケーションをとり、しっかりと愛情を伝えましょう。常にベタベタとスキンシップをするなどの必要はありませんが、子どもが求めてきたときにはきちんと向き合う姿勢が大切です。
小さなことでも褒める
子どもは褒められることで自信をつけていきます。小さなことでもこまめに褒めるよう心がけましょう。褒めるときは結果を評価するのではなく、そのプロセスを褒めるのがポイントです。結果が伴わなくても、取り組み方が間違っていなかったことがわかれば、それが子どもの自信につながります。
失敗しても次があることを教える
失敗は、改善点を見つけるよい機会となります。失敗したことを責めるのではなく、その失敗を次につなげることが大切です。失敗してもやり直せば次のステップに進めることを教えてあげるとよいでしょう。
小さな成功体験を積み重ねる
子どもの好きなことや得意なことなら、うまくできる瞬間があるはずです。また、子どもにできる家事をまかせてみて、やってくれたことに対して感謝するのもよい方法です。小さな成功体験の積み重ねが、子どもの自信をはぐくんでいきます。
子どものよいところに目を向ける
保護者はどうしても子どものできないところに目が向いてしまいがちですが、意識して子どものよいところに目を向けることも大切です。それぞれの個性を大切に、よい面を伸ばしていくことを意識するとよいでしょう。
前向きな言葉がけを意識する
子どもは保護者の言葉にとても敏感です。子どもが少し自信を失くしているときは「できるかもしれないからがんばってみようか」「うまく行くかもしれないよ」など、できるだけポジティブな言葉がけをするようにしましょう。
決めるときは選択肢を与える
何かを判断しなければならないときは、すぐに答えを教えるのではなく、子ども自身で考える習慣をつけさせることも大切です。「こっちとこっち、どっちがいい?」と、選択肢を与えると子どもも判断しやすくなります。やがて、自分の判断に自信が持てるようになっていくはずです。
子どもが自信を持てるようになるため、保護者が気をつけておくとよいこと
子どもの自信を失わせないために、保護者が気をつけておくとよいポイントをまとめます。
最初から「無理」と決めつけない
「この子には無理」「興味を持つはずがない」と、最初から決めつけてはいないでしょうか。保護者がそのような姿勢だと、子どもも「自分には無理なんだ」と思って挑戦することをやめてしまいます。子どもの可能性はどこにあるかわかりません。思い込みや決めつけはしない方がよいでしょう。
失敗しても怒ったり叱ったりしない
怒られることは、感情的に相手のイライラなどの気持ちをぶつけられるため、大人が思う以上に子どもに大きなダメージを与えてしまいます。
また、失敗して傷ついたり落ち込んだりしている子どもは、自分の気持ちでいっぱいになっています。そうした状態では、いくら叱ったとしても、子どものためを思ったアドバイスや注意は届かないでしょう。
子どもは失敗を繰り返しながら成長していくものです。小さな失敗をつど指摘したり、きつく叱ったりすることが重なるとすべてを否定された感覚に陥り、子どもは保護者から見放されたと絶望してしまいます。失敗から学べることを子どもと一緒に考えるようにしましょう。
子どもとのコミュニケーションをしっかりとる
子どもとコミュニケーションがとれない状態が続いていると、子どもは愛情不足を感じて自信を失ってしまいます。子どもが話を聞いてもらいたいというときには、しっかり向き合うことが大切です。
保護者自身も心身の状態を安定させる
子どもは保護者の姿をよく見ています。保護者が自信を持てずに過ごしていると、子どもも不安になり、自信を持つことが難しくなってしまいます。リラックスタイムを設けるなど、保護者自身も心身の状態を安定させることを心がけましょう。
新しいことに挑戦するとき、自信を持って取り組めるように
新しいことに取り組むときには、不安がつきものです。「自分ならできそう」という自信がないと、前へ進むことは難しくなってしまいます。日々の小さな成功体験の積み重ねを目指して、少しずつ子どもが自信を持って過ごせるようサポートしていけるとよいでしょう。
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