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2024年4月21日

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小学校の算数で習う「単位」はどう覚える? 丸暗記ではない覚え方のコツ

小学校の算数ではたくさんの単位が登場します。日常生活ではあまりなじみのない単位もあり、覚えることに苦手意識を持ってしまう子どもも多いものです。そこで今回は、できるだけ覚えやすく忘れにくい単位の考え方についてご紹介します。

小学校で習う単位は、重さ・長さ・容積・体積・面積の5つ

小学校で習う単位は、重さ・長さ・容積・体積・面積の5つ

単位を覚えていくには、まずその意味を理解することが大切です。

基本となる単位

小学校では、重さ・長さ・容積・体積・面積の5つを習います。

g(グラム)、m(メートル)、l(リットル)が基準になる

g(グラム)m(メートル)l(リットル)は、基準となる単位です。ここにk(キロ)c(センチ)mm(ミリ)をつけると、それぞれ1,000倍、1/100、1/1,000という意味になります。

h(ヘクト)、d(デシ)

h(ヘクト)は100倍、d(デシ)は1/10を表します。

重さ 1mg 1g 1kg 1t
長さ 1mm 1cm 1m 1km
容積 1ml 1dl 1l 1kl
体積 1mm3 1cm3 1m3 1km3
面積 1mm2 1cm2 1m2 1a 1ha 1km2

基準になる単位を中心に、それぞれの単位が何倍、何分の1になっているかを考えると、覚えやすくなります。

単位の覚え方のコツは、丸暗記ではなく関連づけて考えること

単位の覚え方のコツは、丸暗記ではなく関連づけて考えること

基準になる単位から見て、1,000倍、1/1,000は比較的覚えやすいといえるでしょう。それ以外のところについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

1tは1,000kg

1tは、1kgを1,000倍した重さです(1t=1,000kg)。gからtに表記が変わりますが、同じ重さの単位だということをきちんと覚える必要があります。1mgを1,000倍すると1g、1gを1,000倍すると1kg、1kgを1,000倍すると1t(1,000kg)という関係になります。
また、よくある間違いは、1tが100kgだったか1,000kgだったかがわからなくなるケースです。そのようなときは、「100kgの体重の人はいるけれども1,000kgの人間はいない」など、身近なことがらをイメージしながら覚えるとよいでしょう。

1l は1,000cm3

容積と体積の変換がわかりにくいという子どもも多いものです。
容積は、ある容器にどのくらい入るかを表す単位、体積は、物体が空間に占める大きさを表す単位です。バケツの中に入っている水の容量が容積、バケツ自体の大きさが体積というと、イメージしやすいかもしれません。
容積は、mldllklで表され、体積はmm3cm3m3km3で表されます。容積と体積は同じように考えることができ、変換が可能なので単位が違ってもイコールでつなぐことができるのです。
容積と体積の変換を覚えるには、1lが1,000cm3と覚えておくのが一つのコツです。1lの牛乳パックを想像して、これが10cm×10cm×10cm=1,000cm3と同じ、と覚えておくとよいでしょう。

1mlは1cm3

1lは1,000mlなので、1,000mlと1,000cm3は同じといえます。両方を1/1,000して考えると、1mlと1cm3は同じということになります。
単に丸暗記をするのではなく、このように関連づけて考えると単位の変換が覚えやすくなります。

10m×10mが1a(アール)、100m×100mが1ha(ヘクタール)

日常生活であまり登場しないのがaという単位です。1aは1辺が10mの正方形です。10m×10mは、100m2なので、100m2=1aということになります。一般的な教室の広さは7m×9mくらいといわれており、1aを想像するときは、教室の広さをイメージしてみるとよいでしょう。

同様に、haも日常で使うことがあまりないため覚えにくい単位といえます。1haは1辺が100mの正方形です。100m×100mは、10,000m2なので、10,000m2=1haということになります。1haは野球場くらいの広さになります。ニュースで田畑の広さを説明するときなどに使用されているため、単位を知ってから日常で登場するシーンに気づくかもしれません。

1a=100m2を基準に考え、それを100倍すると100aは10,000 m2となります。10,000m2=1haなので、100aは1haと同じということがわかります。1つ1つバラバラに暗記するのではなく、このように連続して考えていくのがポイントです。

mm(ミリ)、m(メートル)、k(キロ)の関係は、g(グラム)、l(リットル)と共通する

1mは1mmを1,000倍した長さです(1mm×1,000=1m)。さらに、1kmは1mを1,000倍した長さになります(1m×1,000=1km)。つまり、1mmを1,000倍すると1m、1mを1,000倍すると1kmのように、mmとkmの間にmを入れて考えると、その関係がわかりやすくなります。

この関係は、前述のようにg(グラム)、l(リットル)とも共通しています。
1mgを1,000倍すると1gになり、1gを1,000倍すると1kg。
1mlを1,000倍すると1lになり、1lを1,000倍すると1kl。

m(メートル)とcm(センチメートル)、l(リットル)とdl(デシリットル)の関係

mには1/100のcmが、また、lには1/10のdlがあります。10mmが1cm、100cmが1m、また、100mlが1dl、10dlが1lとなり、それぞれ個別に覚える必要があります。
ここで気をつけたいのは、1cmは1㎜の10倍、1dlは1mlの100倍というところです。10倍と100倍を混同しやすいので、この違いをしっかり覚えておくことが大切です。

m2(平方メートル)とm3(立方メートル)に注意

mの場合は100cmで1mですが、m2になると100cm×100cmで10,000cm2になります。
さらに立体のm3になると、100 cm×100 cm×100 cmで1,000,000cm3となります。
前述のmm、m、kとの関係とは、異なるため注意が必要です。

単位のしくみを理解しながら覚えていくとよい

多くの単位を丸暗記しようとすると、それだけで面倒になり、なかなか頭に入っていかないものです。特に、単位の換算はしくみを理解していないと覚えにくいといえます。しくみを理解することで、覚えやすく忘れにくくなっていくでしょう。

単位がなかなか覚えられない、関係性をうまく理解できないというときには、学研の算数学習を活用してはいかがでしょうか。オンライン学習をお考えの際には、双方向の指導でお子さまのつまずきを丁寧にサポートする、学研教室オンラインをご活用ください。

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