2024年5月9日
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子どもの「リーダーシップ」をはぐくみたい! 保護者がサポートできることとは
「うちの子はおとなしいからリーダーシップなんて取れない」と考える保護者の方もいるかもしれません。しかし、リーダーシップは、保護者の関わり方によってはぐくむことができるものです。リーダーシップをはぐくむためにできることについて考えていきましょう。
リーダーシップをはぐくむうえで必要となる力

リーダーシップをはぐくむために、身につけたい力についてご説明しましょう。
主体性を持って行動する力
自分自身で考え判断して、主体的に行動する力です。「誰かがやってくれるだろう」という人まかせの姿勢ではなく、集団の中で自分が何をしたらよいか、どのように動いたらよいかを常に考えることが大切です。
コミュニケーション能力
何かを達成しようとするときには、周囲の人と協力しながらものごとを進めていく必要があります。他者と協力するためには、相手の気持ちを想像して寄り添うことが大切です。コミュニケーションをとって信頼関係を築く中で、リーダーシップを発揮することができるようになるでしょう。
ものごとを判断する力
何かものごとを決めなければならないとき、的確に判断する力も大切です。迷ってしまってなかなか決断できなかったり、人の意見に左右されたりしていると、ものごとは進みません。自分の意見をしっかり持っていれば、正しい判断をすることができるでしょう。
やりとげる力
自分にはとても無理だと感じたり、途中であきらめたくなったりすることもあるかもしれません。そのようなときに、もう少しがんばってみよう、あきらめずに続けてみようと考えられる力も必要です。
全体を見ることができる力
子どもは、どうしても自分の視点でものごとを考えてしまいがちです。そうすると視野が狭くなり、適切な判断ができなくなることもあるでしょう。視野を広げてものごとを考えたり判断したりするときには、俯瞰して全体を見ることが大切です。
統率し牽引する力
リーダーシップが取れる人は、全体をまとめてグループを引っ張っていく力があります。上記のような力が身につくと、自然と人を統率し牽引する力もついていきます。
リーダーシップをはぐくむために保護者ができることとは

子どものリーダーシップをはぐくむために、保護者ができることについてまとめます。
自分で決める習慣をつける
着ていく服や外食のときのメニュー選びなど、日ごろから子ども自身で決める習慣をつけるよう心がけましょう。自分で何かを決めることは、子どもの主体性をはぐくむ基本となります。ときには子どもの判断が正しくないこともあるかもしれませんが、それも子どもにとっては学びの一つとなります。時間がないときなどを除いて、できるだけ先回りせず、子どもの判断を待ちましょう。
多くの体験をさせる
子どものうちから、多くの体験をさせるのもおすすめです。たくさんの挑戦が子どもの経験値を高め、それが子どもの自信につながります。また、新しい場所で新しい人に出会うことで刺激を受けたり、人と意見が違ったときにどうしたらよいのかを学んだりするよい機会となります。
ワークショップや体験教室、サマーキャンプなど、いろいろなイベントを利用してみるとよいでしょう。
失敗を受け入れる
失敗を受け入れることも、リーダーシップをはぐくむうえで欠かせないことといえます。失敗をしたときには、なぜうまくいかなかったのかを分析する習慣をつけることが大切です。原因を見つけて改善し、次につなげることを教えましょう。
気をつけたいのは、子どもが失敗をしたときに保護者が否定的な態度をとってしまうこと。子どもが「自分には無理なんだ」と、次に挑戦する気持ちを失ってしまう可能性があるからです。
失敗してもやり直せばよいことを伝え、がんばり続けられるようサポートしましょう。
がまんする力を身につける
困難があったときにがまんできる力を身につけることも大切です。がまんする時期を乗り越えて成功するという体験は、子どもを大きく成長させます。競技性の高いスポーツやゲームなどに取り組むのは、忍耐力を鍛えるうえでも効果があります。
交渉する機会を設ける
リーダーシップを身につけるうえで、交渉力はとても重要な力となります。子どもが幼いうちは、基本的に保護者が決めることが多いかもしれませんが、少しずつ子どもに交渉する機会を与えてみるとよいでしょう。
たとえば、欲しいおもちゃやゲームがあったとき、なぜそれが欲しいのか、それを手に入れるとどのようなメリットがあるのかなどを子どもにプレゼンテーションしてもらい、話し合って決めるなどしてみてはいかがでしょうか。
広い視野を持てるようにする
家庭と学校、習い事など、子どもはある程度限られた世界で過ごしています。その中でできるだけ広い視野を持つためには、想像力を育てることも大切です。
本を読む、音楽を聴く、美術館に行くなど、子どものイメージが広がるような働きかけをするとよいでしょう。
リーダーシップをはぐくむことは、子どもの生きやすさにもつながる
リーダーシップをはぐくむことは、子どもの生きる力をはぐくむことでもあります。変化の激しいこれからの社会を生きていくには、主体性や共感性といった非認知能力が必要です。リーダーシップをはぐくんでいくことが、子どもの生きやすさにもつながるでしょう。
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