2025年4月12日
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子どもと担任の相性が合わないとき 保護者の適切な対応とNG対応をご紹介
現状の小学校では、1人の先生が1クラスを担当するのが基本です。そのため、担任の先生と子どもとの相性は、子どもの学校生活に大きな影響を与えます。担任の先生と子どもが合わないと感じるとき、保護者が対応すべきことと、避けた方がよいことについてまとめます。
子どもの話をよく聞き、先生と話すときは冷静に状況を確認する

子どもから「担任の先生が嫌だ」と言われたときや、保護者自身が子どもと先生との相性に疑問を感じたとき、どのようにしたらよいのでしょうか。適切な対応をご紹介します。
子どもが不満に感じていることをていねいに聞く
子どもから、先生が嫌だと思った理由や経緯などをていねいに聞いていきます。子どもの話を遮ったり否定したりせず、まずは気持ちに寄り添いながら話を聞いていくようにしましょう。話を聞いて問題点が明らかになれば、対応の仕方や解決策も見えてくるはずです。
先生の立場からも考えてみる
先生には何らかの教育的な意図がある場合もあります。子どもは、自分の気持ちでいっぱいいっぱいになりがちで、さまざまな可能性があることに思いが至らないこともあります。子どもの思いに共感を示しつつ、「もしかしたらこういうつもりで言ったのかもしれない」など、先生の立場から考えてみることも必要です。
先生と話をする
子どもの話を聞いて、担任の先生と話をした方がよいと思ったら、先生とコンタクトを取ります。先生と話をするときには、冷静に状況の確認をすることを心がけましょう。子どもからは聞けなかった事情があったり、子どもが誤解したりしている可能性もあるからです。子どもの困りごとが解決されるよう話を進めていくのがポイントです。
担任以外の先生に相談する
担任の先生と話をしても状況が改善されない場合は、学年主任の先生や教頭先生・校長先生などの管理職に相談してみるのも一つの方法です。他の先生方の意見を聞くことで、解決への道筋が見えることもあります。この場合も「担任の先生に言ってもダメだから」という言い方ではなく、今までの経緯を客観的に伝えることが大切です。また、子どもが精神的な負担を抱えている場合は、スクールカウンセラーに相談してみてもよいでしょう。
明らかに先生の対応に問題があり、学校も解決に消極的な場合は、自治体の教育委員会に相談することも考えましょう。
先生や学校に対して、保護者がやってはいけない対応

担任との相性について先生や学校に伝えるとき、伝え方を間違えると「モンスターペアレント」と思われてしまい、かえって子どもが苦しい立場に立たされてしまうことがあります。保護者が避けるべき行動についてまとめます。
感情的になる
大事なわが子が先生のせいで嫌な思いをしていると思うと、腹が立つこともあるかもしれません。ただ、感情的になったり先生を攻撃するような態度をとったりすることは、決してよい結果をもたらしません。「子どもの困った状況を改善する」という目的を忘れず、大人としてのマナーを守りながら冷静に話し合う姿勢を持つことが大切です。
子どもと一緒になって先生の悪口を言う
子どもが先生のことを悪く言っても、同調して先生の悪口を言うのはよくありません。子どもは保護者の言うことに影響を受けやすく、「やっぱり先生が悪いんだ」と思ってしまいます。それは自ずと態度に表れ、先生との関係はさらにぎくしゃくしたものになりがちです。学校が嫌な場所になって通いづらくなるなど、結果的に子ども自身が困った状況に陥ってしまいます。
子どもにがまんさせたり問題を放置したりする
先生や学校に対して攻撃的になるのもよくありませんが、反対に「あなたががまんすれば済むことだから」と波風を立てないようにするのもよくありません。担任の先生との関係に悩んでいるのに保護者が何もしてくれないと、子どもはストレスを抱えたまま学校生活を送ることになってしまいます。子どもが悩んでいるときには、真摯に対応することが必要です。
担任の先生と子どもの間に立って、うまく調整していくことが大事
基本的に、担任の先生は年度末まで変わることはありません。たとえ先生と相性が合わなくても、子どもは年度末までそのクラスで過ごすことになるのが原則です。先生と相談したり子どもの視点が変わるように促してみたりすることで、事態がよくなることもあるものです。
また、同じクラスの保護者や先輩保護者に相談すると、解決の糸口がつかめるかもしれません。保護者は先生と子どもの間に立って調整することを意識しながら、子どもができるだけ快適に学校生活を送れるようサポートしていくとよいでしょう。
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