お役立ち情報

学研教室の豊富なノウハウを
コラムでお届けします。

記事詳細

2022年10月6日

  • 幼児
  • 教育

子どもの能力を伸ばす「絵本の読み聞かせ」~その効果とコツをご紹介

「絵本の読み聞かせは子どもにとってよいもの」というイメージは、なんとなく多くの人が感じているものです。ただ、何がどのようによいのかまで、深く考えることはあまりないかもしれません。読み聞かせの効果と、そのコツについてまとめてみました。

「目で見て」「耳で聞く」ことが子どもの脳を刺激する

「目で見て」「耳で聞く」ことが子どもの脳を刺激する

絵本の読み聞かせが、読解力や表現力を伸ばす効果があるということは、さまざまなデータからわかっていることです。平成25年の文部科学省の調査でも、小さいころに読み聞かせをしていた家庭の子どもは、学力が高い傾向にあるという研究結果が出ています。もちろん、読み聞かせだけで学力がアップするというわけではありませんが、子どもの成長にプラスの影響を与える一つの要素となっているのは確かなようです。

子どもに限らず、ものごとを覚えていくときには「見る」「聞く」といった多方向から脳に情報が入ると覚えやすいといいます。つまり、「絵を見る」「文字を見る」「読んでいる声を聞く」ということが同時に行われる絵本の読み聞かせは、子どもの脳を刺激して、多くの知識を積み上げる効果があるというわけです。

絵本の読み聞かせの高い効果とは?

絵本の読み聞かせの高い効果とは?

では、絵本の読み聞かせには、具体的にどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

使える言葉の数が増える

小さなころからさまざまな表現に触れることで、子どもはたくさんの言葉を覚えていきます。豊富な語彙力を身につけることは、読解力を高めたり、コミュニケーション能力を向上させたりすることにつながります。

想像力を育む

絵本の中では、子どもが実際に経験したことのない場所や風景が描かれます。日常では出会うことのないようなストーリーが展開し、主人公の気持ちになってハラハラしたりドキドキしたりと子どもの想像をかき立てます。絵本の世界から広がるいろいろなイメージが、子どもの想像力を育てていくのです。

集中力が高まる

一つのお話が進んでいく中で「何が起こるんだろう?」「次はどうなるんだろう?」と、子どもは自然と話に引き込まれていきます。この経験を繰り返すことで、徐々に集中力が身についていきます。

子どもの気持ちが安定する

いつも自分を守ってくれる大人のやさしい声は、子どもの心を安らかにしてくれるもの。また、ひざの上に座らせたり添い寝をしたりしながらの読み聞かせは、子どもにとって保護者の愛情を感じられる幸せなひと時です。

コミュニケーションが図れる

絵本の読み聞かせは、子どもだけでなく大人にとってもメリットがあります。忙しい毎日の中でゆっくり子どもと向き合う時間は案外少ないもの。例え5分でも10分でも、同じ世界観を感じながら過ごす時間は、保護者の気持ちもリラックスさせてくれます。絵本の読み聞かせは、大切なコミュニケーションタイムといえるでしょう。

子どもの集中力を途切れさせないコツ

子どもの集中力を途切れさせないコツ

読み聞かせの効果をより高めるためには、いくつかのコツがあります。具体的に、どんなことに気を付けながら読めばいいのでしょうか?そのポイントをまとめてみました。

聞き取りやすく落ち着いた声で

子どもが安心して聞くことができる声のトーンを心がけましょう。登場人物によってある程度声色を使い分けることはあるかもしれませんが、あまり大げさに演じ過ぎると内容が入ってこなくなってしまうことも。内容の雰囲気を壊さない範囲で、読むことを心がけます。

アドリブはほどほどに

読み聞かせをしている途中で、子どもを笑わせようと本の中にない言葉をアドリブで入れたくなることがあるかもしれません。楽しい雰囲気になるのはよいのですが、あまり脱線し過ぎないようにしたいもの。基本的には余計なセリフは入れず、その絵本の世界を子どもに感じてもらいましょう

途中で質問したり絵の説明をしたりしない

絵本を読んでいる途中で「○○ちゃんだったらどうする?」「この先どうなるかな?」と子どもに質問したりしていませんか?質問したり、補足のつもりで絵の意味を説明したりすると、子どもの集中力が途切れてしまいます
また、文章を読み飛ばしたり、変更したりするのも子どもが混乱する可能性があるので避けたいものです。

「どう思った?」「面白かった?」と聞かない

読み終わった後、子どもの方から質問をしてきたり、内容について話してきたりするのはよいのですが、保護者の方からすぐに感想を求めるのはお勧めできません。お話を聞き終わった子どもは、うまく言葉にすることはできなくても、自分なりにイメージを膨らませているものです。子どもが余韻にひたっていることを理解して、大人の方から感想を聞くのは控えましょう

ストレスに感じるときは無理をせず

子どもの発育にさまざまな効果のある読み聞かせですが、中には「毎日はキツイ」と感じる方もいらっしゃるでしょう。子育ての中で、時間的にも精神的にも余裕がなくなるのはごく自然なことです。

「とにかく毎日続けなければ」という義務感にかられて読み聞かせをしていると、その時間がストレスとなり、その気持ちは子どもにも伝わってしまうものです。そんな保護者の様子を見ていると、子どもは絵本の世界に集中することができず、読み聞かせの効果にも影響が出てきてしまいます。

また、体調や疲労度などによって、子どももあまり気乗りしないときもあるものです。親子ともども無理のない範囲で絵本を楽しむことが、結果的に子どもの力を伸ばしていくことにつながります。絵本の読み聞かせが、親子のリラックスタイムになることが何よりも大切です。

学研教室では、子どもの国語力を伸ばすさまざまな取り組みを行っています。幼児教育をと思ったらぜひ学研教室へお越しください。

学研教室をこの機会にぜひ、体験してください

お電話でのお問い合わせ
月〜金 9:00〜17:00(祝・休日をのぞく)
お近くの学研教室事務局につながります

0120-114-154

キャンペーン情報

秋の無料体験学習 申込受付中!

秋の入学準備学習 申込受付中!