2025年6月17日
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小学生「夏休みのお手伝い」 おすすめのお手伝いと子どもが自ら取り組むためのコツとは
時間がたくさんある夏休みは、子どもにお手伝いをしてもらうよい機会となります。お手伝いは、生活していくうえで必要なスキルが身につくとともに、子どもの責任感を育むうえでも効果があります。小学生に取り組みやすいお手伝いについてご紹介します。
食卓の準備・掃除・片付けなど、小学生が取り組みやすい夏休みのお手伝い

小学生ができるお手伝いにはどのようなものがあるのでしょうか。一つ一つ見ていきましょう。
食卓の準備やあと片づけ
食事をする前にテーブルを拭く・お箸を出す・お皿を並べるなどは、低学年から取り組みやすいお手伝いです。家族のごはんをお茶碗によそったり、調味料を最後にかけたりする仕上げの部分を任せてみてもよいでしょう。合わせて、食べ終わった食器を流し台に運ぶことも習慣づけます。慣れてきたら、食器を洗って食器棚にしまうところまでやってもらうのもおすすめです。
簡単な料理や盛りつけ
子どもが料理に興味を持ったときには、お米を研ぐ、野菜を洗う、卵を混ぜる、皮むき器(ピーラー)で野菜の皮をむくなど、簡単なことから手伝ってもらうとよいでしょう。材料を混ぜたりこねたりするのは、子どもが楽しみながらできるお手伝いです。刃物を使うときには、安全性に十分配慮するようにしましょう。
片付けや掃除
自分の使ったものを片付けたり部屋のなかを整理整頓したりすることは、家のなかをきれいに保つうえで大切なことといえます。使ったものを所定の場所に戻しておく、玄関の靴をそろえる、ゴミを拾ったり分別したりする、拭き掃除や掃き掃除をするなど、お手伝いをしながら片付けや掃除の習慣が身についていくとよいでしょう。
洗濯物をたたむ
洗濯物をたたむのも手軽に取り組めるお手伝いです。タオルやハンカチなど簡単な形のものは、低学年からでもたたむことができます。しまう場所を教えておけば、収納するところまでできるようになります。学年が上がってきたら、できるだけ早く乾くよう工夫したり、しわにならないように気をつけたりしながら、洗濯物を干すことを任せてみてもよいでしょう。
新聞や郵便物を取りに行く
新聞や郵便物を取りに行くお手伝いは、「大事なものを家族に届ける」という子どもの責任感を養います。また、新聞や郵便物を家族に渡すことで感謝され、自分が家族の役に立っていることを実感できるのもよいところです。
植物の水やり・ペットの世話
植物を育てている場合は、毎日の水やりを日課にするのもおすすめです。また、普段は保護者が中心に行っているペットの世話をある程度任せてみてもよいでしょう。水やりや散歩で外に出るときは、熱中症にならないよう涼しい時間に行うなどの配慮も必要です。
子どもが自分の意志でお手伝いをするようになるには

お手伝いの内容を決めても、子ども自身が取り組もうと思わないと長続きさせるのは難しいものです。子どもが自発的にお手伝いに取り組むためには、どのようにしたらよいのでしょうか。
なぜそのお手伝いが必要なのかを意識する
お手伝いを決めるときには「食事の前にテーブルを拭く」など、作業の内容を決めてそれに従うことが多いといえます。ただ、なぜそのお手伝いが必要なのかが子どもに理解できていないと、自発的に取り組もうという気持ちにはなりにくいものです。「食事のときにテーブルが汚れていると、気持ちよく食べられないから」など、作業の目的を意識できると、自発的にお手伝いをしようという気持ちになるでしょう。
お手伝い表を作ってチェックを入れる
子どもが担当するお手伝いをリストアップして表にしてみましょう。「食事のあと片づけ」「リサイクルゴミの分別」「洗濯物をたたむ・しまう」などの項目を作り、できたところにチェックを入れていきます。自分が頑張ったことが目で見てわかると、子どもは達成感を得ることができ、モチベーションがさらにアップします。
お手伝いの時間を決める
お手伝いする時間を決めてしまうのもおすすめです。お手伝いが日々のルーティンになると、子どもは「○時になったから○○をしよう」と自然に行動できるようになるからです。お手伝いを中心に生活リズムも整い、継続力を養うこともできます。
手伝ってくれたことへの感謝を伝える
「決めたことだからやって当たり前」と思わず、その都度、感謝の気持ちを子どもに伝えることも大切です。保護者からの「ありがとう」「助かったよ」という言葉は、子どものやる気に大きな影響を与えます。きちんとできたときには、感謝の気持ちを伝えるよう意識するとよいでしょう。
あまり完璧を求めず、お手伝いしてくれたこと自体に意識を向けよう
夏休みのお手伝いを決めたあと、子どもがきちんとお手伝いをしないと保護者はイライラしてしまいがちです。ただ、「早くやりなさい」と叱ってばかりいると、子どもは強制されているように感じてお手伝いにネガティブなイメージを持ってしまいます。
また、保護者がやるよりも時間がかかってしまったり子どもがうまくできなかったりすると、「任せるんじゃなかった」と思ってしまうかもしれません。そのようなときは、あまり完璧を求めず、子どもがお手伝いをしてくれたこと自体に意識を向けるようにしてはいかがでしょうか。たとえうまくできなくても、子どもは家族のために頑張ってお手伝いをしたはずです。保護者にとっては根気が必要なこともありますが、夏休みのお手伝いをきっかけに子どもが少しずつ成長することを見守っていけるとよいでしょう。
夏休み中のお手伝いが子どもの自発性や責任感を育むのと同様に、お子さま自身のペースで学びを進める学研教室では、「自学自習」のなかでそれらの力を伸ばしていきます。お子さまが自発的に学習に取り組めるようになることをお考えの際は、学研教室をぜひご活用ください。