2025年6月11日
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子どもが勉強に飽きるのはどうして? 短時間に集中して勉強に取り組むためにできること
勉強を始めてもすぐに飽きてしまってなかなか進まない……そんな子どもの様子にお困りの保護者も多いかもしれません。子どもが勉強に飽きてしまうのはなぜでしょうか。勉強に飽きる原因と飽きてしまったときの対処法、飽きっぽい子どもにおすすめの学習法について解説します。
集中できる時間が短い、同じ作業のくり返しなどが原因で勉強に飽きてしまう

まずは、子どもが勉強に飽きる原因について見ていきましょう。
集中できる時間が短い
一般的に子どもが集中できる時間は、大人に比べるとずっと短いと言われています。年齢や個人差はありますが、小学校低学年の場合は10~20分程度で集中力が切れてしまうことも珍しくありません。子どもの持っている特性や取り組んでいる内容によっては、高学年になってもなかなか集中力が続かないこともあります。
疲れがたまっている
学校の活動は、子どもにとって心身ともに緊張感を伴うものです。学校から帰ってきたときには、疲れがたまって勉強する気になれないということもあるでしょう。疲れた状態で勉強に取り組むため、すぐに飽きてしまうのです。
得意ではないことに取り組んでいる
たとえば、算数が苦手な子どもが複雑な計算問題に取り組んでいると、途中からよくわからなくなって嫌になり、集中できなくなりがちです。苦手なことに取り組んでいると、学習がスムーズに進まないため飽きてしまうのです。
反復練習がつまらない
計算や漢字を覚えるには、ある程度の反復練習が必要になります。ただ、同じような作業をくり返していると、刺激がなくなりモチベーションが下がってしまいます。楽しくない作業を続けなければならないと、だんだん飽きてきしまうのです。
子どもが「勉強に飽きた」と言ったときの対処法

子どもが勉強に飽きてしまったとき、やる気を取り戻すにはどうしたらよいのでしょうか。勉強に飽きたときの対処法についてご紹介します。
深呼吸や伸びをして気分転換する
勉強に飽きてきたら、いったん手を休めて気分転換するのがおすすめです。椅子から立ち上がって伸びをしたり、深呼吸をしたりすると効果的です。消しゴムのカスを捨てに行く、机の上を少し整理するなどもよいでしょう。ちょっと休憩を入れると、また新たな気持ちで勉強に向かうことができるはずです。
教科や勉強の内容を変えてみる
国語の勉強をしていて飽きてきたら理科に変えるなど、教科を変えるのも一つの方法です。また、算数の文章問題から計算問題に切り替えるなど、学習内容を変えるのも同様の効果があります。同じことをしていると飽きてしまいやすくなるため、変化を持たせることで学習意欲の低下を防ぎます。
簡単な問題に取り組む
難しい問題に取り組んでいると、よくわからなくなって途中で嫌になることもあるでしょう。そのようなときは、簡単に解ける問題に取り組むのがおすすめです。問題がスムーズに解けると達成感が得られるため、子どもは次の問題にもチャレンジしてみようという気持ちになるものです。
勉強したことを話してもらう
勉強に飽きたところで「ここまでのところを説明してくれる?」と声をかけ、学習した内容を話してもらいましょう。声を出すことで気分転換にもなり、理解が不十分だったところがあれば確認し直すこともできます。インプットだけを続けていると飽きてしまうので、ときにはアウトプットをしてみるとよいでしょう。
勉強に飽きてしまいがちな子どもにおすすめの学習方法

勉強に飽きやすい子どもに向いている学習方法について解説します。
勉強する時間を短時間で区切る
集中できる時間が短い場合は、10分勉強して5分休憩するといったように、勉強時間を短く区切ってみましょう。10分頑張ったら休めると思うと、子どももその時間までは集中して頑張ろうという気持ちになるはずです。慣れてきたら、学習時間を15分、20分と少しずつ伸ばしていきます。
タイマーで時間管理をする
タイマーをかけて時間管理をすると、時間の制約があることを意識できるため、よい意味での緊張感が生まれます。タイマーが鳴るまで集中する、タイマーが鳴ったらゆっくり休憩を取るなど、勉強と休憩のメリハリがついて集中しやすくなります。
勉強の記録を取り、それをもとに学習計画を立てる
勉強した時間と内容の記録を取り、それをもとに学習計画を立てるという方法もあります。子どもが集中できる時間と内容に合わせることで、無理なく学習を進めることができます。計画は、○時○分~○時○分は算数、○時○分~○時○分は国語など、できるだけ具体的に立てましょう。何時に何をすればよいかがわかっていると、子どもも勉強に取り組みやすく、学習の習慣化にも役立ちます。
子どもと一緒に勉強する
保護者が子どもと一緒に勉強するのもよい方法です。一方的に「勉強しなさい」と言われると、子どもは不公平に感じて勉強する気がしなくなってしまいますが、保護者が勉強していると「自分もやらなければ」という気持ちになります。同じ空間で同じように勉強に取り組んでいる保護者の姿勢が、子どものやる気をアップさせるでしょう。
勉強へのモチベーションを保つには、保護者の適切なサポートも必要
集中できる時間が短い場合や、同じ作業のくり返しをしているときなどには、どうしても勉強に飽きてしまいがちです。勉強へのモチベーションを維持し続けることは、子どもにとって難しい場合もあります。保護者が時折様子を見ながら、適切にサポートしていけるとよいでしょう。
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