2022年11月19日
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ネイティブの発音を身につけさせたい!英語の発音の教え方 そのポイントとは
ネイティブ並みの英語を話せるようになるためには、子どものうちから正しい発音をしっかり覚えさせたい……そんなふうに考える方も多いのではないでしょうか。子どもが英語の発音を正しく身につける上で、気をつけたいコツについてまとめてみました。
大人より子どもの方が正しい発音が身につきやすい理由
大人になってから英語を習うより、子どものうちから英語を覚えた方が正しい発音が身につきやすいことはよく知られています。それは、子どもは英語を「音」としてとらえることができるから、とされています。
人間は成長するにつれて左脳が徐々に発達してきます。左脳が発達した段階で言語を覚えようとすると、どうしても文法などの規則に沿って考えやすくなるそうです。そのため、英語が純粋に「音」として入りにくくなり、発音に影響が出ると考えられています。
子どもが小さいうちは、左脳が十分に発達していないことがよい方に働き、英語を「音」でとらえることができるため効率よく発音を身につけることができます。
また英語圏への知識そのものが少ない分、異文化への抵抗感が少なく、ごく自然に英語を使ったコミュニケーションを受け入れられるのもよいところです。
一般的に6~7歳ごろまでに英語学習を始めると、ネイティブと同じくらいの英語力を身につけることができるといわれています。
英語の発音を教えるときに気をつけたいこととは
英語を「リズム」として感じさせる
一つ一つの単語の意味に細かくこだわらず、まずは全体のリズムやイントネーションを身につけさせることを心がけましょう。小さいうちは、ネイティブの英語を聞いて英語の耳を育てることが大切です。
英語のCD、DVD、Blu-ray、YouTubeなどを利用して、子どもに英語の歌や朗読をたくさん聞かせてあげましょう。英語全体のリズムに馴染むことが、発音上達への近道となります。
発音するときに単語で区切らない
英語は日本語のように一音ずつはっきり区切らず、単語同士をつなげて発音します。前後に来る単語によって語尾の発音が変わることもあり、単語単体で発音させるより、文章全体を話せるように促すことが大切です。
英語をカタカナやローマ字で表現しない
英単語を表現するときにカタカナを使うケースもありますが、これは極力避けたいこと。カタカナで英語を教えると日本語の音を意識してしまうため、英語の発音に影響が出てしまいます。小学3年生ごろになると国語の授業でローマ字を習いますが、こちらの発音は完全に日本語です。
できれば、カタカナやローマ字を覚える前に、英語に触れておくのが理想です。
発音の「強弱」を意識させる
英語の発音は、日本語に比べると一文の中で強く発音する部分と弱く発音する部分があります。この強弱がマスターできると、一気にネイティブの英語らしくなります。
例外はありますが、概ね「名詞」「動詞」は強く発音し、「代名詞」「冠詞」は弱く発音します。
例えば、「I play the piano.」だったら「play」と「piano」は強めに、「I」と「the」は弱めに発音するといった感じです。
お子さんに教えるときには、この英語特有の強弱を意識してみてください。
日本語にはない発音に注意する
「R」「TH」「V」「F」は、日本語にはない特有の発音です。
・「R」 : 舌を口の中で丸めて上あごにくっつかないようにして「ル」と発音。
・「TH」 : 舌を前歯の間に挟み、息を抜く「スー」と発音。
・「V」 : 上の前歯を下唇の内側に当てて「ブ」と発音。
・「F」 : 「V」と同様上の前歯を下唇の内側に当てて、今度は「フ」と発音。
この発音を含む単語が出てきたら、丁寧に教えてあげましょう。
大人も恥ずかしがらず元気よく英語を話してみる
「勉強」というよりも、英語で遊ぶようなイメージを持てると子どもも英語が好きになり、より発音が上達していくものです。大きな声で元気よく英語を話し、楽しい雰囲気で英語に慣れていくのがおすすめです。大人の方もお子さんと一緒に元気よく、英語を楽しんでいきましょう。
「英語で話したい」という子どもの気持ちを引き出すのが一番
小さな子どもは、口の筋肉が十分に発達していないため、日本語で話すのもまだまだたどたどしいもの。同じ理由で、英語の発音もうまくできないことがよくあります。いちいち間違いを指摘して、子どもが英語嫌いになってしまっては元も子もありません。5歳ごろまでは間違った発音をしていてもあまり神経質にならず、気長に学習へ取り組ませましょう。
子ども自身が「英語で話したい」「英語でコミュニケーションをとりたい」と思うようになれば、子ども特有の感性でぐんぐん発音は上達していきます。まずは、英語を好きになってもらうこと、そして、ネイティブの英語にたくさん触れる機会を作ることを心がけるとよいでしょう。
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